社会人になると学生時代とは違った質の悩みを持つ人が多いのではないでしょうか。
例えば何か仕事で失敗すると、自分だけではなく他人に迷惑がかかるのが社会人では多くあります。そうすると自分だけの問題ではなくなるので精神的にかなり参ってしまうこともありますよね。
私も経験があるのですが、自分で責任を全て負えないって意外と辛いものです。特に新入社員や入社して間もない時は、ある種責任さえ取れない立場なので強制的に人に迷惑をかけてしまいます。
そうすると「失敗はしてはダメだ…」という考えになり、家に帰っても色々心配になってしまって仕事のことばかり考えてしまうようになるんですよね。
この記事ではそういう状態から抜け出す『悩まない技術』に関してシェアしていきます。
悩みが減ればプライベートも楽しむことができるし、寝るときもスッキリして寝ることができるので睡眠の質もあがり、メリットが多いのでぜひ読んでください。
悩むのは〇〇があるから
悩む人というのは、基本的に頭がいい人だったり知識が多い人であることが多いと言われています。
というのも、例えば子供時代って未来の心配ってあまりしなかったですよね。友達と遊んでいても明日のことも考えず力いっぱい遊んでいたと思います。
でも大人になるにつれて知識が付いてくると、”未来を予想する”という力が付いてくるようになります。「今日こんなに疲れると、明日に響くから…。」と力をセーブしたりすることもあるでしょう。
つまり、子供は何も知らないからこそ悩まないのです。というか、知識がないから悩まないというよりは”悩めない”と行った方が正しいかもしれません。
そう聞くと「子供っていいな〜…。」と思うかもしれませんが、知識は一度つくと記憶喪失にならなければ手放すことはできないですし、知識があるからこそ対処できることも多くなるので子供も大人もお互い、良い面と悪い面があるとう感じで捉えておきましょう。
「こうできたら良い」は無限にある
知識があることのデメリットとしてもう一つあるのが「こうできたら良いな」と完璧を想像することができるようになるという点です。
例えば一般的な感覚で言えば
・「人に好かれるような人になりたいな」
・「英語が喋れるカッコいい大人になりたいな」
・「完璧にミスなく仕事をこなしたいな」
などなどがあります。
もちろん向上心があることは全然問題ではないのですが、”こうなれたら良いな”というものは極論をいうと無限にあります。
野球選手で例えるなら
・キャッチャーができるようになれば良いな
・ピッチャーもできるようになれれば良いな
・外野を守備がうまくなれれば良いな
・ホームランバッターになれれば良いな
・みんなの士気を高められる人柄が欲しいな
などなど、「こうなれたら良いな」と考えだすとキリがありません。
一旦そういう理想を手放して現実を見ると、意外と自分ができる範囲っていうのは限られているし、もし目指すとしても一気にやるのではなく一つずつ手に入れて行くのが現実的な方法ではないでしょうか。
つまり自分の中で「これはやるべき!」ということと、「これは後回し!」ということをハッキリさせる取捨選択をするということです。
メモを使って考えを書き出すと…
脳科学では『ワーキングメモリー』と言われる人が考えることができる脳の領域があります。脳科学では「人が考えられることは7(±2)つ程度だ」と言われています。
つまり悩みが7(±2)つほどあると、脳のメモリーがいっぱいいっぱいになって働かなくなってしまうということです。特に7(±2)つ以上を同時進行していると記憶の定着が遅れると言われています。
じゃあこれにどう対策すればいいのか?というと、100円ショップでもなんでも良いので、メモとペンを購入して用意してポケットに入れておいてください。そして3日程度でいいので、自分が考えていることを「あ!今自分は悩んでいる!」と気づいたらポケットからメモ帳を取り出して書き出してください。
3日目が終わってメモを見返してみてください。
私もやったことがあるのですが、びっくりするくらい同じことを考えていることに気付かされます。
「え。。。自分って毎日同じことを考えてるのか…。無駄だな…。」と客観的に思えるんですね。もちろん同じことを考えている段階ではそんなことには気づいていなく、新しい問題と思って悩んでいたり、考えていたりします。
その悩みは解決できる?解決できない?
メモを取っていると自分が何度も考えていることが分かってくると紹介しましたが、その次にやることは「その問題は解決できることか?解決できないことか?」という選別をすることです。
つまり悩む意味があるの問題か、悩んでも意味ない問題かを仕分けするということですね。
例えばですが「明日は雨が降るかもしれない。」という悩みは悩んでも仕方ないですよね。
降るときは降るし、降らないときは降らない。それはコントロールできないことなので悩んでも仕方がないことです。
自分にできるのは、もし降ったときの対策だけです。
仕事に関する悩みも同じように、自分にはコントロールできない部分というのが多くあります。できるのは起こったときどう対処するのか?ということを決めておくことです。
「ミスしないように上司に確認しておこう。ミスしたら上司にすぐ報告しよう。よし、この悩みはこれで終わり!」という風に潔く捨てることです。
いくら悩んでも仕方ないのでそれ以上のしようがないですよね。こうやって取捨選択していくのはある種『悩まない技術』と言えるでしょう。
まとめ
今回の記事をまとめると下記の通りです。
・「こうできたら良い」というものは無限にあるから考えをやめる
・やるべきこと、後回しにすることを選別する
・悩みをメモして自分が日頃同じことを考えているかを観察する
・メモに書き出した悩みは解決できることか?解決できないことか?を選別する
・解決策や対処法を決めてその悩みを終わらせる
偉そうに言っていますが私も昔は「悩んでいないと不安…。」というような人間でした。悩んでいるとプライベートまで支障がでて、睡眠の質も落ちたりして自分が辛くなっていくんですよね。
「もう悩むのをやめたい!」と思ったときに実践した方法で、今では悩みも少なくなりました。悩みが減ると比例して行動するスピードが早くなるので、ぜひ参考にして実践してみてください。