世界最高のコンサルティングファーム企業として名高いマッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey?& Company, Inc.)
50カ国以上に展開し、年間売上高は83億ドル(2014年度)でグローバルに展開している会社です。
またマッキンゼーからグローバル企業のトップへ転身したCEOも数多くいる、経営戦略コンサルのスーパーエリート集団です。
ビジネス書を読むことがある方であれば必ず目にしたことのある会社でしょう。
そのような一流のコンサルタントが身につけているマインドセットとはどのようなものがあるのでしょうか?
?今回はマッキンゼーで働くコンサルタントが大切にしているマインドセットをまとめてみましたので紹介していきます。
1、バリューを出しているか?
マッキンゼーのコンサルタントは入社してから常に「バリューを出す」という言葉を唱え続けます。
バリューとは価値のことですが、例えばなんらかの知識が買われミーティングに参加しても、そのミーティングの場で何も発言をしなければ、それはバリューを出していないと言われるわけです。
そのほかにも例えば資料作成の依頼を受けたときに、どうしても欲しい情報が手に入らない(建物の面積など)時に「ここは情報がなかったので出来ませんでした」で終わらせると、それもバリューを出していないと言われてしまいます。
建物の面積がわからなければ実際に訪問し、歩いてみて自分の歩幅から概算で計算するなど発想の転換が必要です。
ロジカルなイメージが強く定量的なデータだけしか扱わないイメージを持つかもしれませんが、時にこのようなセンスも必要ということですね。
2、即断、即決、即行動
オイシックスの創業者である高島社長も実はマッキンゼー出身であるが、マッキンゼーのコンサルティング料は非常に高額であるため「悩んでいる暇がない」と日経新聞のインタビューで答えていたほど即断即決意識が高いことが紹介されていました 。
顧客となる企業へ短期間でバリューを出さなければならないので即断、即決、即行動のマインドは必須ということでしょう。
ほかにもマッキンゼーにはプレゼンの30秒ルールというものがあり、どのような質問に対しても30秒で答えたり、そのプレゼンに価値を感じられるような伝え方が出来なければプレゼン失格です。
話し方もまず結論から話し、それから詳細を話すような順序で展開をしたり、質問をされたらまず質問者の意図を汲み取ってから質問に回答するよう意識する。
これくらい時間への意識を強く仕事に取り組むと今までと比べて仕事のスピード感も格段にアップすることでしょう。
3、Why So?とSo What?
コンサルタントの仕事として重要なことは何と言っても問題解決でしょう。
問題解決には現状把握が欠かせませんが、そんな時によく使われる質問が、So What?(だから何?)とWhy So?(それはなぜ?)です。
例えばシェアがなかなか伸びない原因に対し、Why So?(それはなぜ?)を突き詰めて考えると、「商品の機能がユーザーのニーズを満たしていない」「プロモーションに問題がある」「ターゲット層に合わないデザインとなっている」といった理由から「マーケティング上の失敗」という問題に行き着く。
つまり「何となくこれが問題だ」と思っていた事を構造的な問題として捉えることが出来、何が本当に問題なのか?の原因追求を図った上で、So What?(だから何?)で「デザインを変更する」「機能を実装する」「プロモーションを変更する」といった解決策を提示するのです。
あなたも仕事を進める上で問題はたくさん出てくることでしょう。その度に「何が問題なのかすらわからないがうまくいかない」状況に陥った時には「Why So?」と「So What?」を使って根気強く問題解決をしていきましょう。
使いこなせるようになれば 一生使えるスキルになることでしょう。
4、UP or OUT(アップ・オア・アウト)
マッキンゼーは新人社員であろうとバリュー(価値)を出すことを強く求められる会社であるが故に、バリューを出し続け昇進するか、それが出来なければ出て行くかを迫られる人事制度があります。
残酷なようですが常にクオリティの高いサービスを提供し続けるためには、マッキンゼーが求めるレベルに到達しなかったり向上心がない社員にコンサルを行わせるのはリスクにもなります。
外食産業でいえばラーメン屋だって居酒屋だってイタリアンやフレンチだって常にお客様にバリューを出し続けなければ早晩潰れてしまうことでしょう。
そう考えるとどのような業界でも競争は避けられませんし、競争に勝ち抜き成長するものだけが生き残る思考を持っていれば、常に全力で仕事に取り組むような気持ちなりますよね。
最後に
今回はマッキンゼーのコンサルタントが大切にしているマインドセットをお送りしましたが、読んでいただいた通りコンサルティング業界以外にもきっと役に立つ考え方だったと思います。
どのような業界でも普遍的に使える考え方になっていますので是非みなさんもこのマインドセットを持って仕事に取り組んでいただければと思います。