会社員になると経験するのが、朝礼の時のスピーチではないでしょうか。仕事を始める前にその日の業務の確認、連絡事項の伝達、あるいはラジオ体操など、日本の会社には朝礼文化が根付いています。
その是非はともかく、会社員として働いている以上朝礼は避けられない業務の1つです。
その朝礼で困ることといえば、ちょっとしたスピーチをしなければいけない場合ですよね。スピーチがなければ問題ないのですが、職場によってはスピーチが当番制になっていることもあります。
スピーチを経験したことがある人ならわかるはずですが、上手く乗り切るのは決して簡単なことではありません。
そこで朝礼時のスピーチをどうやったら上手く乗り切れるのか、朝礼スピーチのちょっとしたテクニックについて解説していきます。
仕事の話に自然とつながるような話題が理想的
朝礼の時のスピーチの話題は、重過ぎても軽過ぎてもダメです。朝から重苦しい話題を話していたら雰囲気が悪くなってしまいますし、かといって軽過ぎるのも、友人と話しているわけではないのですから好ましくありません。
そこで意識したいのが、仕事の話に自然とつながるような話題を選ぶことです。
スピーチの流れとしては、プライベートや世間的に話題になっているニュースなどを導入にします。できることならなるべく明るい話題を選ぶようにしましょう。
例としては結婚式に行った話、1つ勉強になるような日常のエピソード、スポーツ選手が好成績をおさめた話などが適切な話題です。これらの話は上手く展開すれば仕事の話につなげやすいため、ぜひとも盛り込みたいところです。
気をつけたいのは、これらの話はあくまで導入として用いるだけにとどめておくことです。これらの話を長々してしまったら、単なる雑談の延長になってしまいかねません。
それではスピーチとしてイマイチです。
導入から仕事にも役立つ点があるという形で上手くつなげられれば「ちょっとタメになるスピーチ」になります。しかも教訓として呼びかけるようにすれば、スピーチを締めやすくなります。
取っつきやすい導入から仕事の話につなげ教訓として呼びかけるように締める、この流れでスピーチをすれば少なくとも無難にまとめることができます。
日常生活の中で常に話題探しを意識する
もしも朝礼のスピーチを定期的にしなければいけない場合、1度だけではなく何度もこなさないといけなくなります。
1度だけならちょっと考えれば何か思いつくかもしれませんが、何度もあるとなるとその都度考えていたのでは間に合いません。最悪の場合、話題がまったくなくて朝礼の直前まで右往左往しながら考える、という事態になりかねないです。
朝礼のスピーチにそこまでの労力を割くのは非効率ですので、そうならないようにしないといけません。
その対策は、「日常生活の中で常に話題探しを意識することで、スピーチの話題が尽きてしまうことを防ぐ」です。
日々何も変わらない毎日に思えるかもしれませんが、意識すると案外いろいろなことが起きているものです。また日々のニュースチェックを怠らなければ、朝礼のスピーチに使えそうな話題を何かしら拾えるはずです。
ほんの少し心がけるだけでスピーチの話題は集められますから、日常生活の中で常に話題探しを意識することは大切です。
スピーチの話し方は「大きな声でゆっくりと」を心がける
人は緊張すると早口でしゃべるようになりますから、ゆっくりと話すことを心がけるぐらいが実はちょうどいいスピートになります。
朝礼のスピーチは後ろに仕事が控えていますので、あまり長々と話すものではないですよね。ただ、だからといって早口でバーッとまくしたてるように話すと聞き取ってもらえない恐れがあるので、内容が伝わるようにゆっくり話したほうがいいでしょう。
また、声が小さくなってしまうと後ろにいる人に聞こえないかもしれないので、少し大きな声を出すように心がけます。
もしも心配なら、スピーチの前に軽く発声練習をしておくと朝でも大きな声が出やすくなります。内容もさることながら、スピーチは「どう話すのか」も印象を左右します。内容がイマイチでも伝わる話し方をしていれば、評価を著しく落とすようなことにはなりません。
反対に、朝礼のスピーチをビシッと決められれば話し上手だと思われますし、評価を上げるためにも上手く話せるようにしたいところです。
朝礼のスピーチを乗り切ることは難しくない
定期的にまわってくる朝礼のスピーチを乗り切ることができれば、周りの見る目が変わってくるかもしれないですよね。構成がよく練られている、話し方が伝わりやすくて上手、人前で話す度胸があるなど、スピーチをこなすことで周りからの印象を良くすることができます。
スピーチの構成を工夫したり、話題を集めたり、話し方に気を付けたりなど、朝礼のスピーチを乗り切るためのハードルはいくつかあります。
ただそのハードルを飛び越えられればスピーチ上手として名を轟かせることができますので、しっかりと乗り切りましょう。