いつも仕事で忙しくしていると、知らない間に脳が疲れている可能性があります。脳の疲れは身体の疲れとは違って感じにくいにもかかわらず、そのまま放置しているとストレスがたまったり、頭がぼーっとしたりする原因にもなってしまいます。
そうなってしまうと、集中力もなかなか上がらず、作業をするにも無駄に時間がかかってしまって、非効率になりかねません。
そこで仕事の休憩中や通勤時間を利用してできる、脳のリフレッシュ『マインドフルネス』についてご紹介します。
マインドフルネスってなに?
そもそも『マインドフルネス』とは、いったいどんなものなのでしょうか?
「wikipedia」によると・・・
今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であり、瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができる。マインドフルネスの語義として、「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」といった説明がなされることもある。
つまり、「今、目の前のことだけに集中する」ということです。
『マインドフルネス』は、普段いろいろ考える人ほど効果的!
もう少し分かりやすくなるように日本語に訳してみます。
マインド・・・意識
フルネス・・・満たす
人間は過去や未来のことを考えたり想像したりする生き物です。そしてその想像の中の過去や未来は、今現在のあなたの身に起きている問題ではありません。
言い方は悪いかもしれませんが、夢の中の出来事で感情が揺さぶられているに過ぎないのです。
この「マインドフルネス」は、現在進行形であなたが実際に行っている行動に意識を集中するという作業です。
今、この瞬間に意識を集中させることができれば、そのときだけは過去も未来も考えていませんよね。そして普段は特に意識せず何気なく行っている動作に、あえて意識を集中させるからこそ、ふとネガティブな物事を考え始めたときにも、すぐに気づいてそれを中断させることができます。
そのようにしてシンプルな物事だけを考える時間を作ると、過去の出来事を思い出してストレスを抱えたり、未来のことを考えて不安になる時間が少なくなります。つまり、頭を使ってあれこれ考える時間が短くなるので、脳への負担も少なくなり、脳疲労の軽減にもなるのです。
結果、脳がフレッシュな状態を持続していられるだけでなく休息にもなるので、マインドフルネスを実践したあとは集中力がUPするということも非常に多くあるのです。
簡単にできる!『マインドフルネス』実践法!
では、簡単にできる『マインドフルネス』の実践方法を紹介していきます。
その前に、『マインドフルネス』の実践方法は、ベースに瞑想が取り入れられいるものも多いので、なるべくリラックスした状態で行う必要があります。なので、休憩中などを利用して実践することをおすすめします。
また、慣れるまではいろいろなことが頭に浮かんできがちですが、それに気づいたら、自然に意識を動作に集中させるように戻してください。
呼吸法
息を吸うことと吐くことに集中する方法です。
まず、椅子に座り軽く目を閉じて全身の力を抜きましょう。手はおなかの上あたりに置いておきます。
次に、鼻からゆっくりと時間をかけて息を吸い込み、同じようにゆっくりと鼻から息を吐き出します。このとき、意識は「息を吸うこと」「息を吐くこと」に集中し、「おなかが膨らんでしぼんでいく様子」を感じるようにします。
ただ息を吸って吐くだけですが、これを5セットだけでも行えば気持ちも楽になります。
ウォーキング
ウォーキングは通勤時間などを使って試してみたい方法です。
歩くという動作、つまり意識を「右足」と「左足」に集中させます。そして、足の裏で地面を感じるようにしましょう。なんとなく簡単そうに感じますが、最初はなかなか集中させることが難しいかもしれません。3分程度から実践していき、慣れてきたら徐々に時間を延ばしていくようにしましょう。
また、通勤時間以外に実践できるのであれば、ゆったりとした服装で行うとよりリラックス効果が期待できますよ!
食事
「食べる」ことだけに意識を集中させる方法です。
「噛む」ということに意識を集中させて、口の中に広がる味だけでなく、感触や鼻から抜けていく香りなど、五感のすべてを使って実践していきます。このとき目を閉じて噛むことに集中すれば、意識も自然と集中しやすくなります。
決して早食いはせずに、よく噛んで味わって食べるようにしましょう。
普段、考えすぎる人ほど『マインドフルネス』を試してみて!
毎日を忙しく過ごしていると、考えないといけないことが増えてきます。それに、毎日いろいろなことが起こるので、ストレスを溜めず何も考えないで過ごすというのは、本当に難しいことでもあります。
マインドフルネスは、何も考えない時間を敢えて作って、脳と精神面を休ませてリフレッシュする作業です。
特に忙しい人や、周りから「考えすぎ」と言われる人は、試してみる価値があるかもしれませんよ!