コミュニケーション

誰も教えてくれないコミュニケーションの本質とは?

「コミュニケーションは大切だ!」というものの、「じゃあコミュニケーションの定義ってなんですか?」と聞くと答えられる人は多くありません。

あなたはコミュニケーションの意味を言葉で説明することができるでしょうか。

…。

コミュニケーションという言葉は頻繁に利用するかもしれませんが、改めてコミュニケーションの定義を問われると意外と難しいですよね。

以前高校生に向けてコミュニケーションセミナーをしたのですが、高校生に…ではなく、先生に「コミュニケーションの意味を答えられますか?」と聞くと、正確に答えられた先生はいませんでした。0人です。
つまりコミュニケーションについて、実は意味がわかっていないまま使っている大人が多いということですね。

この記事では、コミュニケーションというものをもっと深く理解するための記事です。
「コミュニケーションが苦手…」「コミュニケーションがもっとうまくなりたい!」という方は読んでくれればと思います。

コミュニケーションに『完璧』はない

一応コミュニケーションの定義を紹介しておくと、「コミュニケーションとは?」とネットで検索すると下記のようにコミュニケーションという言葉が定義されています。

コミュニケーションとは
『気持・意見などを言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い』

“など”という言葉が使われているように、実際コミュニケーションの定義自体もあまり定まっていない感じがするのが本音です。

また、この定義からわかるようにコミュニケーションには『相手』という存在が必要です。
つまり、どんなにコミュニケーション能力を鍛え、「あなたはコミュニケーションの天才ですね!」と言われるような状態になったとしても、目の前の人が話を聞いてくれない人であればコミュニケーションは成立しません。

日本人はコミュニケーションがうまくいかなかった場合、「自分のコミュニケーション能力が低いからだ…。」と自分のせいにしてしまいがちですが、実際は相手に依存する部分があるので自分のせいにしてしまうのは「雨が降ったのは自分のせいだ」と言っているくらい無謀なことだったりします。

つまり自分にはコントロールできない部分もあるということです。

言葉意外のコミュニケーションもある

コミュニケーション能力を上げるとは、100人いたら100人と仲良くなれる力をつけるということではなく、あくまでも100人中10人から100人中20人と仲良くなれる力を身につけるという感じです。

つまり100%になることはないけど、確率を上げるという感じです。

そこで多くの人がフォーカスするのは『言葉』とか『会話』です。
コミュニケーションと聞くと『言葉』とか『会話』のイメージがあるかもしれませんが、先ほどご紹介したコミュニケーションの定義をもう一度確認してみてください。

コミュニケーションとは
『気持・意見などを言葉などを通じて相手に伝えること。通じ合い』

“言葉など”とある通り、言葉というのはコミュニケーションのすべでではなく、あくまでも数多くあるコミュニケーションツールの中の1つだということです。

なので「自分は喋るのが下手だ…」「面白い話はできない…。」という悩みはあまり必要ないということですね。

じゃあ言葉以外のコミュニケーションとは何があるのか?というと、実際には無数にあります。

あなたのコミュニケーションツールは何?

woman take microphone and show something to you isolated on blue background

例えばあなたは好きなアーティストやマンガ家さんはいますか?
「この人のマンガ、面白いわ〜」と思ったらその人の最新漫画はチェックすると思います。
でも、じゃあそのマンガ家さんと喋ったことがありますか?と聞かれると、そうではないことがほとんどでしょう。

つまり、「このマンガ、面白い!」と思えば、マンガ家さんが書いたマンガ(伝えたいこと)と、あなたの心が通じあっているということです。要するにマンガ家さんにとって『マンガ』は一種のコミュニケーションツールと言えるでしょう。

最近ではインスタグラムで「私の節約ご飯!」など、自分が作った自炊ご飯をアップしている人がいると思います。そういう人にも少なからずファンができていますよね。

つまり、そういう人のコミュニケーションツールは『料理』です。

これを仕事に置き換えてみましょう。
「あの人は気が効くよね〜」と周りの人に言われていれば、無口な人でも『気配り』というツールを使ってコミュニケーションをしているということになります。

なので、コミュニケーションは必ずしも『言葉』である必要はないということです。

「こうあるべき」を捨てて柔軟に考えよう!

Right and left hemispheres, creative and analytical thinking concept with businessman looking at chalkboard with sketch

セミナーをさせていただく高校の先生と話していると「生徒の中では全然コミュニケーションを取ってくれない生徒もいて困ってるんです…。」という先生がいますが、多くの先生が『言葉』をコミュニケーションの全てだと思っているケースがあります。

みなさんも「主体的に発言しなさい!」と言われた経験があると思いますし、感覚的に「明るくあるべき」「喋りは面白い方がいい」という固定観念があるのではないでしょうか。
もちろん話が面白いことがいいことには越したことはありませんが、紹介してきた通り、コミュニケーションのツールというのはそれぞれが持っている『個性』です。

学校では『こうあるべき』というような固定観念を刷り込まれるかもしれませんが、社会に出ればわかる通り、全ての人が言葉でコミュニケーションをしているわけではありません。

カッコいい上司は自分で努力する姿を後輩に見せて、『背中で語る』というコミュニケーションをしているかもしれませんよね。
そのようにコミュニケーションという言葉と捉えると、あなたしかできない特別なコミュニケーションツールが見つかるかもしれません。

まとめ

Five cheerful business people sitting in row at wall in waiting room. Young businessman with laptop is cheering ecstatically. Others are congratulating him and smiling.

言葉はすべてではないと言いましたが、個人的な意見をいうと言葉は”橋渡し役”のようなイメージです。

例えば
・マンガ家=絵+言葉(セリフ)
・歌手=音+言葉(歌詞)
・料理人=料理+言葉(説明)
とう感じで、補助的な役割が言葉であり、メインテーマは別のものではないかなという感じがしています。

つまり、あなたがコミュニケーション能力をあげたいという場合、言葉よりも先に自分の強みであるメインテーマにフォーカスして、言葉はサブテーマという感じて取られてみればストレスなくコミュニケーションがうまく行くのではないかと思います。

自分の得意なこと、好きなことの話題を話す時って自然と言葉が出てきますよね。ぜひ自分にぴったりのコミュニケーションツールを見つけて社会で生かしてもらえればと思います。

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