仕事に対してまじめに取り組むのは間違いなく良いことですが、だからといって朝から晩まで全力で仕事をしていたら体がもちませんよね。仕事をスタートさせた瞬間は元気に働けるかもしれないですが、時間が経つにつれてどんどんバテてきてしまいます。
人の体力は無尽蔵ではありませんので、ペース配分をよく考えないといけません。
たとえばマラソン選手も、長い距離を走るのにペース配分を必ず行っています。仕事もそれとまったく同じです。ペース配分が効率良くできなければ、仕事を上手にこなしていけません。
ではどのように仕事のペース配分を行っていけば良いのか、そのビジネススキルをこれから教えていきますね。
目次
単純作業はミスだけ気をつけ、あえて全力ではやらないようにする
仕事はどれも大事ですが、だからといってすべての仕事に全力を注いでいたらすぐに力尽きてしまいます。
そこで、その日中にやらなければいけない仕事の内のどれかは全力を出さずに取り組まないといけないのですが、その第一候補となるのが単純作業の仕事です。
データ入力、コピー、ファイリング、業務日誌の作成、プリントアウトなどのいわゆる単純作業は、力をあまり入れることなくミスにだけ注意して作業するようにしましょう。
もちろん、これらの仕事を侮っても良い、というわけではありません。
ですが全力で取り組むべき仕事でないのは明らかなので、もしも全力が10だとしたら3ぐらいの力で取り組んでも良いのです。仕事には違いないですが、10の力で行う仕事ではありませんよね。マラソンでいうなら、これはジョギング程度に走っても大丈夫な仕事です。
それぞれの仕事で、単純作業を何かしら割り当てられている場合が普通はあるはずです。その単純作業にまで全力を注ぐことはあまりおすすめできません。人の集中力は決して長続きしません。
単純作業に全力を注いでしまったがために、重要な仕事をやらなければいけない時に集中力が途切れてしまう恐れがあります。ですから単純作業をする際はあえてペースを落とし、ミスだけに気をつけてリラックスしながら取り組むようにしましょう。
我慢できないぐらいのストレスを感じている時は無理せず少しだけ休む
仕事の休憩は会社が決めているのが一般的ですので、ストレスを感じているからといって自由に休めるわけではありません。ですが我慢できないぐらいのストレスを感じている時は、そこで休憩を入れるのが上手なペース配分です。
休憩が大っぴらに取れなそうな時はトイレに行きましょう。
トイレでスマホを操作したりなど明らかにサボってはもちろんダメですが、とりあえず席を外すだけでもストレス解消にはなります。ですからどうしても休憩が取りにくいようならトイレに行き、心を少しでもリフレッシュさせて精神的な疲れを取るようにしましょう。
また、もしも休憩が普通に認められるタイミングの場合は仕事のことはいったん忘れ、心のリフレッシュをします。コーヒーを1杯飲んでも良いですし、時間さえ守れるならスマホゲームに興じても構いません。飴をなめたり甘い物を食べたりするのも、人によってはリフレッシュになるかもしれません。
仕事で疲れを感じるのは体力的な疲れだけではなく、精神的な疲れもそうです。特にデスクワークを行うことが多い現代の仕事は、仕事の合間に気持ちをいかにリフレッシュさせられるかが仕事の持久力に大きく影響します。
ストレスを抱えてイライラしたまま仕事を続けても良い仕事はできませんので休憩を上手に挟み、適度にリフレッシュしましょう。
1日の中で勝負の仕事は全力で集中して取り組む
1日の中で勝負だと思えるような仕事は、全力で集中して取り組まないといけません。単純作業の時のように力を抜いて仕事をしていてはダメで、頭をフル回転させないといけないです。
この時心がけたいのは、良い意味での緊張感です。大事な仕事ですから緊張するのは当然ですが、それを悪いほうにとらえてはいけません。人は適度な緊張があってこそ高いパフォーマンスを発揮できますし、自然と緊張するぐらい集中して仕事に取り組めるなら好結果に期待できます。
1日の中で「この仕事だけは絶対に成功させたい」あるいは「ミスできない」など、山場となる仕事が誰でもあるでしょう。そこがピークの状態になるようペース配分が上手くできれば、1日の仕事すべてをバランス良くこなしていけますよね。
それでこそ仕事ができる人間です。
ペース配分をつかむのは決して簡単ではありませんが、しっかりと意識して効率良く仕事をこなしていくことが大切です。
仕事のペース配分が上手にできれば疲れにくくなる
もしも仕事のペース配分が上手にできれば、体も心も疲れにくくなります。疲れにくければ長い時間仕事をすることができ、結果的に仕事量をたくさんこなせるようになりますよね。
仕事ができる人は、このペース配分術を身につけている人が多いです。常に全力で仕事をする人も稀にいますが、普通はそれだと体がもちません。
ペース配分ができていれば余計な力を使わない分心に余裕が生まれやすいですし、ペース配分を心がけることで仕事のやり繰りが上手くできるようになります。