「集中できれば一気に仕事が片付くのに!」と思ったことはありませんか?
期限が迫っている…でも集中できない。そしてギリギリになって徹夜して何とか完成。やればできるじゃん、自分…。
という経験は誰もが一度は経験したことがあると思います。
夏休みの宿題を最終日に片付ける時のような、超人的な集中力に期待してしまって、先延ばしの癖がついてしまっている。一日ちょっとづつでも進めていれば楽なんだろうけど、何故か集中できない。
そんなことありませんか?
今回の記事では「集中力を上げる方法」というテーマでお伝えします。
実は多くの人は集中すれば1時間でできることも、何時間も先延ばしにしてしまいがちです。私自身も、自分の行動を振り返ってみると「実際に行動した時間より、悩んだりダラダラしている時間の方が多かったな」と思うことは沢山あります。
集中力を上げる方法を知れば、時間が濃密になり、人生の時間が増えます。
じゃあどうすれば、集中できるのか?
悩んでいる人は何かのヒントになると思うので是非参考にしてください。
集中力と脳の関係
まず「長い時間集中はできなくて当たり前!」という前提があります。
というのも、もともと人間は長い時間をかけて人間になったので、もともとは動物のように本能に従って生きていました。
脳科学では「人には3つの脳がある」と言われています。
①人間脳=理論的に考える脳
②ほ乳類脳=中立的な脳
③爬虫類脳=本能的な脳
脳を分解すると、この3つの層になっています。
そして、一日のほとんどは③の爬虫類脳で生きています。
例えば、街中を歩いていると
・歯医者さん
・美容室
・飲食店
の3つであれば、どれが一番目に付くか?といったら③の飲食店です。
人間の根源的な欲求は
「寝たい」
「食べたい」
「エッチがしたい」
の3つです。
日常的に、何も意識していない状態であれば、自動的に爬虫類脳優位になっています。この爬虫類脳に理屈は通じません!
つまり爬虫類脳モードの時は集中できなくて当たり前なのです。
「できない自分」を責めない!
集中できない時にやってしまいがちなのが「自己嫌悪」です。
「あ?今日もまたできなかった…」
「またゲーム、テレビで時間を使ってしまった…」
「どうせ自分はダメな奴だ…」
やろうと思ってたことができなかったとき、そういう風に自分で自分を責めるでしょう。
自己嫌悪に陥ると人は自暴自棄になります。
例えば
ダイエットであれば
「もういいや!我慢は毒だ!」と馬鹿食いしたり
仕事であれば
「今日はもう無理だ!期限ギリギリまでほったらかして遊ぼう!」
など。もちろんそれが悪いわけではありませんが、毎回このように自暴自棄になっていたら達成できるものもできません。
つまり「自己嫌悪」は百害あって一理なし!冷静な判断を失わせる行為です。
じゃあどうすれば良いのか?
爬虫類脳の自分と人間脳の自分を「別の人間だ!」と考えることです。
どんな成功者でも「爬虫類モード」という状態はあります。
・世界的に成功している実業家
・プロの漫画家
・プロのアスリート
どんな人でも「集中するまでに時間がかかる」と知っています。人によっては精神を集中させる自分なりの儀式のような行動を持っている人もいます。
つまり「集中できない自分がいるのは当たり前」だと知っているのです。
もしあなたが集中できずに自己嫌悪しそうになったとき「あ、爬虫類脳の自分が出てきている!」と客観的に見てください。できればあだ名を付けましょう。
そうすれば自己嫌悪せずに済みます。
そして、集中できない時間があれば、一方で集中できる時間があるのも誰もが経験したことがあるでしょう。
集中している時は「人間脳」が優位な状態です。人間脳モードの自分も同じく日常生活の中で確実に存在しています。
ですので
・爬虫類脳の自分
・人間脳の自分
という2つの自分がいることを受け入れてみましょう。
集中できなかったとき「自分はダメな奴だ…」ではなく、「あ、今爬虫類脳モードになってる。」と客観視します。そして「人間脳モードの自分ならどういう行動を取っているかな?」と考えてみます。
こういう脳の性質を意識することで、自分を客観的に見てコントロールしていきます。普段何となく生きていると、「集中できない人はダメ人間!」と思ってしまいがちですが、全ての人は集中できない状態があり、それは人間の本能的なものです。集中したい時に確実に集中できる完璧な人間はいません!
集中力を高める行動リスト
人間の性質を理解したところで「集中力を高める行動」をご紹介します。
心理学では「フロー状態」といわれていて、いわゆる「ゾーンに入る」という状態です。
①明確な目的
作業の目的が何なのか?をハッキリさせましょう。
もし目的が見つからないようであれば、やっていること自体が必要の無いことの可能性があります。
②選択と集中
作業に集中したい場合は
「飲み物が欲しい」
「ケータイゲームがしたい」
「テレビを見たい」
という雑念が入って来ないように、作業以外の選択肢が無いような状態を作りましょう。
カフェや図書館に行くと、「テレビを見る」という行為ができないので、必然的に意識からシャットアウトされます。
例えば、山登りをしている時に「テレビ見ようかな?」なんて思わないですよね?つまり、選択肢がない状況になれば、頭に雑念が浮かばないようになります。
部屋の片付けをして、不要なものを捨てると良いでしょう。
③能力の水準と難易度とのバランス
集中できない時は
・作業の難易度が単調、容易
・作業の難易度が異常に難しい
の2パターンがあります。
テスト勉強のようなただ覚えるだけの作業であれば、自分で工夫して「タイムアタックをしてみよう」などと自分でハードルを上げる必要があります。
簡単すぎると「余裕だから焦る必要ないか」と脳が爬虫類脳モードになってしまいます。
④活動に本質的な価値がある
これはかなり大きなポイントですが、「自分がやっていることが何に繋がるか?」ということを発見するスキルが必要です!
「この作業で自分にはどんな能力が付くんだろう?」ということを少し時間を作って考えてみてください。
例えば私の場合、仕事はライターなので
→「仕事に取り組めばタイピングスピードが上がる」
→「文章を書くことで語彙力が増える」
→「語彙力が増えることでトーク力も付く」
→「トーク力が付けば人との会話が楽しくなる」
などと、「文章を書く」という1つのことで色んなメリットを見つけることができます。「文章を書くことで、人との会話が楽しくなる」という紐付けができれば「よし!文章を書こう!」と思えるのです。
「上司に頼まれたから仕方なく」と思っていたら作業は苦痛でしかありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
「集中する方法」というのは、無理矢理集中するのではなく、集中できない自分と上手く付き合うような感じです。
誰しもが集中できない「爬虫類脳モード」の自分を持っています。これは大昔から人間が持っている「本能」なので抗うだけ無駄です。