「自分は人見知りだから人付き合いが苦手だ…」という風に思った事はありませんか?
もしかしたら学生時代はそれでも良かったかもしれません。
私自身、学生時代には「必要以上に人と関わる必要は無い」と思っていましたし、それでも学校の中の生活は成立していたので、なんの不便があるワケでもありませんでした。
でも、社会人になるとそういうワケにもいきません。
もちろんベタベタ付き合う必要は無いですが、初対面の人や人間関係のコミュニケーションが上手くいかないと結果的に仕事が楽しくなくなってきたりします。
逆に人間関係が良好であれば、多少キツい仕事でも乗り越えられたりするものです。
今回は人とコミュニケーションする手前の話、『人見知りを克服する方法』をご紹介します。
「コミュニケーション以前に人と接するのに若干抵抗がある…」という方は是非読んでください。
人見知りの原因とは?
この記事を読んでくれている方は自分のことを「自分は人見知りだ」と思っているはずです。
「いやいや、人見知りだから悩んでるんですよ」という話だとは思いますが、まず「人見知りとは何なのか?」という事を知る事が人見知りを直す上では大切になってきます。
結論から言うと、人見知りとは他人との比較から来るものです。
言い換えると「?さんより、人見知りだ」ということですよね。
つまり、誰かと比べているために自分が人見知りになっているということです。
これは人見知りに限らずですが、『自分は○○だ』と自分自身が思っている自分像は、誰かと比べていることから起こります。
人見知りの割合
では、世の中の人で「自分は人見知りじゃないよ」と思っている人ってどれくらいいるのでしょうか?
日本の統計ではありませんが、アメリカのスタンフォード大学の心理学教授が学校の新入生200人を対象にしてパーティー開きました。
パーティー中、新入生はワイワイと雑談をして過ごし、2時間後にパーティーは終了します。
パーティーが終わり、会場の出口ではアンケート用紙が配られており、アンケートにはこう書かれています。
『もし今日のパーティーで「”自分だけ”が浮いている」と感じた方はチェックをしてください。』
何人の人が「”自分だけ”が浮いている」と感じたと思いますか?
実は80%以上の人が「”自分だけ”が浮いている」と感じていたのです。
つまり、「みんな話上手だな?…。それに比べて自分は何でこんなに人見知りなんだろう…。」と感じていた人が80%以上いたという事です。
何が言いたいのか?というと、人類のほぼ全員は人見知りだということです。
最初から何も知らない初対面の人と意気揚々とコミュニケーションを取れる人なんて稀なのです。
自分の顏は死ぬまで見ることはできない
それでは具体的に人見知りを直すにはどうしたらいいのか?ですが、自分の事を人見知りだと思っている人は自分の顏に注目してください。
例えば、人見知りのA君が初対面の人と会話するとき、A君はビクビクして話掛けます。
そうすると、そのA君を見た相手は「何か怯えてる…。私と喋りたくないのかな…。」と感じてしまうでしょう。
一方で、人見知りのB君が初対面の人と会話をするとき、「今日は自然な笑顔で話しかけてみよう!」と多少の努力をしたとします。
そうすると、自然な笑顔で話しかけてくるB君を見て、目の前の相手は「あ、何かこの人話しやすい!」と感じてリラックスするでしょう。
つまり、『自分は人見知りだ』と思っていると、態度、声のトーン、表情がそのまま相手側へ「私は人見知りです」という自己紹介のような感じになります。
もしあなたが、A君に気まずそうに話しかけられたらどう感じるでしょうか?「ちょっとこの人話し辛いな…」と感じるはずです。
でもA君はこう思っているのです。「やっぱりこの人も自分と話すのがイヤなんだ…」と。
簡単に言うと、人は会話しているとき、自分の顏を確認する事はできません。
なので、相手が気まずそうにしている原因は、自分の表情や態度が原因になっている可能性が高いということです。
自分の態度を変えれば相手の態度が変わる!
一旦ここまでの話を整理すると、人見知りとは客観的な事実でなく、自分(主観)の思い込みです。
相手は別に何とも思っていないのに、「自分は人見知りだ…」と自分自身が思い、そういう態度や表情をすることで、「あ…この人、人見知りっぽいな…」という印象を自分で相手に与えてしまうということです。
これを前提に話を進めると、自分の態度を変えれば相手の態度を変えることができます。
例えば会社でめちゃくちゃ怒られている人っていませんか?(もしいない場合は、人気のある人などでもOKです。)
その怒られている人をよ?く観察してみてください。
「私を怒ってください…」と言わんばかりの態度や声のトーン、表情なはずです。
他人を客観視していると分かるのですが、人は目の前の人の態度を元にして自分の態度を決めています。
例えば、めちゃくちゃ怒っている人を目の前にして、くすぐられているように笑う人はいないでしょう。
悲しんでいる友達や同僚を見て笑う人もいないでしょう。
『人見知り』も同じです。
あなたが気まずそうに話掛ければ、相手の人も気まずそうにします。
逆に自分が笑顔で話掛ければ、相手の人も笑顔で返してくるはずです。
もちろん100%ではないですが、確実に確立は上がります。
これは脳の中の「ミラーニューロン」という物質が関係しているのですが、目の前の人は相手に反応して自分の態度や表情を作るのです。
つまり、「話しやすい人、いないかな…」と探すのではなく、自分が相手にとって話しやすい雰囲気を作ってみてください。
これは相手依存ではなく、自分依存なので100%誰にでもできることです。
まとめ
今回の記事をまとめると、人見知りを直すステップとして
ステップ1:『”自分だけ”人見知りだ』という意識を捨てる。
ステップ2:他人を観察して、「人は目の前の人の態度に反応する」ということに気づく。
ステップ3:自分の態度を変えていく。
これを毎日1分でも意識していれば、人間心理が少しずつ理解できてきて人付き合いに抵抗が無くなってくるはずです。