リーダーシップ

【初めてのリーダー】リーダーとして信頼されるために必要な3つの行動

人望が厚くて人格者であることが知れ渡っていれば、仕事でリーダーになった時に信頼されやすいですよね。周りから支持されてリーダーになった人は、最初から信頼されていますが、会社からの指令でいきなりリーダーになった人は、当然ですが、そうではありません。簡単には信頼は得られないものです。

そこで今回は、リーダーにはなったものの信頼を得られなくて悩んでいる人に向けて、どうすれば信頼されるリーダーになれるのかをお伝えします。リーダーとしての行動に迷った際の参考になれば幸いです。

 

1.前例がないトラブルを解決する

仕事でリーダーとしての真価を問われるのは、前例がないトラブルに直面した時です。前例がないトラブルは、参考事例がありません。ですから何かを参考にして型通りの決断を下すのではなく、自分の頭でよく考えて決断を下す必要があります。

もしも前例があるトラブルなら、参考事例をもとにトラブルに対処していけばOKです。実績のある解決策をうまく使ってトラブルに対処するのもリーダーに必要な能力ですが、その対処ができただけでは真のリーダーとしての信頼を得ることはできません。

そこでしっかり心構えをしておきたいのが、前例がないトラブルに直面した時です。その類のトラブルにはチームの一員も慌てふためてしまい、どう行動すればいいのか迷いがちです。すぐに答えを出せない場合、リーダーからの指示を待ちます。その時に適切な指示を出せるかどうかが、リーダーとして信頼されるか否かの分岐点です。そういう時こそ、全力を尽くさないといけません。

 

情報収集から正しい判断を下す

前例のないトラブルに直面した場合、のんびりと事を構えてはいられません。ある程度のスピードが求められます。なぜならリーダーからの指示がなければ、チームの一員は基本的に動けないからです。正しい決断を下すのに求められるのは、情報収集能力です。正しい情報を効率的に集めて処理できれば、それだけ決断を下すまでの時間を短縮できます。

もちろん、スピードを求めるあまり正確性を失ったのでは意味がありませんので、正確であることにはこだわらないといけません。ですが慎重を期すばかりでなく、ある程度正確な判断ができると確信を持てた段階ですぐに指示を出すこともリーダーに求められる能力です。情報収集から正確な判断を下すまでのスピードをいかに早められるかで、リーダーとしての評価が変わります。

 

もしも前例がないトラブルに直面したにもかかわらずリーダーの正しい判断によってピンチを乗り切れば、チームの一員はリーダーを心の底から信頼し始めます。なぜならチームの一員だけでは乗り切れそうになかった難局を、リーダーの指示によって見事に突破できたからです。チームの一員の予想を超える働きを見せれば、信頼は自然と得られます。この行動を取れるかどうかで、リーダーへの信頼感が大きく変わると言っても過言ではありません。

前例のないトラブルは、トラブルの性質上前もって準備しておくのが非常に難しいです。それだけに情報収集をはじめとした情報処理能力と、前例がないことを恐れない思い切った決断力の2つの能力が必要とされます。この2つの能力向上に重点をおいて普段の仕事に取り組むことが、前例がないトラブルに遭遇した時に正しく対処するためのポイントです。そのトラブルを乗り切れれば、リーダーとして信頼されやすくなります。

 

2.能力不足を自覚し、克服する努力と一生懸命さを持つ

若いリーダーにありがちな失敗といえば、能力不足を理由にリーダーの仕事に対して弱腰になってしまうことです。自分にリーダーとしての能力が十分に備わってないと気付いたら、リーダーとしての自信は持てないものです。ですがもしリーダーを真剣にやろうとしない姿を見せ続ければ、信頼をなくすのは目に見えています。それでは信頼を得るどころか、チームの一員から見限られてしまいかねません。

そこで心がけたいのは、たとえ能力不足を自覚していたとしても、できることをしっかりやろうとする前向きな姿勢です。たとえリーダーの仕事がスムーズにはこなせなかったとしても、一生懸命に頑張ろうとするリーダーの姿を見て信頼感が生まれる場合もあります。たとえ能力不足であっても、リーダーが必ずしも務まらないとは限りません。

この時気をつけたいのが、独り相撲を取らないことです。チームのリーダーを任されているのですから、チームの一員と連携して仕事に取り組むのが基本です。リーダーだからといってチームの一員と距離を取り続ける必要はないですし、チームの一員の力を借りながらリーダーの仕事に取り組むぐらいの心構えがちょうどいいです。

もしリーダーから頼られたら、チームの一員は頼られたことに喜びを感じます。そしてチームの一員の働きによって好結果が出たら、その時は一緒に喜びを分かち合います。能力不足で欠点だらけなことを自覚しているなら、その欠点をチームの一員に補ってもらえばいいのです。

リーダーとしての能力が不足しているからといって投げやりな態度を取っていては信頼を失うばかりですが、チームの一員とともにできることをしっかりやるリーダーなら信頼を集めやすいです。

 

3.信念をもって行動する

チームの一員は、リーダーが曖昧でどっちつかずの態度をとっているのを見ると非常に不安感が強くなるものです。言葉数は多いけれども中身がともなっていない指示や、どちらの方向に進むべきなのかをはっきり示さない態度は、リーダーとしての信頼を失いやすいです。なぜならその態度から、リーダーが迷っているのだとわかってしまうからです。

正しい方向がどちらなのかわからなければ、決断を下すのにどうしても迷ってしまいやすいです。ですがどっちつかずで曖昧な態度を取るのはよくありませんから、どんな時でも毅然とした態度を常に示すことが非常に大切です。

そして毅然とした態度を常に示すためには、仕事への信念が必要不可欠です。ただ流されるままに任命されたからチームのリーダーを何となく務めている、それでは信念も何もありませんよ。いったいどういう信念で仕事に取り組んでいるのかがチームの一員にはわからないですから、リーダーを信頼しきれなくなってしまいます。

もしもリーダーを務めるのであれば、何があっても揺るがない信念のもとに行動を決めるのが、毅然とした態度を常に示すことへとつながります。その信念がチームの一員に正しく伝わりさえすれば、共感した一員から信頼を得られることはほぼ間違いありません。曖昧な態度を示すことなく意思表示を明確にすることが、信頼を得られやすいリーダーの特徴です。

若かったり自信がないことを理由に曖昧に濁した態度を取りたくなってしまうのは、心の弱さだと思わなければいけません。リーダーとして一皮むけるためには、信念を持って毅然とした態度を常に示すことが非常に重要です。

 

まとめ

誰でも最初から信頼あるリーダーになれるわけではありませんから、信頼あるリーダーになりたければ意識改革が必要不可欠です。

前例がないトラブルに直面した時に臆すことなく全力を尽くせる、

能力不足を自覚し、克服する努力と一生懸命さを持つ、

信念をもって行動し、毅然とした態度を常に示せるのが、信頼あるリーダーになるための条件です。

それぞれを実現させるのは決して簡単ではありませんが、心がけていけば信頼あるリーダーに少しずつ近付けます。信頼あるリーダーを目指したいなら、以上のことを強く意識して仕事に臨むようにしましょう。

 

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