会社でのビジネスに、ノルマはつきものですよね。主に営業職では必ずといっていいほどノルマが定められ、ノルマを達成しないと仕事が評価されません。
こなしてさえいればOKの仕事とは違い、ノルマがある仕事は非常に苦しいです。ですが苦しいからといって逃げ出すわけにはいかないですから、どうにかしてノルマを達成できるよう努力しないといけないです。
この記事は、その対処法についてアドバイスしています。
ノルマのことを意識し過ぎると失敗しやすい
ノルマを目の前にすれば、誰でも「ノルマを達成しなかったらどうしよう」「ノルマを達成しなかったら上司に何を言われるかわからない」など、仕事中にノルマのことで頭がいっぱいなってしまいがちです。
ノルマを課せられれば仕事に気楽に向き合うことは難しいので、とにかくノルマのことばかり考えてしまいがちな状況に陥りやすいです。
ですがこのノルマのことばかりに支配された状態は、仕事をするのにいい状態とはいえません。
たとえば営業の仕事をする場合、ノルマのことがちらつくとどうしても相手のことを配慮しない営業になってしまいがちです。とりあえず数字を出さないことにはどうにもならないと思い、強引な営業をかけてしまいます。
営業は相手との取引であり交渉ですから、時には強気にプッシュしなければいけない場面が確かにあります。ですが相手のことをまったく考えずノルマのことだけに頭を支配された営業は、たとえその時よくても後でトラブルになりやすいものです。
強引な営業をすれば相手にマイナスイメージを与えてしまいますし、後々になってクレームに発展してしまうことも珍しくありません。その場限りの営業では上手くいきにくいですから、そうならないよう注意しないといけません。
またノルマにとらわれて数字を出すことに焦っている人は、そのことが相手にバレて警戒されてしまうこともあります。顔や言葉には出していないつもりでも、勘の鋭い人が相手だと焦りを見抜かれてしまうのです。焦りを見抜かれれば「今回はちょっとやめておく」「他の人をあたって下さい」など、営業からスーッと引かれてしまいます。
ノルマに焦って上手くいかないとさらに空回りしますので、余計ドツボにハマってしまいます。
このような悪循環を招かないためにも、仕事をする時にノルマのことばかりとらわれないよう注意しないといけません。ノルマを課せられれば誰でも気にしてしまうものですが、いかに気にしないで仕事そのものに集中できるかどうかが大切なポイントです。
他人のことは気にせず我が道を行ったほうがいい
仕事の調子が良くても悪くても、他の社員との比較は一切しないほうがパフォーマンスを発揮しやすいです。
同じくノルマを課せられた他の社員がどういう状況なのかは、とても気になるものですよね。またたとえ意識していなくても、会社の方針で数字を公開し、意図的に競争を煽る場合もあります。たとえそのように競争心を露骨に煽られるようなことがあったとしても、他の社員との比較はしないほうがいいです。
他の社員と比較すると調子が良い時は天狗になって有頂天になりやすいですし、悪い時はとても落ち込んで精神的ダメージを受けてしまいますよね。どちらも平静に仕事をするのには差し障りがある状態ですので、他の社員の状況を比較して優劣を明らかにすることは好ましくありません。
たとえ会社が競争心を煽る方針でも、フラットな精神状態を保てるように比較しないと心がけることが、仕事のパフォーマンスの安定化につながります。
ノルマが達成できなくても自らを責めない
ノルマを課せられればノルマを達成できるように反省と改善の努力をしないといけないですが、たとえノルマを達成できない日々が続いたとしても自分自身を責めてはいけません。
もしも営業で断られ続けるとまるで自分自身の人格や存在意義や仕事の能力まで否定されたように感じてしまうものですが、そういうわけではもちろんありませんよね。営業の場合は上手くいかないのが当たり前ですし、もしかしたら営業そのものが適性として向いていない可能性もあります。
自らを責め続けてしまうと心が疲れてしまったり、最悪の場合仕事を辞めてしまいたいとまで思い詰めてしまうこともあります。ですが、ノルマが達成できないだけでそこまで考えてしまうのは悲観的過ぎますから、なるようになれと考えるぐらいが実はちょうどいいものです。
ノルマ達成に対して努力しなければいけないのは確かですが、その努力が実らなくても自分自身を執拗に責めるのは御法度です。
ノルマに支配されないための思考法とは?
ノルマのことをまったく気にしない楽天的な性格なら深く悩むようなことはないのですが、実際はなかなかそう上手くはいきません。ですがノルマばかりにとらわれていると結果がより出なくなってしまいますし、他人と比べて一喜一憂するのもよくありません。
そして上手くいかなくても、自分を責めてはいけないのです。
ノルマがある仕事は間違いなく大変ですが、向き合い方を工夫すれば乗り切りやすくなります。