目次
Step1:起承転結型のプレゼンテーションは伝わらない!
まずプレゼンテーションを始めるとき、やってしまいがちなのが「起承転結」の流れで話してしまうことでしょう。
日本では起承転結を国語の授業で教えるのが主流になっています。
皆さんも子供の頃、読書感想文などを書く時に先生から「起承転結を意識して書きなさい!」という風に教わらなかったでしょうか?
もちろんそれも間違いではないのですが、「起承転結」が生きてくる状況というのは、どういう時か?というと、話を聞く相手が、あなたの話に興味津々のときです。
「この人は何を言うんだろう!ドキドキ!」という言う状態でしたら、起承転結は効果的です。
例えば、国民的アニメ映画のジブリ映画は公開前にテレビで大々的に宣伝されて、公開直後の映画館は長蛇の列。
そんな中で観客は「このストーリーはどんなストーリーなんだろう!」とワクワクしながら画面に注目します。
しかし、自分が新人だったり、相手が目上だったり、プレゼンする人が取引先の立場が上の人の場合、結論から話すのがベストです。
Step2:「聞いて欲しいこと」ではなく「相手にとってのメリット」を言え!
プレゼンテーションの入り口は「私は○○をお伝えします!」とハッキリ結論から明言しましょう。
例えばこの記事も『心を動かすプレゼンテーションの5のステップ』という風に、結論とメリットからお伝えしています。
いきなり「晴れた日の夜、私はある場所に出かけた…」という風に小説みたいな起承転結の入りだと、聞いている人は「???」ですよね。
つまり、結論から話すと、聞く人は「今からこの人は○○について話すんだな~」と心の中で準備ができ、頭の中が整理しやすくなるということです。
しかもそれは自分にとってメリットのあることだと相手の興味を引くことができます。
Step3:出口にたどり着くまでに邪魔な障害物をあぶり出せ!
そして、相手の興味を引くことができたら、次に行なうことは『問題提起』です。
始めに「○○についてお伝えします!こういうメリットがあります!」と結論+メリットをだした後は、その結論+メリットにたどり着くために何が邪魔者になっているのかを示します。
例えば「売上げを○○%上げる!」というプレゼンをする場合は
・何が売上げを上げる妨げをしているのか?
・会社側にどういう問題があるのか?
・お客さんが商品を買わない理由はなにか?
などを色々な問題提起のトピックが出てきますよね。
結論や目標を掲げても、何が傷害になっているのか?それが分からなければ対処のしようがありません。
ゲームでも同じですよね。
「世界の平和を取り戻そう!」と勇者達が立ち上がっても、「誰が世界の平和を乱しているの?」と敵の存在が分からなければ何をしていいのか分かりません。
何を話すかを提示したあとは「その為にはこの敵を、障害を乗り越える必要があります!」と問題提起を行ないます。
Step4:解決策は根拠の提示!
次のステップはプレゼンで最も重要な「解決策の提示」です。
ですが、自分自身が新入社員だったり、プレゼンする相手が目上の人、立場が上の人だと中々説得力のある効果的なプレゼンをするのは難しかったりします。
そこで絶大な効果を発揮するのが「根拠の提示」です。
「○○という障害には○○という解決方法があります!」と言ったとして、例えそれが正しいとしても、目上の人や、立場が上の人に伝わることは稀です。
「いやいや、本当にそうなの?」と疑いの心が入ってしまいます。
例えば小学生が「売上げを上げるには○○をすればいいですよ!」と大人に言っても「子供が何を言っているんだ!笑」と聞く耳を持ってくれないですよね。
この例えは極端ですが、目下の人が目上の人に説得を行なうときは日常茶飯事に起こることです。
ですので以下の3つを使って説得力を高めていきます。
・科学的根拠
・有名人の実績
・社会的な証明
例えば「ダイエット」の例で言うと
「リンゴを朝に食べると痩せます!」と説得した場合、「リンゴを朝に食べると○○という物質が身体で作られ、脂肪を燃焼させるという実験結果が出ています!これは有名人の○○さんが実際に3ヶ月続けて、○○kg痩せました。
それを元に20人の人が試した結果、20人中15人の人が同様にダイエットに成功しています!」などと説明します。
そうすると、この解決策は『新入社員の考え』ではなく『有名人や科学的な証拠』となり、目上の人や立場が上の人も聞き入れてくれる様になります。
Step5:プレゼンテーションの最後のとどめはこれだ!
さあ、ここまでくるとプレゼンテーションを聞いている人はあなたの話に釘付けです。
最後の締めくくり、クライマックスです!
最後になにをすればいいのか?というと、最後は「今すぐ何をすれば良いのか?」と伝えることです。
話の内容を提示して、メリットを提示しました。
その問題点もあぶり出し、解決方法も分かりました。
そして最後に「今すぐ何をすれば良いのか?」を伝えることができれば、あなたのプレゼンは高い評価を受けるでしょう。
というのも、プレゼンテーションでほとんどの人は自分の言いたいことを言って終わってしまいます。
「私は○○と思うんです!だから○○するべきだ!エッヘン!!」という風に自分だけ気持ちよくなってしまって、聞いている人は「だから何なの?」「じゃあどうすればいいの?」という風に冷めてしまうことがあります。
効果的なプレゼンテーション、人から評価されるプレゼンテーションを行なっている人は「自分の言いたいこと」と言っているのではなく、「明確で具体的な行動方法」まで提示しています。
例えば
「売上げを○○%上げる!」というプレゼンテーションで「そのためには○○を乗り越える必要があります!」と問題提起を行ないます。その次に「そのためには○○をする必要があります!」と解決策を提示します。
そして最後に「ですので、今日から○○ヶ月の間は、1日○○分、○○することでそれを達成することができます!」と具体的な行動を示します。
そうすることで聞いている人は「自分たちは明日、いや、今からその行動を起こせば問題を解決できるんだ!」と『今やるべきこと』が分かります。
まとめ
まとめると
Step1:「起承転結型」ではなく「結論先行型」で話す
Step2:何を話すか、そして聞くメリットは何かの提示
Step3:目標を達成するために立ちはだかる障害物の提示
Step4:強力な根拠を交えた解決策の提示
Step5:今すぐおこなう行動は何かを具体的に提示
この5ステップを踏めば、あなたの話は多くの人に聞いてもらえる様になります。
最初は意識的にやっていってください!
慣れてくると無意識でできてきます。
人に自分の言っていることが伝われば、あなたの信頼感はグンとあがるので、是非このスキルは身につけてください!