自己啓発

驚く程効率アップ!「仮説思考」のメリットと身に付ける3つのコツ

仕事の内容が複雑になるに連れて「どうも最近思うようにいかない」と悩むことも増えてきます。
作業をこなす能力はあるのにスムーズにいかないのは、もしかしたら物事を進めるときの効率が悪いのかもしれません。

そんな時に役立つのが「仮説思考」という習慣です。

この記事では「仮説思考」について、メリットと身に付ける為のコツについて紹介しています。

そもそも「仮説思考」とは?メリットは?

「仮説思考」とは、「現在持っている情報の範囲内で、問題の原因や解決策を推測して、最も適切な結論を導き出す」という意味です。

問題が起きた時に今までの状況を整理して、「今回はこれが原因と思われる」と判断し、「ならばこんな対応をしてはどうか」と結論付けることを言います。

・仮説思考のメリットは、問題解決までの時間短縮につながること

問題解決のために情報を収集する際、「一体どこからどこまでの時点のものを集めれば良いのか」「どこまで掘り下げればいいのか」を判断できないと、多大な時間をかけて膨大な量の情報を取集しても、反対に整理できなくなることもあります。

「仮説思考」を身に付けることで、「現在の状況」が整理されるので、集める情報もその範囲に設定され、掘り下げるレベルも「その問題に影響するもの」に限定できます。
そうすれば、情報を集めたり分析するための時間が大幅に短縮できて、それだけ早く検証作業に移れるというメリットがあります。

それでは「仮説思考」を身に付ける為の考え方のコツを以下に紹介していきます。

1.因果関係を把握する

A businessman in formal clothes is drawing a colourful business charts and icons on the white board. A concept of starting a new business. There are concrete wall and three black ceiling lights.

毎日仕事をしていて、ふと「〇〇すると××になりやすい」と感じていることはありませんか。
たとえば「一度にコピーを取ると、取り間違いや原稿の置き忘れをしやすい」「経費で仮払いのある時には精算ミスが起こりやすい」など、非常に単純なことで良いのですが毎日の経験としてある「傾向」や「因果関係」を見つけてみましょう。

この「因果関係」こそが、「仮説思考」の根本にある考え方です。

仕事以外でも「同じ電車でも先頭車両に乗ると空いている」と思ったら、それが「仮説」であり、毎日車両を変えてみるというのが「検証」になります。
さらに「通勤時間を変えて先頭車両に乗ってみる」などすれば、より確実なデータが取れることになります。

まずはざっくりと「傾向」を調べて、そこから仮説を立てて掘り下げていけば、余計な情報収取をせずにそれだけを検証するだけで済むようになります。

「因果関係の仮説を立てる」「検証する」を繰り返して行けば、次第にものごとに対する「仮説思考」が身に付いてくるでしょう。
そうは思っていても、自ら意識を向けていないとつい見逃すことが多いので、日常の業務の中での「気づき」を大切にしましょう。

2."So what?"を理解する

thinking woman with question mark on gray wall background

英語で"So what?"は「だから何?」という意味ですが、これには2つの解釈があります。
1つ目は言葉通り「開き直ること」で、2つ目は「今の状況が進んだ時に、結果としてどのようなことが起きるのか」ということです。

「仮説思考」を身に付けるのならば、2つ目の意味で解釈しましょう。

例えばネットニュースで「新商品の発売」が発表された時に、「影響を受けるのはどの業界で、どの企業なのか」を考えます。ある企業が破たんした、赤字決算を出したという場合も同じで、「次に余波がくるのはどの業界なのか」を予想します。

「仮説」を立てながらニュースを見ていくと、数か月後のニュースが楽しみになったり、知識も深まっていってりするのです。

3."Why"は5回繰り返す

トヨタ自動車では、正社員・派遣を問わず、問題が起きた時には「"Why"を5回繰り返すこと」が求められています。これは、問題が起きた時に「何故?」を繰り返していくうちに、事の本質にたどり着き解決方法を見いだせるからです。

この"5Why"は「仮説思考」の原型となるもので、ミスが起きた時の仮定として

「何故間違えたのか?」「確認を怠ったから」
「何故確認を怠ったのか」「何度もそれで問題なかったから」
「何故今まで問題がなかったのか」「いつも同じ内容だったのに今回だけ数量が違っていた」
「何故数量が違っていたのに気付かなかったのか」「6と8が似ていてスルーついしてしまった」
「何故トータルまで見なかったのか」「そこに別の書類を重ねていたから」

ここまで考えると、机の上の整理整頓をきちんとしてから作業に臨むことで改善できることが分ります。
忙しさにかまけて雑然としたデスク周りで作業をしていた為に、思わぬミスを招いてしまったのです。

このように、5回と限定せずに「どうすればいいか」の結論が出るまで「仮説」を立て続けることも効果的です。

仮説思考を仕事に活かそう!

「仮説思考」は、現在の状況から考えられる原因を推測して、検証していくというシンプルで効率的なスキルです。業務改善や問題解決と言われると途方もなく時間がかかりそうですが、このスキルがあれば検証作業も楽になり、自分の知識や経験の範囲内ですすめられるのです。

「仮説思考」を身に付けようと思ったら、毎日の業務で「何故」と問題意識を持つように心がけましょう。

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