自分の体験から伝える将来の目標をはっきりと描くためのヒント
「何故、看護師になりたいと思ったのですか?」
看護師を目指す方の大半数はこの質問を受けた経験があると思います。
あなたでしたら、この質問に対しどのように答えますでしょうか?
看護師を目指す人は自分やご家族が実際に看護を受けた経験があったり、身内が看護職に就いていたり、テレビで看護師の活動を知ったり、様々な「きっかけ」があったと思います。
何故、始めに質問をしてみたかというと、私は看護師なる夢はありましたが、その内容があまりにも漠然として
「何故看護師になりたいの?」と聞かれても、自分の言葉で本音で答えが出せなかったからです。
将来の目標をはっきりと描いている人が殆どだとは思いますが、もしも、私のように回答が曖昧になっている方がいるならば、ちょっとした目標のきっかけ作りが出来たらと思いました。
漠然としていた看護師になる目標
まず、「何故、看護師になりたいと思ったのですか?」について当時の私の答えを書いてみようと思います。
受験生の時、入学願書には家族の介護で看護師さんと触れ合った内容を記載していました。
その経験から「責任感のある仕事に就きたい」など漠然とした内容でした。
そのため看護学校に入ったものの、なんとなく授業を受けるだけの日々を過ごしていました。
漠然とした目標で授業を受ける。これは今でも後悔しています。
目標が明確になってさえいれば、もっと有意義に時間を使えたはずです。
心境の変化をくれた看護師のアルバイト
そんな私の心に変化が起きたのは、学生時代のアルバイトの経験からでした。
私はとある産婦人科に勤務することになりました。
先輩付き添いの元、学習の一環としてお産の外回り業務に就かせて頂いてました。
お産が長引く産婦さんに声かけも腰を摩ったりも出来ないままお産が終わってしまい、それでも産婦さんから「ありがとう」言われてしまってショックを受けたことでした。
今の病院はサービスの向上性や看護の質が問われる時代なので、産婦を独りぼっちにすることは無いとは思いますが、当時勤務していた病院は出産件数が多すぎて看護が行き届いていない状態で、看護師さんの代わりに何か出来ることはなかったのか、
「自分が専門的な立場にあればこうしたかった!」
という後悔が残りました。
それが今でも印象づいているからこそ今の自分があると思っています。
それから私は「何故、看護師になりたいと思ったのですか?」という質問に自分の本当の思いや目標を答えることが出来るようになりました。
それから看護師として5年、助産師として4年の経験を積みました。
経験数は少ないですが、次の目標は、自分の子どもを産み、自分の出産体験を話したりお産の痛みや不安を共感できる助産師を目指しています。
資格を取っても目標があると仕事は楽しくなります。
これから看護師として勉学に励む方へ
看護の世界は広いです。広いから漠然とするのは当然です。
でも、やりたい!という気持ちがあれば、「自分の心に引き付ける何か」を見つけることが出来るでしょう。
アルバイト、ボランティア活動、地域活動など、対象者(患者様)と触れ合う場所に積極的に出向き、ぜひ将来の目標を持って突き進んで頂きたいと思っています。
私の経験から何か目標を明確にする少しでもヒントを得て頂けたならばとても嬉しいです。
皆さんを応援しております。