ビジネスは、あらゆる場面で理解力が求められます。上司やクライアントから指示や依頼を受けた時、1回で理解できる人はとても優秀です。また1回では理解できなくても、適切な質問を行って理解の足りていない部分を自ら補完できる人も仕事ができる人の特徴です。
ではこの理解力を高めるためには、いったいどうすれば良いのでしょうか?
もともと理解力がある人もいれば、そうでない人もいます。ですが理解力はビジネス全般で求められる能力ですので、鍛えておいて無駄にはなりません。理解力が早ければ、それだけ仕事を任されやすくなります。信頼を勝ち取るきっかけになりますから、理解力を高めておけば仕事の飛躍につながります。
そこで理解力を高めるための方法や考え方を、これから説明していきましょう。
口頭で指示を受けた時は、とりあえず最後まで聞くこと
上司やクライアントから口頭で指示を受けている時、途中で何かしらの疑問点に引っかかってしまうことは珍しくありません。スムーズに理解できている時は良いのですが、疑問点に引っかかるとその疑問に思考が流れてしまいがちです。これは良いことではありません。
疑問に思うこと自体はしかたないですが、だからといってそれ以降を聞き流していては全体を十分理解することが難しいです。なぜなら疑問点ばかりが気になってしまい、それ以降の言葉が耳に入らなくなってしまうからです。
これでは理解力があるとは、お世辞にもいえませんよね。
この問題に対処したければ、指示を受けている時にたとえ疑問点があっても、とにかく最後まで聞いてしまうことが大事です。疑問点が気になって質問したい場合は、後でまとめて質問するのが賢い考え方です。質問して疑問点が解決すれば、それは理解したことになります。1回の説明と質疑応答で理解できるなら十分です。
説明を1回聞いて質問を挟むことなく理解できれば最高ですが、そこまで完璧である必要はありません。何かしらの疑問点があること自体は、決しておかしいことではないです。
疑問点があっても疑問に引っかかって理解することを止めてしまうのではなく、最後までしっかりと聞き続けることが、理解力を高めることにつながります。
理解が不安な点は的を射た質問で補うようにする
どれだけ相手の話をしっかり聞いていても、理解が追いつかない点や不安に感じる点はどうしてもありますよね。その状態のまま仕事に取りかかっても、なかなか集中できません。なぜなら説明を完全には理解していないからです。
その状態を解消したければ、的を射た質問をするより他ありません。説明している側も、完全に説明できていないことが実はよくあります。ですから質問を投げかけること自体は、悪いことではありません。
むしろお互いが理解を深め合うきっかけになりますし、的を射た質問なら相手が説明し忘れていたことを思い出すきっかけにもなります。
また仕事の時は説明を受けている人が自分以外に他にもいることがありますので、その場合は聞いている側を代表して質問を投げかけることが必要でしょう。質問して答えてもらうことで、自分だけではなく他の人の理解も同時に促せます。
ですから理解力を高めるためには、質問が必要不可欠です。
考えても理解の追いつかない点や不安な点は遠慮することなく質問し、理解力を積極的に高めることが大切です。
普段の何気ない会話でも理解力は鍛えられる
仕事のやり取りにおける理解力を高めていきたいなら、普段の何気ない会話でも理解力を鍛えていこうと心がけることが大事です。
家族や友人と会話をする時は、それほど集中することなく相手の話を何となく聞いていることが多いのではないでしょうか?家族や友人は気の置けない間柄ですので、集中して聞いていなかったとしても特に問題にならないでしょう。
ですが理解力を高めていきたいのなら、集中して聞いて会話したほうが理解力を鍛えられます。
会話の理解力は、意識したからといって簡単に高められるものではありません。常日頃の会話から理解力を高めようとする意識を持っていなければ、肝心な場面でも十分な理解力を発揮することは難しいです。
仕事のオンオフは切り替えたほうが良いですが、会話の理解力を高めたいのであれば、普段の会話から「理解すること」をしっかりと意識したほうが、理解力の向上につながります。
理解する力が求められる時代に
仕事をスムーズに進めていくためには、まず仕事を理解できていないことには始まりません。あまり理解していない状態で仕事に取り組んでも、残念ながら良い結果には結び付かないからです。ですから仕事の指示を受けた時点で、なるべく完璧に近い理解をするのが理想です。
理解力を高めたければ、
・まず最後まで話を聞くこと
・話の後に的を射た質問をすること
・普段の会話から理解力を高められるように意識すること
の3つが大事です。
理解力を高められれば、仕事の指示を受けた時にサッとすぐ行動できます。
きちんと理解したうえで仕事をするのですから、仕事の質も自ずと高くなりやすいですよね。良い仕事をしたければ、仕事内容を正しく理解することが大切です。理解力を高められるように、普段から意識するようにしましょう。