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今から始めよう「年金2000万円問題」を乗り越えるテクニック!

投稿日:2019年12月17日 更新日:

2019年6月に、金融庁の市場ワーキング・グループがまとめた報告書が社会に波紋を投げかけました。
「今の年金だけでは老後の生活に2000万円が不足する」というもので、これが有名な「年金2000万円問題」に発展したのです。

その後、金融庁は様々な釈明や解釈を繰り返し少し落ち着いた風潮がありますが、それでも一度「2000万円足りない」と言われると将来年金を貰う立場からすれば不安に感じるものです。

そこで、今はまだ年齢的に関係なくても将来「年金2000万円問題」を乗り越える為に、どのような心構えが必要なのか、今からでも何かしておくことはないかなどについて紹介します。

1.モデルケースを紹介

まずは、2017年に総務省が発表した平均的なモデルケースを紹介します。
「夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯における、1ヶ月の収支」として以下の参考データがあります。

・収入:約21万円(年金受給の場合)
・支出:約26万5千円

上記で考えると、1ヵ月で5.5万円赤字が出ることになります。
年金受給開始時期からこれが30年間続くと、「5.5万円×12か月×30年=1980万円」ということで、約2000万円赤字が出るという計算になるのです。

ちなみに支出の約26万円の内訳は以下の通りです。
・食費:6.4万円
・家賃:1.3万円
・水道・光熱費:1.9万円
・交通・通信費:2.7万円
・教養娯楽費:2.5万円
・税金・社会保険料:2.8万円
・その他(衣服・雑費):6.9万円

このモデルケースの場合、家賃が非常に安いのですが、もしも賃貸の場合はこれ以上かかることも考えなくてはなりません。
反対に食費が2人で6万円とは高いと思うかもしれませんが、上記はあくまで試算ですので支出の内訳は入り組みがあると思って良いでしょう。

2.自分の試算と収支を把握すること

「2000万円問題」を乗り越える為の第一歩として大切なのは、まず「自分の資産と収支を把握すること」です。

もしかしたら、毎月なんとなくお給料が振り込まれて家賃などの自動引き落としやクレジットカードの引き落としがあり、残った分をお小遣いに回すだけ、そんな右から左へ流すだけのやりくりをしていませんか?

人により収入・支出、貯蓄や資産の状況は違うので、自分自身の状況を一度整理しておくようにしましょう。
上記のモデルケースを参考に毎月どれくらいのお金が出入りしているのか、本当にリタイヤした後に丸々2000万円必要なのか、今のうちから算出しておきましょう。

3.年金はしっかり払おう

「どうせ年金はあてにならないから、いっそ納めないでその分自分で貯金したり運用して貯めよう」と思っている人もいるでしょう。

しかし、年金の財源には「年金保険料」だけではなく、「税金」も含まれているのです。
つまり、税金を支払っている以上は年金を受け取らないと損をすることになります。

年金は長生きすればそれだけ多く貰えるものですので、きっちり受給して、それ以外に収入を確保することを考えましょう。

4.賢く運用しよう

現在まとまった金額がある人は、生活資金は預貯金で確保しておき余っている分は資産運用することも考えましょう。
資産運用というと失敗して損失を抱えてしまうリスクが心配と感じるかもしれませんが、株にも少額からでも始められる「積立NISA」があったり、為替や石油・ゴールドなどの実物資産、不動産などの投資もあります。

急ぐ必要はなく、今から勉強を始めておくと良いでしょう。

5.節約は無理のない程度に

今から節約して2000万円貯めようとすると生活を切り詰めることで頭が一杯になり「節約疲れ」を起こしてしまいます。
そして、その反動で余計な買い物をしたいという衝動に駆られてしまう人もいます。

また不用品を処分する時はただ捨てるのではなく、フリマやオークション、買取りに出すなどしてお小遣い稼ぎをしながら片付けをしていくのがおすすめです。
特にブランド品は、希少価値がついたものでない限り新しい程高値がつきやすくなっています。使わないものは早目に処分することを習慣づければ、将来的に荷物も少なく狭い部屋でも暮らせるようになり、家賃負担も減ります。

6.長く働くことを考える

老後資金を増やしたいのならば、それだけ長く働くことを考えます。
現在では国の政策として、各企業に対して「70歳までの雇用延長を努力義務とする」という方針が決まっています。
しかし一方では中堅層でリストラされる人も多いので、定年まで働き続けるためにもスキルを身に付けておく必要があります。

65歳になって定年を迎えた後には「現在の仕事を継続する」「新しい職種に就く」という2つの選択肢があります。
たとえ定年まで勤めた会社での仕事を継続したとしても、再雇用となるので給与が大幅に減ることも考えられます。収入面を考えると新しい職種に就くことも視野に入れておきましょう。

将来的にはAIに代用されてしまう仕事も増えていますが、介護関係などはまだまだ人の手が必要とされる分野です。
今から将来を見据えた資格を取得しておくのも良い方法です。

自分の将来を真剣に考えよう!

老後に必要とされた2000万円の問題はまだ誰も経験していないので、具体的にどのようなことが起きるのかは分かりません。
自分の将来は自分で何とかしようと思っているのなら、まずは現在の自分の資産や収支の状況をしっかりと把握することから始めましょう。

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