新人の研修や教育などに限らず、ビジネス上では“教える”場面が多々あります。
そして、しっかりと教えているのになかなか伝わらなかったり、言ったことができなかったりと、それがストレスになることもあります。
ですがもし、教えられる側にもベストな教えられ方や苦手な教えられ方があるとしたらどうでしょうか?
そしてもしそれを事前に相手から伝えられていれば、それに合わせた教え方をすれば良いので、非常に楽だと思いませんか??
目次
理解する方法は大きく分けて3タイプ存在する
いろいろなことを学習するための最適な方法は、人によって様々あると思いがちですが、実はこれには私たちが学生時代に行ってきた学習方法による影響も大きく関係しています。その3タイプとは、
1.目で見たり耳で聞いたりするだけで理解する人
2.に書き出すことで理解する人
3.誰かに話したりアウトプットすることで理解する人
です。これだけ聞いてもあまりピンと来ないかもしれませんので、それぞれを詳しく解説していきます。
1.目で見たり耳で聞いたりするだけで理解する人
学校の授業中、ほとんどノートも取っていないのにテストの成績が良いタイプです。
先生が話す内容に集中していて、理解力や情報処理能力が高いタイプでもあります。
話を聞いただけで理解する能力はもちろん、映像として目に入る視覚的な情報からも理解できるタイプです。
?→見たり聞いたりするだけで理解するタイプに効果的な学習法は?
学習する対象の様々なケースにおける実践的な問題など、いわゆる応用問題などを数多くこなしていくことが有効です。
あらゆる状況やパターンという横軸の広がりに触れていく中で、自然と縦軸の深い理解にも繋がっていきます。
またメモやノートを取る時には、自分なりにイラストや図表を使って視覚的に分かりやすくまとめていくのも特徴的です。
2.紙に書き出すことで理解する人
学校の授業中、先生が板書している内容をひたすらノートに写しているタイプです。
書くということは五感の視覚と触覚を同時に使っているということです。
中には書きながら声に出すという人もいるでしょうが、これはもちろん聴覚に訴えるものです。
つまり、物事を理解するためには味覚や嗅覚以外の五感をフルに活用することで理解が促進されるタイプです。
→書き出して理解するタイプに効果的な学習法は?
一般的に学校で教えられるような、メモやノートを取る学習方法が最も効果的です。
ただ単純に資料や発言内容などを文字に起こして理解するというよりも、そのメモやノートをさらに自分なりにまとめていく中で理解を深めていきます。
3.誰かに話したりアウトプットすることで理解する人
学校の授業よりは、友達と分からないところを教えあったり、個別指導の塾などで理解を深めていくタイプです。
吸収した内容をアウトプットするために自分の中でいったん整理する必要があるのですが、その過程の中で自分自身の中に落とし込んでいくことで理解していきます。
→アウトプットして理解するタイプに効果的な学習法は?
ロールプレイングなどの実践を通して学習する方法が最も効果的です。
このタイプはもともと紙に書くという行為が苦手だったり、メモやノートを取っても後で見返すことがほとんどなかったりします。
「習うより慣れろ」のタイプでもあるので、実戦形式での学習が最も効果的に理解を深める方法です。
相手が3つのタイプのどれかが分かれば、もっと楽に教えられる!
学習の方法にも実は、人それぞれ向いている方法があります。
もちろん、ここに挙げた以外の学習方法の方が自分は身に付くという人もいるでしょうが、ここで1番大事なのは、自分に最適な学習方法を自覚して、それに合った方法を実践しなければ習得する速度は遅くなるということです。
そしてもし、あなたが教える立場の人間であれば、部下や後輩の学習タイプを見分けて、それに応じた指導方法をしていくことが、最も成長を促せるポイントになるでしょう。