ビジネスシーンでは、ファッションなど関係なく実力で勝負する必要があります。
しかし実際には、人は目に入る「色」により心理的に何らかの影響が出ることが報告されています。あらゆる場面で「色」を効果的に使うことにより、実力以上のものが発揮できる可能性もあるのです。
ビジネスにおける色の取り入れ方について紹介します。
洋服の色が人に与える影響について
人が着ている洋服の色は、見ている人に対して自分のイメージコントロールをする働きの他に、着ている人自身にも心理的効果が表れます。
例えば、色は大きく分けて「暖色系・寒色系」に分かれるのをご存知でしょうか。
「暖色系」は赤やオレンジなど、暖かいイメージを与えます。
「寒色系」は青や緑など、冷たいイメージを与えます。
このイメージが脳内にあることから、暖色系を身に付けている人は「親しみ易い・包容力がある」イメージになり、寒色系を身に着けている人は「頭が良さそう・清潔好きそう」とういイメージになるのです。
?ビジネスシーンで色の効果とは?
ビジネスシーンで色合いがあるアイテムといえば、やはりネクタイです。ネクタイは様々な色があり、好みにより色を選ぶことができます。
ビジネスシーンで各色には、以下の様な効果があります。
・青色
青系はネクタイで最も多い系統です。
青は冷静で知的な印象があり「デキる男」というイメージを演出します。
また、青い空や海の様に誠実で爽やかな色であることから、若々しさや柔軟性も感じられます。
青には鎮静作用があり、相手が熱くなりすぎるのを抑える効果があるので、クレーム処理をする時にもおすすめです。
・黄色
黄色は元気や明るさを表す色です。
黄色いネクタイをすることでコミュニケーション力に優れた人物というイメージになります。
チームワークで仕事をする人は黄色のネクタイをしていると、モチベーションが上がってより高い目標を達成できる様になります。
・赤色
赤は女性でも勝負服や勝負下着として利用しています。
情熱的なパワーが出て、勇気を持って難しい目標にチャレンジできます。
ここぞという勝負時や、自信がない時等に赤いネクタイを付けてみましょう。
・紫色
感情的に訴えかける時に効果的な色です。
理論ではなくお願いしたい時、自分の魅力でものごとをリードしていきたい時など、人を上手くその気にさせたい時に使うと良いでしょう。
・茶色
高級感があり、精神的に安定している印象を与えます。
契約を交わして再度その内容を確認する時などに茶色のネクタイを締めると、相手も「この会社と契約して良かった」と安心してくれます。
・ピンク色
シニア層には敬遠されがちですが、差し色としてピンクが入っていると、柔らかい印象になります。
真面目な中にも親しみ易くて温かい人柄が感じられます。
こんな人にこんな色がおすすめ
以下の様なケースで悩んでいる人は、ネクタイの色を変えてみるのがおすすめです。
意外とスムーズにものごとが運ぶ様になるでしょう。
・部下から嫌われているのではと心配している上司
人に優しいイメージを与えるピンクか、心を和ませるオレンジのネクタイを付けましょう。
部下だけではなく自分も温かい気持ちになり、コミュニケーションがスムーズになります。
・人と接するのが苦手で営業が辛い人
明るくて知的なイメージの黄色が入ったネクタイを付けましょう。
また、商談の最後の詰め時には赤色のネクタイかハンカチを持って行けば自分に自信が付きます。
・すぐに感情的になってしまう人
これは冷静になれる青のネクタイがおすすめです。
熱くなった時にネクタイを見るだけで「ここは一歩引こう」と思うでしょう。
・チームワークについていけない人
誠実さと精神的な安定感を表す緑のネクタイを付けましょう。
周囲の雰囲気に飲まれずに冷静に、適切に行動できます。
・時間を守らないなどだらしない人
白が入ったネクタイで、自分の心を正す気持ちを持ちましょう。
気持ちが引き締まり、自らきちんと行動しようと思います。
◆黒は避けた方がベター
就活のスーツやネクタイが黒い人もいますが、ビジネスの場では黒はあまり使われません。
黒は確かに高級感がありますが、相手に対して謙遜する気持ちが感じられないからです。
どうしても黒いネクタイを選びたい時には、生地に織柄が入っているものを選びましょう。
◆自分に合った色の見つけ方
幾らビジネスに効果的な色でも、自分に合わないと効果が半減してしまいます。
ネクタイは付けて見ないと分からないので、まずは試着してみましょう。
自分に合っている時には、付けただけで心が軽くなる、何だか期待感がでるという心理的変化が起こります。
ショップのスタッフに「何系の色のネクタイが欲しい」と言えば、本人の顔や肌の色に合わせて数本おすすめを出してくれるでしょう。
ビジネスにもファッションをうまく取り入れよう!
いくつかネクタイの色のバリエーションを揃えておくと、何かあった時にお守り代わりになるので心強く感じます。
ビジネスシーンで色を上手に使い分けると、「オシャレな人」と好印象を持たれることにもなります。
いつも同じネクタイではなく、心理効果も考えてネクタイを選んでみてはいかがでしょうか。