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やり甲斐はあるけれども辛い、営業職を辞めたいと思う瞬間とは?

desperate man crying under rain

営業職は会社の収益に直接貢献できる花形の仕事です。
能力次第では顧客から信頼されて大きな成果を収められます。

しかし、やり甲斐のある職種ですが中には何かのきっかけで仕事が辛いと思い、辞めてしまう人も少なくありません。

営業職を辞めたいと思うのはどのような瞬間なのか、そのケースを紹介します。

1.ノルマ達成ができない状態が続いたとき

一般的な会社では個人のパフォーマンスを評価する為に「目標」を設定します。

営業職の場合、目標の多くは「ノルマ」として表されます。
毎月ノルマを設定して、それをクリアできると目標達成率が上がり、その人の評価が高くなるのです。
ノルマがあることでヤル気出て積極的に自分で考えて行動する様になる人もいます。

しかし実際には毎月ノルマが達成できるとは限りません。一度顧客が買い控えてしまうと以前の量に戻すことはほとんどありません。それならばオプションや新規顧客開拓を目指せと言われても、どうしたら良いのか分からないという人も多いでしょう。

ノルマが達成できない月が数か月続くと、他の人と比較して「自分はダメだ」と思う様になります。
そこへ上司がはっぱをかけるつもりで「頑張ってくれないと困るんだよ」等と言うと、それが引き金となってやる気を失ってしまうのです。
ノルマの未達成、上司からの圧力やパワハラにより「営業職を辞めたい」と思う人が圧倒的に多くなります。

2.人付き合いがうまくいかない

営業職で最も大切なのは製品の質ではなく、営業マンの人となりであると言われています。どんなに優れた商品でも営業マンを気に入らないと契約して貰えないことも多いのです。
それだけ営業職にとって「人間関係」は大切なものになります。
商品の説明だけではなく幅広い話題での雑談をしたり、大手の顧客相手に接待をしなければならないこともあります。

社内では「つきあい」「情報交換」として飲み会に参加しなければなりません。

知らない人と会話をするのが苦手、人のご機嫌を取るのが苦手、お酒を飲むことが苦手な人にとっては苦痛になります。

元々内向的な性格で無理をして明るく振る舞っていても、段々と自分に限界を感じて「営業職を辞めたい」と思ってしまうのです。

3.お客の都合で振り回される

営業職は常に顧客満足度を高めることが求められ、お客さんが最優先になります。
折角仕事が一段落して早く帰れると思ったのに、時間外に問い合わせの電話が来たり、ワガママなお客がいると休日に対応しなければならないこともあるでしょう。
うっかり仲良くなり過ぎてしまうとゴルフに誘われたり、自社の商品以外のものを調達して欲しいと言われることもあります。

お客が満足すればそれが自分のやり甲斐に繋がると思えれば良いのですが、自分がこれだけプライベートを犠牲にしているのにきりがない、と思う人は営業職を辞めたくなってしまうでしょう。

4.クレームが辛い

最近では「クレーマー」が問題視されています。
社内マニュアルでクレーマー対応がされているところもありますが、多くの企業はイメージダウンを恐れて「まずは聞くだけ聞いて落ち着かせる」という対処法を取っています。

ところが世の中理不尽なお客がいるもので、商品と関係なく対応している人の人格を否定する様なことを言ったり、口汚くののしる人もいるのです。

その様なクレームを聞いているとメンタルが強い人でも嫌な気持ちになるでしょう。
クレーム対応が辛くて「営業を辞めたい」と思ってしまう人も少なくなりません。

5.キャリアアップできない

営業職はお客の立場になってその商品のメリットを紹介して、買いたい気持ちにさせるのが仕事です。
メーカーでシステムやメンテナンスなど専門知識が必要な場合にはエンジニアが対応します。つまり、営業職は商品を通してお客と会社をつなぐ役割をしていると言えます。
その商品を使いこなすノウハウは理解していますが、専門的な技術は身に付きません。
中には「セールスエンジニア」という、技術を持ちながら営業をする人もいますが、その様な職種と比べてレベルが落ちる仕事になります。

転職をする時にも優秀な営業マンならばヘッドハンティングやエージェントが利用できますが、一般的な営業職の場合は選択肢も狭くキャリアップは難しくなります。
この場合は嫌で営業職を辞めたいと思うのではなく、「早く自分に合った仕事を見つける為に」辞めたいと思うのです。

営業職を続けられないと思った時の対処法は?

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もう自分には営業職が続けられない、そう思って心が折れそうになった時に最も大切なのは「相談出来る人を探すこと」です。
本来ならば上司なのですが、頼りにならない場合は先輩やプライベートの友達でも良いでしょう。

誰かに話すだけでスッキリするもので、相談しているうちに自分の中で解決方法が浮かんでくることもあります。まずは身近で会ったり電話で直接話せる信頼できる人を見つけましょう。

営業職を辞めたくなる瞬間は意外と多い?!

「営業職を辞めたくなるきっかけ」として主な理由を紹介しました。
やり甲斐はあるけれども裏を返すとそれだけ苦労も多い、営業職とはその様な職種です。

辞めたくなったら自分は何故営業職を選んだのかをもう一度振り返ってみましょう。

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