仕事を抱え込み過ぎて手に余る時は、同僚をはじめ誰かにその仕事を頼まないといけなくなることもあります。期限の決まっていない仕事ならのんびりやればいいのですが、期限が決まっている仕事はそういうわけにもいきません。自分一人で仕事を全部こなせそうにない場合、誰かの力を借りる必要性があります。
ですが手に負えないとはいえ、誰かに仕事を頼むのはどこか気が引けます。仕事を頼んだらイヤがられてしまうのではないかと気にしてしまい、なかなか素直に頼むことができません。ですが締切がある場合などは、頼まないわけにもいきません。
そこで仕事で誰かに力を借りたい時はどのように頼めば快諾されやすいのか、そのビジネススキルを詳しく説明していきます。
スケジュールに余裕がありそうな人から声をかける
仕事を頼みたいのなら、スケジュールに余裕がありそうな人から順番に声をかけるのが基本です。
人に仕事を頼むという気まずさがありますので、スケジュールに関係なく頼みやすい人から声をかけたくなってしまいますよね。ですがそれだと、たとえ引き受けてくれたとしても、仕事の負担が特定の人ばかりにしわ寄せされてしまいます。これでは不公平になってしまいますし、労働力を効率的に分散できているとはお世辞にもいえません。
普段から仲がよくて声かけしやすい人は確かに頼もしい存在ですが、その人ばかりに頼るのは避けないといけないです。
そこで声のかけやすさは重視せず、客観的に見てスケジュールに余裕がありそうな人から声をかけるのが快諾してもらうためのコツです。
スケジュールがタイトでない人なら、急に仕事を振られても対応できるはずです。声をかけた時に「いいですよ」と快諾されやすいのはやはりスケジュールに余裕がある人ですから、声のかけやすさよりもスケジュールを重視して人を選んだほうが、すんなり引き受けてもらいやすいです。
普段からいろいろな人に貸しを作っておく
仕事は持ちつ持たれつで成り立っていますから、いざという時に誰かに助けてもらうのは別に悪いことではありません。むしろそうするのが普通だといってもいいぐらいです。
ですが、だからと言っていつも助けてもらってばかりでは、ちょっと困りものですよね。
それでは仕事を頼む時に「また頼むんですか」と、呆れられてしまうかもしれません。
そんな状況を回避したければ、普段からいろいろな人に貸しを作っておくことがかなり重要です。貸しを作っておけば、いざこちらが仕事を頼んだ時に引き受けてもらいやすくなります。
貸しを作ると恩着せがましくなってしまいますが、それでも最初にこちらから相手を助けておくのはいいことです。程度の差こそあれ人は誰でも義理というものがありますから、力を貸してくれた人にはそれを返そうとする意識が自然とはたらきます。
仕事でピンチの時に助けてもらいたければ、まず先に助けておくことが大切です。いざ自分が困った時に助けてもらえるかもしれないのですから、誰かが救いの手を求めていたら積極的に手を差しのべるようにしましょう。そうしておくことが自分が誰かから力を借りたい時に、確実に活きてきます。
仕事を快諾してもらったら大げさなぐらい感謝の気持ちを伝える
困っている時に仕事の頼みを聞いてくれる人は、誇張ではなく救世主ですよね。ですから仕事を快諾してくれた人には、少し大げさなぐらい感謝の気持ちを伝えないといけません。
感謝の気持ちを言葉や態度で表すのは、簡単なようで難しいです。特に性格的にシャイな人は、お礼をサラッ言うだけにとどめてしまいがちです。
ですがそれでは相手が「あれ?」と疑問に思ってしまいかねません。感謝の気持ちが伝わってこないと「そんなに困ってなかったのでは」と思われてしまいます。
そして次に仕事の頼みを持ちかけた時に、断られやすくなってしまいます。
感謝の気持ちを言葉や態度で表すのは簡単ではありませんが、それでも精一杯伝えないといけません。大げさなぐらいがちょうどいいと思っておいたほうがいいでしょう。本当に感謝している気持ちが相手の心に伝われば「そこまで感謝されるなら仕事を引き受けてよかった」と思ってもらえます。
また次に仕事を頼まれた時も、よっぽど忙しいわけでなければ引き受けてくれやすくなります。つまり仕事の頼みを持ちかけた時快諾してくれるかどうかは、スケジュールはもちろんのこと、相手から助けたいと思われるかどうかが大事です。
助けたいと思われるようになるためにも、快諾してもらえたら感謝の気持ちをわかりやすく伝えることがとても大切です。
仕事は誰かの力を借りなければいけない時がある
たくさんの仕事をたった一人だけでこなしていくのは、どんな人でも不可能ですよね。ですから困った時は、誰かの力を借りないといけません。
そのためには普段からいろいろな人に貸しを作っておいたうえで、スケジュールに余裕がある人を探していきます。そして快諾してくれた人には、感謝の気持ちをしっかり伝えることがポイントです。
人から力を借りられれば仕事が滞りなく進行しやすいですから、いざという時に誰かから力が借りられるような環境作りを心がけるようにしましょう。