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仕事の場でも限度を守る必要があるホントの理由って?

仕事への意気込みに燃えている時は「何でもやってやる」という気持ちがとても強くなりますよね。まだ年齢の若い社員や特別な役職を与えられたばかりの社員は、仕事へのモチベーションがかなり高くなっています。
しかし、それは一見してとてもいいことのように思えるのですが、限度を超えた仕事への取り組み方はプラスどころかマイナスに転じてしまう場合があります。

心は熱くても頭は冷静になって限度を超えない仕事の取り組み方をしたほうが、思わぬ失敗を避けられます。

ではなぜ限度を超える仕事がいけないのか、仕事への取り組み方について掘り下げていきしょう。

限度を超えた仕事の取り組み方はクレームになりやすい

Angry couple claiming at office

限度を超えた仕事への取り組み方がどうしていけないのかは、営業職に例えるとわかりやすくなります。
営業職はとにかく営業をかけて1件でも多く契約を交わすことが重要視されています。営業は数字が命といっても過言ではありません。ですが業績をあげるために限度を超えた営業をかければ、当然のことながらクレームにつながりやすくなります。いわゆる強引な営業をかけることにより、クレームになる恐れがあるのです。

熱い気持ちそのままに顧客のことを一切無視して自分勝手な営業をすれば、自分の気持ちとは裏腹に営業の印象は最悪になるでしょう。そうなってしまえばイメージダウンは免れず、大きな損失に繋がることも想像に難くありません。たとえ一時的に業績をあげても、後からしっぺ返しが必ずきます。クレームの山を築けば取り返しがつかなくなってしまいます。

それと同じで、限界を超えて仕事をするのは一見して社会人の鏡のように思えるものですが、やり過ぎるとマイナスの影響のほうが大きくなってしまいます。相手を怒らせるような営業がいい例で、限度を超えればそれで上手くいくというものではありません。

熱い気持ちを胸に抱えるのはいいことですが、相手がどう思っているのかをよく考え、クレームにならないよう細心の注意を払う必要があります。

取引先との信頼関係を失ってしまうこともありえる

たとえ業績好調で順風満帆に見えても、限度を超えた仕事の取り組み方をしていると取引先との信頼関係を失ってしまう場合があります。
もちろん仕事に対する自分の信念を絶対に曲げないことが功を奏することはも確かにあります。ですがそれがいつの間にか自分が一番偉いと勘違いして取引先のことを軽んじるようになってしまったら、その時点で信頼関係を失う可能性は十分あります。
たとえそれまでに良好な関係を築いていたとしても、残念ながら壊れるのは一瞬です。限度を超えて無理を通してきたことが歪みとなり、信頼関係を崩壊させてしまうのです。

またその影響は取引先だけでなく内部にも及びます。いざ窮地に立たされたらその時は上司が守ってくれるはずだと思っていても、本当に守ってくれるかどうかはわかりません。もしかしたら、上司はその様子を心苦しく思っていていつかお灸をすえなければいけないと思っているかもしれません。
仕事に真摯に取り組んでいるのなら、窮地に立たされた部下を上司は積極的に助けようとします。ですが限度を超えてモラル無視の取り組み方をしている部下には、守るのではなく反省することを促すかもしれません。取引先との信頼関係を失うどころか身内も守ってくれない、そんな孤立無援の状態になってしまう恐れもあるのです。

他人の忠告を素直に聞き入れられるか

french bulldog dog listening or talking on the can telephone, isolated on white background

もしも自分では気づかない内に限度を超えていたら、普通は誰かが「それはよくないよ」と忠告をしてくれます。それは、周りが見えていなかった自分に今の状況を教えてくれる貴重な忠告なので無視してはいけません。忠告された時点でよくない仕事の取り組み方をしていたことに気付き考え方を改めれば、何とか踏み止まることができます。

同僚、上司、取引先など、忠告をしてくれる人は誰かしらいるはずですよね。

ですが、せっかくの忠告も「自分のやり方が絶対正しい」と信じて疑わなかったら、そのままのスタイルで仕事に取り組むことになってしまいます。そしてその忠告を聞き入れなかったら、その先には転落が待っています。

人は誰でもミスをするものなので、気付かないうちに限度を超えた仕事の取り組み方をしてしまうこともあります。もしも他人から忠告されたら、1度冷静になって取り組み方を見直すようにしましょう。

限度を超えないギリギリを攻めよう!

superhero businessman looking at city skyline at sunset. the concept of success, leadership and victory in business.

仕事に対してまっすぐ取り組んで頑張るのはとてもいいことですが、頑張るにあたって限度を超えるのはよくないです。限度を超えても結果さえ残せばいいだろうと、成果至上主義の人は考えるかもしれません。ですが限度を超えた仕事はどこかに必ず歪みが生まれ、その歪みが広がればしっぺ返しを受けるのは自明の理ですよね。

仕事には超えてはいけない一線があります。限度を超えずギリギリまでおさえた仕事の取り組み方をするよう注意しましょう。

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