「人との競争が苦手だ」という人にとって競争社会は弱肉強食のような厳しい世界のように感じると思います。
受験で競争、就活で競争、入社して同僚と競争、ライバル会社と競争…。
子供の頃から人と勝ち負けを決めるのが好きな人からすると楽しいかもしれませんが、そうでない人にとってはどこか息苦しく感じてしまうかもしれません。
この記事では、そういった「競争が苦手…」という人でも楽しく社会人生活が送れるメンタルの作り方を紹介します。めちゃくちゃ簡単で今すぐできる方法です。
教育課程で植え付けられた”競争癖”をさっぱり忘れる
私たちは教育課程の中で繰り返し『競争』という考え方を植え付けられてきましたよね。
学力、身体能力、芸術能力、何でもかんでも順位をつけられて優劣を決めつけられます。
そりゃあ順位が上の人は嬉しいかもしれません。「やったー!学年で1位だ!」と誇らしい気分になると思います。
そういう人は『競争』という行為にプラスのイメージがあるかもしれません。
しかし勝ち負けの世界では勝つ人がいる一方で負ける人も必ず出てきます。
とあるスポーツ選手は「スポーツというのは優勝以外は全員負けという世界」という発言をしています。体育会系の人がいう「負けて悔しくないのか!」「悔しさをバネに立ち上がれ!」「見返してやれ!」といような言葉は、競争嫌いな人からすると暑苦しくて仕方ないですよね。
じゃあ「競争嫌いな人は現代社会では敗者であり続けなければいけないのか?」というと、そういうワケではありません。
教育課程で植え付けられた競争癖をスッキリ忘れても、精神的に安定しながら楽しく人生を過ごすことはすごく簡単です。
『競争』から『協力』へ
結論をいうと人生を競争と思っていると、周りの人は全員「敵」になります。
あなたの周りにも「なんでそんなにイライラしているの?」と不思議なほど殺伐として生活している人がいませんか?
周りの人を「敵」と思っている人は、脳の自己防衛機能が強く働くのでちょっとしたことで過剰なほど激怒したりします。
例えば街中で柄の悪いヤンキーなどがそうですね。
心理学的にいうと、そういう人たちは無意識に「強く振舞っていないと生きていけない」と思っているんです。幼少期にそう思わせるような出来事があったというケースがほとんどですが、それは置いておいて、つまりは周りの人を「敵」と思っているのです。
じゃあ逆に周りの人を「仲間」と思うとどうでしょうか。
例えば街中に出て、歩いている人を仲間として見たり、会社にいる人を全員仲間だという意識で見みてください。なんか気持ちがホッと落ち着くと思います。
つまり、世の中をどう見ているかで自分の精神的な安定やストレスはある程度減らせるんですね。
本当に強い人は『協力』の意識で生きている
会社という規模で見てもわかることですが、『競争』という意識の会社と、『協力』という意識の会社では、確実に『協力』という意識の会社の方が将来的に成長します。
例えば私の知り合いの会社の社長さんは、考えが古い人で新しいものを受け入れるのが苦手です。「今の若い奴らは…」という俗にうステレオタイプです。
ライバル会社がやっていることを「あいつらはああやってるのか…。うちはどうやろう…。」と頭を悩ませています。
もしこの会社の社長さんが『協力』という意識で会社を経営してたのであれば、新しいものを受け入れたり、他の会社がやっていることを参考にして自分の会社に生かすことができたでしょう。
例えば最近ではGoogle、Amazon、Facebook、Apple、YouTubeなど、世界規模で影響力なる無料ツールがたくさんありますよね。
『協力』という意識の会社からすると、「上記のような大企業が自分の会社に力を貸してくれている!」という認識で最大限活用します。YouTubeでチャンネルを作って成功している会社もたくさんあります。
つまり、世の中を『仲間』という意識で見ていると、全てのものが自分の味方になります。個人単位で考えても、『仲間』という意識で周りの人を見ていると同じことが起こります。
『競争』という意識で周りの人を見ていると、出世した同僚に嫉妬するかもしれません。
しかし『仲間』という意識でみていたら、素直に仲間の出世を喜べるだろうし「どうすればそんなに仕事ができるようになるの??」とアドバイスを求めることもできるでしょう。
■結局協力した方が一番効率がいい
プロスポーツ選手でもトップ層にいる人たちは謙虚に周りの人の良い所を自分に取り入れます。逆になかなか成長しない人は、うまくいっている人を「あんなのまぐれだ!」「人の真似をするのはダサい!」と敵対意識を持っていたりします。
心理学でも証明されていますが、人は協力した方が全体にメリットがあります。
例えば会社という単位で見ても同じです。
一人一人が自分の得意なことを後輩に教えれば、後輩が仕事ができるようになり、会社の生産効率がアップしますよね。生産効率がアップすれば世の中へのサービスも充実するし、対価として利益も上がる。利益が上がれば給料がアップするかもしれないし、特別休暇がもらえるかもしれません。
逆に内部で足の引っ張り合いをしてれば逆のことが起こります。
単純に考えれば当たり前のことなのに、『競争癖』があると殺伐とした中で効率の悪い仕事をすることになります。
まずは自分が周りの人を競争相手としてではなく、協力し合う仲間と思うことで疲れないメンタルを手に入れることができます。
■まとめ
今回一番お伝えしたかったのは「周りを敵だと思っていたら殺伐とした人生になる」ということです。
競争好きなら良いかもしれませんが、もし出世レースなどで疲弊してしまう人は周りの人を仲間だと思ってみてください。
ガラッと見え方がかわり、自分なりの仕事の楽しみ方、出世の仕方が見つかるはずです。