普段生きていて「怒り」を感じることってありますよね。
例えば、テレビのニュースで「どこかの政治家が税金を無駄遣いした」なんて話を聞くと頭にきます。テレビの中でのことなら「腹立つな~」くらいで終わらせることはできるのですが、現実の実生活の中で感じる怒りはそういうワケにはいきません。
会社の上司や部下に腹が立った場合、その場限りの人間関係ではないので次の日もそのまた次の日もその怒りがキャリーオーバーします。イライラしていると私生活にも影響を及ぼしかねないので、注意が必要です。
というわけで、今回の記事では「怒り」という感情に対しての対処法をご紹介します。
怒ることが悪いわけではない。
日本の風潮として「怒る=みっともない」っていう風潮があると感じたことはありませんか?
例えばドラマや漫画で感情を爆発させて怒っている人は、総じて悪役や敵キャラなど悪いイメージがあります。
最近ではちょっと尖った発言をした芸能人はネット上で叩かれ「○○さんがネットで大炎上!」という風に取り上げられ、自分の気持ちを素直に表現することがまるで悪いことかのように言われています。
このような風潮から、自分の怒りを押さえ込んで平静を装うのが大人だという風な間違った解釈がされています。
実際に社会人のストレスは、このようなストレスを我慢することから来るものがほとんどです。
感情とはある種の生理現象であり、人間の本能的な活動です。
つまり「怒らない」という人生の選択はある種、正常な人間生活に支障をきたす行為です。
大事なのは、どこで怒りを出すか。
もちろん、怒りたい時に怒りをまき散らせば良い、というわけではありません。先に紹介したように、感情を生理現象と同じように捉えてイメージしてみてください。
例えば「おしっこしたい!」と思ったらその場ですぐにはせずに、トイレに着くまで我慢しますよね。そのまま漏らしてしまったら、まるで赤ちゃんのような目で周りから見られます。
怒るときも同じで、自分に不都合なことがあった時に反射的に怒鳴り散らしていたら周りからは「あの人はすぐ感情的になる人だなあ…」と呆れられます。
ここがポイントで、周りから変な目で見られたくないからと言って怒りという感情を身体の中に溜め込んでしまう方がいます。
これはおしっこをずっと我慢しているような状態で、度が過ぎると病気になってしまいます。例えばあまりにも理不尽なことやストレスの多い環境下で、感情を発散させずに身体に溜め込んでしまう人は鬱病になりやすいのです。
つまり、怒りの感情が沸き上がってきたら怒っても良いということです。
怒りだけでなく、悲しいとか、楽しいとかも同じで、沸き上がってきた感情は表現しなければ昇華されずに身体のなかに溜まっていきます。
問題は『どこで発散させるのか?』ということです。
怒りをコントロールする
怒ると一言で言っても色んな状況が原因になるので一概には言えませんが、例えば上司に腹が立ったからといって感情的になっても理論的な話はできないですよね。
だからこそ、感情を吐き出す場所や機会を自分で作っていく必要があります。いわば感情を流すトイレのような場所や機会を作るということです。
「怒りをコントロールする」とは腹が立つことや嫌なことが起こったときに自分を無理矢理納得させて押し殺すことではなく、自分のタイミングで発散させるということです。
例えば嫌なことがあっても「よし、明日はカラオケに行って大声で愚痴を言おう!」とか、「大きなクッションを買って思いっきり殴ろう!」と言う風に、感情の出口を自分で作っておくのです。
実際にこれをやっている人はあまりいないですよね。それが実は怒りなどの感情を増幅させる原因なのです。
感情と向き合うと解消される
心理学では「カタルシス」と言われていますが、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
カタルシスとは、自分の内側に沸き上がった感情を表現することで浄化させることを言います。
つまり、腹が立ったなら「むかつく!!」とか、悲しかったら「悲しい!!」と叫ぶと、心がスッキリするということです。
例えば何かケガをした時に「痛くない…痛くない…」と唱えていると余計にズキズキと傷の痛みに意識が集中したことはないですか?
それよりも「あー!!痛い!」と叫ぶと「(いや、そんなに叫ぶほど痛くないかもな)」と痛みが軽減するものです。
心の作用って不思議ですよね。
まとめ
今回の記事をまとめると
①怒ることは大人げないことでも何でもない
②出来事に反射・反応して怒るのは感情の奴隷
③「感情をコントロールする」とは自分のタイミングで発散させること
④感情は抑圧させるのではなく、キチンと発散させる
ということです。
ちなみに私のおすすめは怒りのエネルギーを使って筋トレをすることです。
いつも以上にパワフルに動けるのですごくオススメです。