仕事ができる人が使っている2つのスキル
「なぜあの人は仕事の成績がいいの?」
「仕事を頼まれる人はいつも決まっている」
職場でこのように感じたことがあるかもしれません。
ビジネスでうまくいく条件を「人と情報が集まってくること」だとすると、できる人というのはその条件を満たしていることが多いものです。
では人や情報が集まってくる人とそうでない人の違いは何でしょう?
実は、仕事ができる人のコミュニケーションスキルには共通点があるのです。それは「イエスセット」と「ペーシング」を使ったコミュニケーションをとっているかどうか。
本人が意識して使っているかはわかりませんが、なぜか人が集まってくる人はこの2つのスキルを上手に使いこなしています。
それではこれから「イエスセット」と「ペーシング」についてお伝えしていきます。
イエスセットとは?
イエスセットとは、心理カウンセラーがクライアントと信頼関係を築くためにカウンセリングの最初に用いるテクニックのこと。
文字通り相手に「イエス(はい)」と言ってもらうためのアプローチです。
具体的な例をあげると、
自分:「今日は天気がいいですね」
相手:「そうですね」
相手:「あの件ですが、まだ迷っているんです」
自分:「決められないってことですか」
相手:「そうなんです」
自分:「決断できないから相談してくれているのですね」
相手:「はい」
といったように、相手が必ず「イエス」と返せる質問や声かけを行うことをいいます。
共通の事実や相手の話を言い直して伝えることで「そうそう」「うん、その通り」といったイエスな返事を引き出すことを意識することが肝心です。
そして会話がはじまってからの早い段階で相手からイエスを3セット得ることが望ましいためイエスセットと言われています。
さらにここでもう一つのスキル「ペーシング」をあわせて使うことでより強い信頼関係が築くことができます。
ペーシングとは?
?「仕事のペースが遅い」「歩くペースが速い」といったときに使うことばペース。
このペースをあわせることをペーシングといいます。
ペーシングもまた円滑な人間関係を築く上で即効性があり、かつ手軽に使える手法です。
ペーシングを一言で説明すると「相手の声の大きさ・トーン、しぐさにあわせて相槌を打つこと」をいいます。
たとえば、相手が大きな声で早口でしゃべる人であれば自分も大きな声と早口で話す。
相手の身振り手振りと同じにするとなお良いです。
相手との会話の中でこのようにペースをあわせるとお互いに親しみ感がわいてきます。
なぜ相手と同じしぐさや声のトーンにするだけで信頼感を得られ、頼ってもらえるようになるのでしょうか?
なぜなら人は「自分と似ているものに親近感を覚える」からです。
悩みや相談を持ちかけたり仕事を任せる場合、自分と似た親しい人にお願いしたくなるものですよね。
相手にとって親しみやすい人になるために必須のビジネススキルと言えます。
まとめ
相手から3回イエスを引き出すイエスセットとペースをあわせるペーシングを駆使することで相手から信頼を得られる可能性はぐっと高まります。
「またあの人に相談してみよう!」「任せるならあの人に決まり!」と人や仕事が集まってくるデキるビジネスパーソンになってみませんか?
ぜひ明日からの職場でその効果を実感してみてください!