社会人になったら基本的なスキルは「誰も教えてくれない」と思っておいた方が無難です。
同僚であれ、先輩であれ会社の中では皆がライバルになります。
ライバルである以上、自分の固有のスキルやノウハウは教えたくないものです。
そうしたスキルは会社に入って学ぶのではなく、自分なりに学生時代に見につけておくことが重要です。
もちろん、社会人になってからでもノウハウやスキルを身につけることはできます。
しかし、社会人になって身につける能力が高い人はごくわずかだと考えるべきです。
「自分は凡人である」と思っておけば、社会人になっても貪欲に努力ができる人間になれます。
そのためにも、ぜひ、学生時代に貪欲にノウハウやスキルを身につけておいて下さい。
そしてライバルよりも早くスタートラインに立って有意義な社会生活を送ってみてください。
人とコミュニケーションできるスキル
会社生活は「仕事が出来ること」も大切ですが、仕事をする上で一番重要なのは人とコミュニケーションをとることです。
仕事は人と一緒になって仕上げていくものですので、コミュニケーションが取れなければ仕事は成立しません。
ですので、仕事内容の前に対人スキルを上げておきましょう。
人と話すことが苦手な人がいます。しかし、それは訓練でいくらでも直すことができるのです。
今は人と話すことや接することが嫌いでも、仕事と割り切ってコミュニケーション取るように努力してみてください。
例えば、普段話しをしたことのない人とでも訓練の一環として話かけてみてください。
そして会話が広げられるか、会話が成り立つか試してみるべきです。
もし会話が成り立たないのであればどうすれば会話ができるようになるか、話を広げられるか検討したら良いのです。
そういったことを繰り返していくうちに、他愛もない会話ができるようになるはずです。
笑顔をつくれるスキル
人の印象は第一印象で決まるといいます。
普段から笑顔の人とムスッとしている人。どちらの方が好印象かというと、確実に笑顔の人ですよね。
ですので、笑顔を作るスキルは必要不可欠なのです。
普段の生活から笑顔になることを心がけてください。心から笑う必要はありません。
表面上だけでも笑顔を作る訓練をすれば良いのです。
笑顔さえあれば決して悪い印象を持つことはありません。
もちろん、作り笑顔だとバレてしまうような笑顔ではだめです。極力自然な形で笑顔を出す訓練をするのです。
例えば、鏡の前で自分の顔を見ながら笑ってみるのです。そしてどの笑顔が一番自然なのかを鏡を見ながら自分の顔に覚えさせるのです。そうすれば顔は笑顔を作ってくれてしかも自然な形で人に好印象を与えてくれるのです。
笑顔がどれだけ重要かは仕事を始めて人と接してみたらはっきりと分かります。笑顔のない人に対して人は優しく接してはくれません。自分に心を開いていない人間に対し、心を開いて優しくしてくれる人はほとんどいないと思うべきです。
人にかわいがられるスキル
人にかわいがられるスキルは必ず必要です。社会人は出世をする上で運が9割とよく言います。
つまり第三者である人が人の評価をする以上、先入観や主観が必ず入ってきます。
その為、かわいがられている部下とそうでない部下とでは同じ仕事内容であっても評価が異なってきます。社会人になる前は実力主義で運なんかに頼りたくないと思う人が多いと思いますが、現実はかなり運に左右されるのです。
人にすかれるスキルを必ず見につけるべきなのです。
そこで人にかわいがられるスキルですが、自分が上司だったらどういった部下ならかわいがるのかを考えれば良いのです。何でも相談してくる部下や、何でも話してくれる部下、もしくは仕事とプライベートでメリハリのある部下など自分がかわいがるであろういろいろなタイプを想像して、かつ自分がなれそうなタイプを選ぶのです。
そしてそのタイプになるべくどういう行動をすればよいか考えてそれを普段から実践してみるべきです。実践することで見ず知らずの内に自分でもできるようになっているはずです。
人間同士としての付き合いが重要
社会生活は人間と人間との付き合いです。決して仕事のできる人が必ずしもうまく行くとは限りません。
どんなに優秀でも出世できない人はいます。出世がすべてではありませんが、社会生活を楽しく過す上でも人とうまく付き合っていくことが一番良いと思います。
仕事と割り切って会社では仕事しかしない、人とは付き合わないといったタイプの人は社会生活をかなり損していると思います。そういった状況にならないよう、学生時代の内に自分を造ってみてください。
そして新たな自分を造った上で社会生活を送ってみると、違った生き方が見えてくる可能性があります。ぜひ、試してみてください。