「ストレスを減らしたい!」とは誰もが思うことでしょう。
でも実際にはストレスって目に見えないものなので、どうやって減らせばいいのかわからないのが実際のところです。
セロトニンが云々、オキシトシンが云々など、脳内ホルモンのことを言われても、それも目に見えるワケではありません。
私自身も一時期ストレスに悩んでいた時期があり、寝つきが悪いことがありました。
「ストレスを減らす方法」などの本も色々読みました。散歩がいいよ、太陽光を浴びるといいよ、友達と雑談するといいよ、瞑想するといいよ、などなど、心理学や脳科学で提唱されているストレス低減法はたくさんあります。
もちろん一定の効果はあるのですが、なかなか続けるのが難しいものです。
本の中には「規則正しい生活をしましょう」などと書いてある本もあって、いやいやそれができないんですよ…。と言いたくなるものまで。
この記事では、その中でも誰にでもできてすぐに実感でき、いつでも思い出せて実践できるストレス低減法を紹介します。
刺激によって脳は疲れる
まず脳が疲れる仕組みを簡単に紹介しておくと、脳は多くの刺激を受けると疲れます。
例えば家でゴロゴロとYoutubeを一日中見ていてもなんか疲れないですか?
脳は常に快楽を与えてくれるものを探しています。
例えばお笑い芸人の番組、世の中の悲惨なニュース、Youtuberのドッキリ企画、スマホアプリのガチャ・クジなどなど、今ではスマホひとつで快楽を与えてくれるメディアがたくさん登場しています。
スナック菓子のように、一つ食べて満足するワケではなく、一つ食べ終わると「もう一つ食べたい」という欲求が沸くような感じで、脳は常に快楽を求めています。
なのでよく言われるのは「寝る前はスマホの電源は切りましょう」などです。ドーパミンを与え続けた脳は興奮状態で、それによって寝つきが悪くなることなどがあるんですね。
「娯楽をなくせってこと??」と考えてしまうかもしれませんが、過度な娯楽は避けたほうがいいでしょう。しかし、やっぱり日常でそういった娯楽がないことも逆にストレスになります。
ここで抑えてほしいのは「脳はドーパミンによる快楽の刺激を求め、ドーパミンが切れた時に疲れがドッと押し寄せる」という部分です。
ここがストレスを大幅に低減させるキーポイントです!
日常の『良い』『悪い』の判断を減らせ!
ストレスを大幅に減らすコツはズバリ、日常で無意識的に行なっている「これは良い」「これは悪い」などの判断をやめることです!
例えばテレビでニュースを見ている時に、コメンテーターがお角違いな見解を喋っていて「それは違うだろ!!」と心の中でツッコみたくなったことが誰しもあると思います。テレビに出ている芸人を「面白い!」「面白くない!」など判断していることもあるでしょう。
もしくはtwitterなどのタイムラインで誰かが話題のニュースに意見していた時に「いや、自分はそうは思う」とか「自分もそう思う!」と心の中で無意識に言っていることなどもあると思います。
実は人は無意識のうちにこのような『良い』『悪い』の判断を1日のうちに大量に行なっています。でもよく考えたらおかしいですよね。例えばニュースやtwitterなどでの意見に、心の中で『良い』『悪い』の判断をしても何の意味もないですよね。
なぜ人はそのような判断を繰り返すのかというと、前述した快楽によるドーパミンが原因です。仏教でも言われているのですが、他人をジャッジ(判断)するのは脳内麻薬のように気持ちいいのです。
しかし、こう言った判断が重なると脳は段々疲れてきます。
では、どうやってこの泥沼から抜け出すのか?というと『どーでもいいや』という思考です。
『どーでもいい』で疲れが取れる
判断は前頭前野というエネルギーを大量消費する場所で行われています。
実際に今やってみてください。「あーどうでもいいー!!」と口に出してみてもOKです。
何だか頭がスーッとスッキリするというか、ガチガチに固まっていた脳みその力がユルユル〜っと抜けるのがわかりませんか?
「どーでもいい」と判断をやめたり、執着を手放すと判断に使われていた力がスーッと抜けていきます。もちろん仕事や日常生活で大切な場合はエネルギーを使って『判断・決断』をする必要はあります。
でも、日常の中で「しなくていい判断・しても無駄な判断」は徹底的にストップしましょう。
「あの人の服、ダサい」「あの人はいい人だ」「あの意見は良い・悪い」などなど、注意して自分を観察すれば想像以上にしなくて良い判断をしていることに気づくはずです。
私自身も今までいろんなストレス低減法を試しましたが、今現在の段階ではこれを超えるストレス低減法はまだありません。
「あ、なんか疲れてるな。」と気づいたら、いろんなものを「ま、いいか!」と手放してみてください。めちゃくちゃ気持ちが軽くなるはずです。
まとめ
ストレスの大きな原因は、コントロールできないものまでコントロールしようという欲求が原因で生まれてくることがほとんどです。
私もあったのですが、これが続くと「悩んでないと不安になる」という癖がついてしまいます。
コントロールできないものは「ま、いいか!」と手放し、『良い』『悪い』の判断をやめてみてください。すごく楽になるはずです。