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直行・直帰をするときのマナーってあるの?

会社で営業職やフィールドエンジニアなど外回りの仕事をしていると、朝一番でオフィスから遠い場所に行かなければならなかったり、出先で仕事が終るのが夜遅くなる場合もあります。

早朝にわざわざ1度オフィスに出社してから現地へ行ったり、夜中に誰もいないオフィスに戻ってきてから帰宅するのは合理的ではありません。そんな時に「直行・直帰」ができれば、どんなに身体が楽になることでしょう。

「直行・直帰」は便利な方法ですが、正しいやり方とマナーがありますので是非覚えておきましょう。

直行・直帰とは?

基本ですが、直行・直帰について説明しておきます。

・直行
直行とは、朝一度出社せずに自宅から直接ビジネスのある現場に行くことをいいます。
取引先や研修、出張で新幹線や飛行機の時間が早い時などに行います。

・直帰
直帰とは、社外で仕事が終った後、一度会社に戻らずにそのまま帰宅することを言います。
夜遅くなり、オフィスに戻っても誰もいない可能性が高い時に行います。

直行・直帰のメリット・デメリット

rear view of a caucasian business person looking at the question marks on white board.直行・直帰は従業員にとっては楽で便利ですが、メリット・デメリットがあることを理解しておきましょう。

メリットについて

・現場での仕事時間が確保できる
例えば、仕事先が遠くにある場合「自宅→会社→仕事先」という3つの地点を移動するよりも、「自宅→仕事先」にした方が距離が短くなり、その分現場で仕事に費やす時間を確保できます。
効率良く仕事ができて時短に繋がります。

・コスト削減になる
寄り道する場所を減らせば、それだけ交通費の節約に繋がります。
また、オフィスに戻ると残業代が発生しますが、直帰にすればその分残業代が削減できます。

・自主性が養われる
直行・直帰をすると、事前に移動ルートを効率良く考える様になります。
時間と共に、自分でスケジュールを管理する様になるので、仕事に対する自主性が養われます。
仕事の優先順位を考慮したり、業務改善策などについても積極的に取り組めるようになるでしょう。

デメリットについて

・成果が見えにくい
直行・直帰をすると、本人の仕事ぶりが上司には見えません。
最終的に成果はビジネスが成功したかしないかで判断できますが、そのプロセスにおいてどの様な努力をしたのかなど、本人の能力を評価しにくくなるのです。

・企業秘密が漏えいする可能性がある
直行・直帰を企業が禁止している理由として最も多いのがこの点です。
翌日重要な会議がある場合、直行するとなると前日に資料を会社から自宅に持ち帰る必要があります。
ふとしたことから企業秘密が漏れてしまう可能性があり、コンプライアンスの面からも認めていない会社が多くあります。

また、直帰の場合には、取引先から契約書などの重要書類を持ち帰ることになります。
万が一紛失した時には大きな責任を問われることになります。

・だらしなく見える
直行・直帰だと、オフィスで休憩することはできません。
よくサラリーマンが昼間に公園で座っていたり、喫茶店にいたりすると「サボっている」と思われてしまいます。
たまたま取引先の人に見られてしまうと「○○社の社員はサボりが多いので信頼できない」と思われてしまう可能性があるのです。

直行・直帰の心構え

Little boy with boxing gloves outdoors多くの会社の場合、直行・直帰は上司が特別に認めた場合によるものであり、就業規則上では触れられていません。
直行・直帰をする時にはきちんと決まった手順で行う必要があります。

上司に許可を得ること

直行・直帰は自分だけの判断で行ってはいけません。自分には用事がなくても、他の人が用事があるかも知れないのです。
必ず上司の許可を得てから行動しましょう。

・直行の場合
直行の場合は前日に「明日の9時からの先方での会議ですが、早目に行って担当者に挨拶をしたいのですが、直行しても差し支えありませんか?」と言います。

・直帰の場合
直帰の場合は出かける前に上司に許可を取るか、終わりの時間を伝えておきます。
仕事が終ったら時点で電話を入れるのですが、「直帰します」ではなく、まずは仕事の結果の報告をします。その後「これから会社に戻った方が宜しいでしょうか?」と言い、上司に判断して貰います。

・出先で仕事が長引いた時
また、当日仕事が予定よりも長引いた時には、終業時間間際に一度「今日は遅くなりますので、終わったらまた連絡します」と上司に伝えます。
その後、仕事が終ったら改めて「今終わりました」と言いましょう。遅い時間帯ならば上司も「ご苦労さん、直帰していいよ」と言ってくれるでしょう。

スケジュール表に記載しておく

各部署には外回りをする人の予定表があったり、事務職の人に報告をすることになっています。事前に直行・直帰が決まっている場合、その旨と行き先を明らかにしておきます。

外出中に自分に取引先から電話が来ても、周囲の人がどこにいるの分からない、いつ戻って来るのか分からないのではチャンスを逃してしまいます。

直行直帰の際はルールとマナーを守ろう!

Time management concept with running businessman inside clock on foggy city background. 3D Rendering直行・直帰は社会人ならではの特権です。

仕事をサボる為ではなく、時短と効率化を目的としていることを自覚しましょう。
直行・直帰が多い人は、評価を下げない為にもオフィスにいる時に真面目に仕事をしている姿を上司に見せる様に心がけてくださいね。

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