最近ビジネスの現場で広まっていることの1つに、ホスピタリティ精神があります。どんな心構えで仕事に臨むのかを考えた時、ホスピタリティ精神はとても大切です。顧客や取引先など相手のことを第一に考えた行動ができるかどうかで、仕事の質は一変しますよね。
単に大きく儲けたい、地位を高めていきたい、名声が欲しいなど、完全に自分本位の理由で仕事をすることもできないわけではありません。どんな理由であれ、仕事を頑張れる原動力があるのはいいことです。しかし自分本位の理由で仕事を頑張るのには限界がありますので、どこかでホスピタリティ精神の考え方を理解しないといけません。
そこで仕事の現場で心がけておきたいホスピタリティ精神について紹介していきます。
ホスピタリティ精神から生まれる仕事のアイデア
商品開発や新サービスを生み出したい時に発想のベースとなるのが、ホスピタリティ精神です。大きく儲けるためにはどうすればいいのか、そんな自分本位な考え方だけをベースに商品開発や新サービスを生み出そうとしても、そう上手くはいきません。企業である以上利益追求は大事ですが、それを最優先させるのは決していいことではないです。
そんな時はホスピタリティ精神を発想のベースとし、顧客が何を求めているかについてしっかり考えないといけません。よく「必要は発明の母」だといわれますが、まさにその通りです。
世の中には日常の中の必要に着目し、大ヒット商品を生み出した主婦がたくさんいますよね。それは「発明品で大儲けしたい」と思っていたからではなく「こんな商品があったらいい、あればみんなが幸せになれる」というホスピタリティ精神が根底にあったからに他なりません。
商品が売れればもちろん利益は出ますがそれはあくまで結果に過ぎず、最初からそれを狙っていたわけでないものです。そこがホスピタリティ精神をもっているかどうかの違いで、商品開発や新サービスを生み出したい時に成功するか否かの分かれ目です。
商品開発や新サービスを生み出したくて悩んだら、ホスピタリティ精神を強く意識するといいアイデアが思い浮かぶかもしれませんよね。
カスタマーサポートで大事なのがホスピタリティ精神
カスタマーサポートは、企業と顧客をつなぐ架け橋です。もしもカスタマーサポートが顧客を満足させられなかったら、顧客は企業に失望してしまいかねません。顧客の要望や疑問に速やかに対応するのが、カスタマーサポートの役割です。
その対応でも心がけたいのがホスピタリティ精神です。ホスピタリティ精神をもってカスタマーサポートの仕事をすれば、少なくとも顧客を不快にはさせません。そこがホスピタリティ精神があるかないかの決定的な違いです。
たとえばカスタマーサポートにおいてすぐに回答できない時は、すぐに回答できないことをしっかりと伝えることが重要です。もしもすぐに回答できないからといって放置していたら、待たされる方はたまったものではありません。
ただ一言「もう少々お待ち下さい」「一旦調査させていただき、今日中には連絡させていただきます」などと付け加えれば、待っている側はとりあえず納得できますよね。ホスピタリティ精神があれば、このような対応をしなければいけないとすぐに気付くはずです。
カスタマーサポートでクレームを受けないためには、ホスピタリティ精神が必要不可欠です。
同僚や上司や部下にもホスピタリティ精神で接する
ホスピタリティ精神を持って接したい相手は、顧客や取引先だけではありません。顧客や取引先だけでなく、同僚や上司や部下にもホスピタリティ精神で接したほうがいい雰囲気になりやすいです。
社内の雰囲気は、いいに越したことありません。誰もが目の色を変えて自分のことしか考えていなかったら、殺伐とした空気になってしまいかねません。それで顧客や取引先と接する時だけ都合よく態度を変えるのは、あまり好ましくありませんよね。
それでは心からのおもてなしなど到底無理ですし、上辺だけの仕事になってしまいかねないでしょう。
同僚や上司や部下にもホスピタリティ精神で接していれば、気分が自然とよくなります。打算的ではないですから心身を疲弊させてしまうようなこともないですし、尽くせば尽くした分かそれ以上が返ってくるかもしれません。
人の心はうつろいがちですから、尽くしたからといって必ず何かしらのメリットがあると決まっているわけではありません。ですが恩義を感じてくれる人は必ずいるはずですし、ホスピタリティ精神を持つことが社内に好影響をもたらす可能性は高いものです。
それを続けていれば確かな信頼を勝ち取ることにもつながりますし、同僚や上司や部下にもホスピタリティ精神で接するように心がけたいですよね。
ホスピタリティ精神を忘れない
毎日絶え間なく仕事があるとホスピタリティ精神をつい忘れてしまいがちですが、忘れて自分本位な仕事をするのはよくありません。昇給や昇進は大事ですが、それらを最優先させた仕事はいずれ苦しくなります。
常日頃からホスピタリティ精神を忘れることなく、仕事に取り組んでいきましょう。