仕事をやり続けてしばらく経った頃に直面するのが、「もう一段階上にどうやったら成長できるのか」という、いわゆる伸び悩みです。仕事を愚直に頑張れば成長できると思っていても、実際に成長を実感できないこともあります。
今は現状維持を保ってさえいれば大丈夫だという考え方は古くなっていますから、時間の流れに合わせて自分自身を成長させていかないと、周りからいつの間にか取り残されてしまいかねません。
そこで仕事で自分自身を成長させるための取り組み方を、これから紹介していきます。なかなか成長しないことに悩んでいる人におすすめの方法です。
自らをあえてピンチな状況に追い込んでみる
たとえば人前で発言するのが苦手な人は、会議などで思い通りに発言できないと落ち込むこともあるでしょう。家で練習している時はできるのに、実際に発言しようとすると萎縮して上手くいかないのです。失敗すれば恥をかきますし、上司から怒られるかもしれません。それは誰でもイヤですよね。
ですが自分自身を一段階成長させたいなら、ぬるま湯に浸かっていてはダメです。失敗を恐れてただ形式的な練習をしていても、人前で発言できるようにはなりません。
では、どんなことをすればいいのかというと、自らをピンチな状況に追い込んでみることです。
プレゼンをしなければいけない仕事に積極的にチャレンジしてみたり、ミーティングの仕切りに立候補してみたりなど、人前で発言しなければいけない状況を自分自身で作っていきます。
追い込まれれば、否が応でもやらないといけません。
その追い込まれた状況こそが、弱点克服や成長を促すきっかけになります。これは逆境に身を置くことで、今までにない自分を引き出していく方法です。
この方法は向き不向きがありますが、仕事を長く続けていくならば、いずれは自分自身の弱点と向き合わなければいけない時がきます。その時に逃げの姿勢ばかりでは、いつまで経っても弱点を克服できないものです。
それなら自らをあえてピンチな状況に追い込んでみて、火事場の馬鹿力を意図的に引き出すのも方法の1つです。不安な気持ちを乗り越えて見事やり遂げられれば、一段階成長したことを実感できるはずですよね。
仕事ができる人のマネをすることも成長につながる
人が成長するためには、自分より前を行く人の存在が必要不可欠です。その人を目標にして追いかけることで、自分自身も同じように成長していけます。
その人とはずばり、仕事がとてもできる人です。
仕事ができる人は、何かしらのノウハウを持っているはずですよね。
そのノウハウを直接教えてもらうことは難しいかもしれないですが、それならばまずはマネてみることをおすすめします。できる人の仕事術をマネるのは、決して悪いことではありません。自分自身だけでは成長の方法がわからないのですから、できる人からヒントをもらうしかないですよね。
できる人の仕事に注目することで、自分自身とどこが違うのか客観的に把握できます。そうすると自分の至らない点が浮き彫りになりますから、そこを直しさえすれば成長に一歩近付けます。
出社時間が他の人より30分も早い、職場での視野が広くて万能、人当たりがよくて顔が広いなど、仕事ができる人にはいろいろな特徴があります。それをそっくりそのままマネるのは難しくても、意識して行動することはできるはずです。
まず周りに仕事ができる人がいないかどうかをよく観察し、できる人がいればその人の仕事術を参考に自分の仕事の取り組み方にも活かすようにしましょう。仕事ができる人を追いかけるように、自分自身も成長していけます。
仕事以外の活動にも目を向けてみる
仕事で成長できなくて行き詰った時は、仕事以外の活動にも目を向けてみることが実は大事です。いい仕事をするためには、ただその仕事だけに向き合っていればいいというものではありません。特に行き詰っている時は、視野がどうしても狭くなってしまいがちです。
それでは新しい発想が生まれてこないですし、突破口をみつけることもできないですよね。そこで仕事以外の活動にも目を向けてみます。
仕事以外の活動には、地域のボランティア、スポーツサークル、講演会への出席、行ったことのない地域への旅行などさまざまです。これらの活動に目を向けることで、人間としての視野がグッと広がります。
仕事とは結局人のために行うのですから、人を知ることはとても重要です。
仕事以外の活動は、間違いなく良い人生経験になりますよね。それが仕事にも活きてくることがあり、成長を促すきっかけになります。
ビジネスパーソンとして成長する機会は、ビジネスの場だけにとどまりません。仕事以外の場でも成長す機会はありますので、なるべくいろいろなことに興味を持つことが、一段階成長させるためのきっかけになります。
仕事では成長し続けることが大事
何も努力しなければ成長は止まってしまいますが、それは裏を返せば努力する限り成長し続けられるということでもあります。成長できない壁にぶつかった時は、何らかの打開策を講じないといけません。
その方法が、
・あえて自分をピンチに追い込む
・できる人をマネる
・仕事以外の活動にも目を向けてみる
です。
これらの方法を取ることが成長のきっかけになる場合がありますので、行き詰っている時は実践してみましょう。