コミュニケーション

人間関係がスムーズになる「凸凹コミュニケーションの法則」とは?

「人間関係は疲れる…」
学生時代であれば好きな人とだけ付き合っていればそれでよかったですが、社会人になるとそうはいかなくなりますよね。上司、同僚、部下、社外の人間関係などなど、「この人嫌い!」といっていても自分のストレスが溜まるばかりです。

私も高校生にセミナーなどをするのですが、一番需要があるのは『コミュニケーションについて』です。大人から「コミュニケーションが大切だ!」と言われるのでしょう。

この記事では、ちまたにはコミュニケーションのテクニック本が多く出版されていますが、「これだけ覚えておけば8割くらいは大丈夫!」というコミュニケーションのコツを紹介します。

とりあえず小手先のテクニックはやめよう

私もコミュニケーションのテクニックの本を買って実践したことがありますが、実際にはあまりうまくいかなかったりします。
そりゃそうですよね。逆の立場になれば簡単にわかりますが、目の前の人が本で読んだテクニックを自分に使っていると思ったら、そんな人と仲良くなろうと思うどころかちょっとムカついてくると思います。

特に感受性の高い女性は、人の表情や目の動きなどを無意識レベルで捉えているので、下心は見抜かれやすいです。「下心とは何か?」というと、コミュニケーションの下心でいうと「相手をコントロールしてやろう」「自分を好きにさせよう」という下心です。

自分の周りをみて、コミュニケーションが上手い人って自然体じゃないですか?
コミュニケーションのスタートが「相手をコントロールしてやろう」と思っている時点で9割が失敗で終わるのです。

会話は凹凸で考えよう

Teamwork concept. Two businessman connecting puzzle pieces togheter with copy space

・自分の言いたいことを伝えたい
・わかってほしい
・認められたい
・モテたい
・褒められたい

言葉には出さないですが、ほぼ100%の人はそう思っているはずです。私も同じです。
この人間の心理が実はコミュニケーションを空回りさせる原因になっていることがほとんどです。

イメージで例えると、凹凸です。
「わかってほしい」という欲求を持っている方が凸、「理解してあげよう」という優しさがある人が凹。全体の人口でいうと8~9割くらいの人は凸です。
「いやいや、私は会話が苦手だからいつも聞き役だよ!」
「私は受け身だからどちらかというと凹だな。」
「意見を言わないタイプだから私は凹だな。」
と思っている人も実はほぼ凸です。

積極的ではなく表では口数は少なくても、”心の中”では凸なはずです。
「(この人なんか合わないな〜)」
「(早く話終わらないかな〜)」
「(この人、我が強すぎて嫌い!)」
などなど、口には出さないものの、自分の意見は確実にあるでしょう。

要するに、多くの人が凸と凸なのでコミュニケーションが噛み合わないというのが現実です。

会話は相手のとのキャッチボール

Little boy playing with can phone connected by string, concept for talking to yourself

最初にもお伝えしましたが、心理テクニックは”狙い”があるので凸ですよね。

コミュニケーションのスタートで大切なのは、相手を視ることです!!つまり、相手が凸なら自分は凹。相手が凹なら自分は凸。難しく考えず、イメージで捉えてほしいです。

例えば私もよくあったのが、親しくない人と2人きりになった時「(気まずい…何か喋らなきゃ…)」と思ってベラベラ喋って空回るというパターンです。おそらく気まずい状況だとほとんどの人が「(気まずい…何か喋らなきゃ…)」と思っています。まさに凸と凸の状態。
なのであえて黙って見る。凹になることで、相手の言葉を受け止めてあげる。

このようにコミュニケーションというのは目の前の人を観察して初めてうまくいくものです。心理テクニックというのはその中で必要であれば使うもので、「絶対にこのテクニックで引き摺り込んでやろう!」というのはナンセンスなのです。

■時間がかかっても信頼関係を作ろう

凹凸のイメージで会話をして、相手と信頼関係ができてくれば不思議なことが起こってきます。不思議なこととは、信頼関係が築けてしまえば凹凸なんて関係なくなり、コミュニケーションがスムーズにいくということです。

例えば、芸人さんがわかりやすいのですが、ど素人の芸人さんが大御所に暴言を吐いたとします。そうしたら大御所さんは高い確率で怒りますよね。
でもダウンタウンが、自分より年上の人にツッコミをいれても笑いになるのはなぜでしょうか?
それは「信頼」があるからです。

これを社会人生活に置き換えてみましょう。
入社してまもない社員が先輩に「先輩、そのネクタイ似合ってないですよ」といったらどうでしょう。ほぼ間違いなく先輩はイラっとしますよね。ネクタイを変えるどころか「ここでネクタイを変えたらあの生意気な部下の言いなりみたいで嫌だ!」と頑なになるでしょう。
でも、先輩のいうことを聞いて、何度か飲みにいって仲良くなった社員が先輩に「そのネクタイ似合ってないっすよ〜!」というと、「まじ!?何色が似合うと思う?」と自分の意見を受け入れ、変えてくれる可能性があります。

ビジネスでもなんでもそうですが、成功する人はとりあえず先に『信頼』を作ります。

とにかく第一に『信頼』です。

同じことを言っても、やっても信頼がない人の意見は通じない。逆に信頼がある人は何を言っても意見が通るという不思議な状態になります。

信頼を作るには、凸ではなく、凹になり「相手が何を求めているのか?」「何を聞いてほしいのか?」を徹底的に理解していくことです。もちろん世の中には自分と全く気が合わない人もいると思いますが、最初は相手を観察して受け入れる。これができれば人間関係はイージーモードになります。

■まとめ

まとめると下記の通りです。
・まずは相手を観察する
・相手に合わせて凸凹を調整する
・最初は自分の要求ではなく凹になって相手を理解する
・信頼関係が構築できれば人間関係は超楽になる

コミュニケーション能力は社会人生活で目に見えない最強の武器なので、ぜひ実践しながら身につけていってください。

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