リーダーシップ

リーダーに求められる本当の能力と4つのリーダーシップとは?

「日本にはリーダーがいない」とよく言われています。
昔は総理大臣や政治家などは、ある種有名人のような影響力がありましたが、現在ではネット上などでネタにされる対象とされています。

もし本当にリーダーシップがある人であれば、周りの人からバカにされることはないでしょう。これは組織(会社)単位で考えても同じです。

「リーダーシップを発揮する」と言葉で言うと簡単ですが、実はそんなに簡単ではありません。なぜ簡単ではないのかというと、『リーダーシップ』とは、かなりフワフワした概念だからです。

例えば「お問い合わせ窓口のコールセンタースタッフをやってください」といえば、大抵の人は何をすれば良いかわかりますよね。
しかし「リーダーシップを発揮してください」と言われたら「え?何をすればいいの?」と混乱すると思います。

つまり、リーダーシップとは『自分で考える能力』が必要なんですね。

この記事ではリーダーシップの指標となる考えをシェアします。

リーダーのあるべき論はやめる

Little boy with boxing gloves outdoors

世の中には「リーダーはこうあるべき!」というあるべき論がたくさんあります。
書店に行けばたくさんの「リーダーシップの作り方」などと言う本がたくさん並んでいると思います。

もちろん本で勉強することは大切ですが、もっと大切なのは1つの考え方に固執しないことです!

リーダーシップと言われて思い浮かぶ単語として「部下を信頼する」「背中を見せる」などなどがありますよね。こういう固定概念があると失敗しやすくなります。

本当のリーダーは「現場の生の現実を把握して、適した対応をとる!」という能力が必要なのです。

1つの答えに固執して同じことを繰り返すのはリーダーではなく作業員です。リーダーとはある種、作業員をまとめたり目的達成のために高い思考で行動したりできる人のことです。

だからこそ他の人より高い地位として扱われます。
そのリーダーが1つのことに固執して同じことを繰り返していても、会社は発展しないのです。

じゃあ具体的にどういうリーダーシップがあるのかというのを4つ紹介します。
大切なのは「現場の状況を見て、自分の対応を決める」という能力です。

1.指示的リーダーシップ

「リーダーは背中で語れ!」「部下を信頼しろ!」というのは確かに間違ってないですが、じゃあ何もわからない新入社員だったらそんな人をどう思うでしょうか?
「この人何も教えてくれないんだけど…」とただの怠慢なダメ上司と思われるでしょう。

例えば部下のレベルを数値化するとします。そのときもし部下のレベルが1なのであれば、「背中で語る」とか「信頼する」とかは通用しません。
・細かく丁寧に指示を出す
・仕事の意義や役割などを教える
・失敗を許してあげる
といった対応を取る必要があります。

部下のレベルを考える「リーダーとは背中で語るのだ!!」といっている人はただ単純に何も考えず、本で言われたことを真に受けているだけの人になってしまいます。

前述した通り、リーダーとは言われたことをやるだけの作業員ではなく”生”の現場を把握して適切な対応を取れる人のことを言います。

2.説得的リーダーシップ

リーダーの役割は部下のレベルによって決まるといってもいいかもしれません。

例えば部下が仕事を覚えだしたレベル3くらいの人間だとします。
その人をレベル1の人と同じように扱っていてはレベルが上がりません。部下のレベルが少し上がったと感じたら次にするべきことは例えば下記のようなことです。
・仕事の知識やスキルについて説明する
・フォローアップしていく
・「こうすればもっとよくなる」の改善案を助言する
この段階になると自分に能力があり、それを伝えられる能力があることが必要になります。

大変なようですが、人に教える(アウトプット)していくことでさらに自分がレベルアップするという特典もあります。

3.参加的リーダーシップ

部下がある程度中堅になってきたら、ここで世間的に言われている「部下を信頼する」というステップに入ります。

「上には言っとくから、自分たちで考えてみて」
という風に、「実行役は部下、しかしあくまでも責任を取るのは自分。」という立場です。
自分の責任感を高め、部下たちにプレッシャーを与えて育てるフェーズですね。

多くの人は世間的なリーダーシップ論に固執して、新人部下にこのレベルのことを要求してしまうので失敗したりします。

4.委任的リーダーシップ

Financial consulting - customer handing over documents to consultant for further analysis

最後は部下の責任で、部下に全てを任せます。

「君らの責任でやってみて」
これはイメージでいうと、成長した子供を自己責任で生活させるような感じです。
世の中には大人になっても「あれしろ、これしろ」と子離れできない親がいますよね。親が子離れできないと、子供は「お母さん(お父さん)が許可してくれないから〜できない」と言ったりして自分で責任を持たないようになります。

「お前の責任で生きろ」と巣から雛鳥を追い出す親鳥のような感じですね。
自分の部下が成長したら、自分の子分にするのではなく、同じ組織の同等な仲間として対等に扱うことで次世代のリーダーが育ちます。

まとめ

この記事で紹介したリーダーシップが全てではありません。

大切なのは「現場の状況を見て、自分の対応を決める」です。
つまり、自分の「今現在の役割はなんなのか?」をフェーズごとに見分けられる能力がリーダーシップには必要だということです。

難しいように感じるかもしれませんが、だからこそリーダーであり会社から『貴重な存在』として扱われるようになります。

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