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失敗した時に落ち込まないメンタルを作るコツがあった!

「失敗したり、叱られたりすると落ち込んでしまって、立ち直るまでに時間がかかる…」という方は多いのではないでしょうか。

例えば社会人の面接官では「ストレス耐性が高い人材が欲しい」という風に言っている人もいます。

でも、じゃあ「ストレス耐性」ってどうやって鍛えたら良いのかってわからないですよね。筋トレみたいに目に見えて心がムキムキになることなんて確認することができません。
そうすると辿り着く結論は「自分は生まれつき精神的に弱い…」という風に、ある種変えようのない運命のように感じてしまいます。

ですが、実際に落ち込まないメンタルというのは、鍛えることができます。
もちろん体育会系のように「頑張れ!努力しろ!」というようなゴリ押しの鍛え方ではなく、自分の考え方一つで一気に変えられるものです。

この記事では落ち込んだ時にすぐに立ち直れる心理学、脳科学をご紹介します。
もちろん仕事以外の場所でも応用可能なので知っておくと人生全体を通して生きていくのが楽になる知識です。

落ち込んでも良い。無理矢理押さえ込まない。

desperate man crying under rain失敗した時に落ち込まないメンタルを作る時に大切なのは、「落ち込まないように努力する」というのはあまり効果的ではありません。例えば、走っていてコケて、膝から血が流れているのに「痛くない、痛くない」というのはただのやせ我慢で、根本的にあまり解決作にならないですよね。

同じように、落ち込んだ時に「落ち込んでちゃダメだ。落ち込んでちゃダメだ。」と無理矢理自分を納得させようと思っても、心の奥底にはダメージが蓄積していきます。

心理学の研究ではポジティブな感情でも、ネガティブな感情でも「感情は抑え込むとさらに強く感じられる」という風な研究結果が出ています。例えば「笑っちゃダメ!」と言われたら、普段だったら笑うハズがない、くだらないこととか、ちょっとしたことでも笑いたくなりますよね。

失敗の仕組みとは?

Thoughtful businessman on blue chalkboard background with a shadow question mark behind him. Business and management. Workplace decisions. Problems and solutions.「いやいや、『落ち込まない方法』を知りたいのに、落ち込んで良いと言われても解決策になってない!」と思われるかもしれません。

もちろん今回ご紹介したいのは「落ち込んで良い!」ということだけではありません。
あくまでも”誰だって落ち込む時はあるから、その時は思いっきり落ち込もう”ということで、だからと言って1日に何度も落ち込んでいたら仕事にならないでしょう。

ここで知っておくべきなのは『失敗』とはどういう時に起こるのか?という仕組みについてです。

結論からいうと、人それぞれに自分の考える『失敗』があります。
例えば
・「人から叱られたら失敗、落ち込む」
・「褒めてもらえなかったら失敗、落ち込む」
・「言われた通りにできなかったら失敗、落ち込む」
などなど、つまり基準が人それぞれ違うんですね。

「何を失敗と思うか?」によって失敗と自分が判断するものが変わり、落ち込むタイミングが変わります。つまり、失敗しても落ち込まないメンタルを作るには『失敗のハードル』をどこに設定するか?が重要になってくるということです。

このハードルは今すぐにでも自分自身で変更することができます。

落ち込むハードルを上げる

jumpイメージして欲しいのですが、イケイケのやんちゃな人ってメンタルが強い場合が多いですよね。
例えば街中でナンパして、無視されても全然ヘコまなかったり、仕事でミスしても平然としていたり。(反省しないのは問題ですが。笑)

逆に、子供の頃に愛情を持って育てられた人はどうでしょう。
愛情を持って育てられることは素晴らしいことですが、過保護レベルになってくるとそれはそれで問題なのです。

「自分が大切されている」と思えるハードルが高くなってしまうからです。
このような場合、心の中でのハードルが「自分のことだけを見てくれていると大切に感じる」という風に設定されているので、例えばメールでそっけない返事をされただけで「…もしかして嫌われているかも。」と感じてしまうのです。

ちょっと話がずれましたが、『失敗』も同じです。
学生時代はエリートで、予習復習をして、塾にも通っている。そういう人は学校で出された問題は毎回正解します。先生に「お前はすごいな!」と褒められることばかりです。

そういう方からすると、『不正解は失敗』になるので、社会人になるとちょっと上司からミスを叱られると激しく落ち込むのです。

逆に、学生時代から失敗しまくっている人は「まあまあ、こんぐらいのミスは誰でもあるよね。」と自分自身を許せるんですね。

つまり『落ち込まないメンタル』を作るには『落ち込むハードル』をあげればOKです。
多くの人は「上司に叱られたら失敗」「仕事でミスしたら失敗」という誰でも絶対に通るステップを『失敗』と定義しています。

失敗をせずに仕事をこなすなんて不可能なのです。

つまり、失敗のハードルが低すぎて、ぴょんぴょんとダメージが自分の心に向かってぶつかってくるのです。

失敗のハードルを上げるとはどういうことか?というと、「自分のミスで会社が倒産して、社員が全員自殺したら失敗」という風に、逆に不可能なことを失敗と定義します。

こんな失敗、狙ってもできないですよね。笑

喜ぶハードルを下げる

Business team exulting - Happy cheerful businessmen rising arms and throwing documents, concepts about success and teamwork

失敗のハードルを上げると同時にやって欲しいのは『喜ぶハードルを下げる』ということです。
例えば「上司に注意されたら一つ成長できた、ラッキー!」とか「挨拶をしたら返してくれた、ラッキー!」とか「晴れたらラッキー!」とかバカバカしくなるくらいのことでOKです。

失敗の逆で多くの人は「会社に表彰されるくらいの功績を残したら成功」「最年少で昇格したら成功」「他人の5倍の成績を残したら成功」という風に成功のハードルが高いので、喜ぶタイミングが少なくなっています。

つまり、成功のハードルが高くなるとポジティブな感情があなたの心に全然届かない。
ポジティブ感情がガンガン自分の心にぶつかってくるように、成功の基準を下げましょう。

まとめ

blank『落ち込まないメンタルの作り方』というテーマご紹介しましたが、まとめると
・『失敗』のハードルを高くする
・『成功』のハードルを低くする
たったこれだけのことで随分生きやすくなるハズです。

自分の基準を元に物事を判断してその結果によって感情が動くので、変えるべきは自分のハードルです。一気に変えるのは難しいと思うので、日頃の小さな出来事に対して今回ご紹介したことを試して見てください。

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