職場においては目標を達成するためには、役割分担が必要になります。率先して行動する人やアイデアを出す人、情報収集が得意な人など、一人一人の能力に応じて自分の立ち位置を決め、1つの課題を協力して遂行していくのです。
中でもリーダーシップは人から支持されて発揮できる能力で、職場でも中心的存在が持つものです。
人を動かすリーダーになるには、普段からどの様な行動をすれば良いのでしょうか。
1. 手にしたタスクはすぐに片付ける
仕事が回って来ていつでもできる様なものだと、つい後回しにする人もいるでしょう。
後でやろうと思ったら急に別の仕事が入ったり、トラブルが起きることもあり「あの時やっておけば良かった」と後悔かも知れません。
人を動かすリーダーは、今できることは今片付けて時間に余裕を残しておきます。
今忙しくて手が離せない状態でない限り、仕事を溜めない様にするのです。
2. メモを取る習慣を付ける
その時は分かっているつもりでも、後から思い返して「あれ、順番どうだったっけ?」と思うこともあります。
人を動かすリーダーは、自分がやるべきことを明確にする為にメモを取る習慣が身に付いています。手順や結論だけではなく、仕事に関するアイデアが浮かんだらすぐにメモを取り、後から参考にするのです。
タスクの優先順位が付け易くなり、仕事の抜け・漏れがなくなります。
3.決断が早い
リーダーが中々決断できない組織は、目標達成が遅くビジネスチャンスを逃がしてしまいます。
早い決断をすれば、周囲がそれだけ早く行動ができ、途中でトラブルがあっても対処する時間があります。
人を動かすリーダーは、決断が早くその結果を関係する人達に的確に伝えられます。
4.行動が早い
リーダーは動かない、動いていては全体が見えないと言われます。
しかし、自ら行動しないリーダーは人を動かすことはできません。自分が中心になって実行してみて成功できると確信できたら、信頼できる人に任せるのです。
人に指示命令を出すだけなのに何故か優秀なリーダーは、過去に様々な事例を経験してきて自信があるからだと思って良いでしょう。
5.結果のイメージを明確にする
人を動かすリーダーは、人に仕事を振る時にしっかりとゴールを伝えます。
その仕事に何を求めているのか、最後まで遂行した結果どうなるのかというイメージを明確にすれば、任された人のモチベーションが上がるからです。
皆が同じゴールをイメージして動けば、目的意識がはっきりとしてチームとして機能します。何もイメージがなくただ作業をさせるだけのリーダーでは、人は指示命令通りに動いてくれません。
6.余裕を持つ
リーダーがいつも忙しそうにしていると、他の人達も「忙しくしないといけない」と思い込んでしまいます。
そして、ムダな作業をしたり、優先順位を考えずに残業をする様になります。
人を動かすリーダーはテキパキと行動するべきですが、周囲をリラックスさせて良い流れを作る為に余裕を見せることも大切です。全体的に作業が丁寧になり、質の高い仕事ができるでしょう。
7.人の意見を聞く耳を持つ
意見交換の場で、リーダーが持論を主張すると、その他の人達が意見を言いにくくなります。
リーダーの意見通りになってしまうこともあり、活発な討論ができずに組織として成長できません。
人を動かすリーダーは、様々な立場の人の意見に耳を傾ける姿勢が必要です。
他の人達が発言し易い様な雰囲気作りをして、活発に意見交換をした後で最終的にまとめ上げていきます。
8.難しい言葉を使わない
リーダーが指示命令を出す時に、遠まわしに言ったり比喩を多く使ったりすると、周囲が正しく理解できません。
難しいことを難しく言うのは誰にもできますが、難しいことを簡単に表現するにはスキルが必要です。
人を動かすリーダーは、ゼロの状態の人でも容易に理解できる様に、簡単な言葉で説明をします。
9.間違いを認める
人の上に立つ人は、自分が間違っていても簡単に認めなたくないものです。
直ぐに間違いを認めてしまうと他人から見下されるからです。
これは自分のライバルに対して有効ですが、チームで間違いを指摘されて認めないと信頼を失ってしまいます。
人を動かすリーダーは、間違いを素直に認めて謝罪をして、指摘してきた人に感謝の意を表します。
10.礼儀正しく自己管理が出来る
同じチームにおいてリーダーは格上の存在ではありません。
その人の適性を考えた結果、リーダーシップがあると認められた人の役割です。なので、他の人に対して乱暴な言葉遣いをしたり、上から目線で話してはいけないのです。
常に礼儀正しく他の人が真似をしたいと思う存在なるべきです。
人を動かすリーダーは、礼儀正しく社会常識を身に付けています。
誰かが必要とした時にすぐに連絡が取れる存在であるべきです。また、毎朝遅刻してきたりすぐに病欠を取る人はリーダーとして信頼されません。
人を動かすには、まず信頼されることから!
リーダーとは、ただ人を煽るだけの存在ではありません。常に周囲より一歩先に知識を身に付けたり経験をしたりして、人を先導していく存在です。
人を動かすリーダーは頭脳明晰でなくても良く、向上心があり尚且つ他人に配慮できる人が適しています。
上記のコツを踏まえて是非信頼されるリーダーになって下さい。