はじめに
新入社員は4月になると希望と期待に満ちて自分が選んだ会社に入社します。
しかし1ヵ月も経つと、充実して生き生きとしている人とそうでない人に分かれてくるものです。
会社が楽しくない、充実していないという人の多くは「仕事が覚えられない」という悩みを抱えています。
決して怠けている訳ではなく、自分では一生懸命努力しているつもりなのに、ルールや手順が理解できないのです。
新入社員が仕事をより早く覚える為には、毎日ちょっとしたコツが必要となります。
メモの取り方をしっかりと
仕事を教わる時にメモを取ることは必須です。
一度教わったにも関わらずに忘れてしまったことがあれば、すぐにメモを見直す様にします。
しかしメモの取り方が悪いとどこに書いてあるか分からずにページをひたすらめくり、先輩をイライラさせてしまう場合があります。
メモを取る時には必ず日付を入れて、ダラダラと文章で書かずに箇条書きにしましょう。
仕事というのはだいたい1ヵ月サイクルで同じ流れを繰り返しているものです。
毎日ページを増やしていくのではなく、前回教わったことに関係することがあればそこに追記できる様に、スペースを残しておきましょう。
見直す時間を作ること
一日の仕事が終わったら、メモを見直して今日どんなことを教わったか一度復習をします。
この時分からないことがあればまとめて上司や先輩に質問しておきましょう。
朝出勤したら、再度昨日やったことをメモを見ながら思い出します。
教わったことを何度もイメージさせることで、「言った/聞いていない」という引き継ぎのトラブルを防げます。
分からないことが聞けるのは最初のうちだけ
仕事を教わっていて分からないことがあれば、その日のうちにクリアにしておく様にしましょう。
何となく受け流してしまうと後から分からなくても訊きにくくなってしまいます。
ゼロの状態から覚える人は最初は分からなくて当然ですので、質問するのは恥ずかしいことではありません。
一人で仕事を任される様になってから、話がかみ合わなかったり勘違いをすることで「能力がない人」と思われてしまいます。
皆が親切に教えてくれるのは最初のうちだけ、と思ってドンドン質問しておくべきです。
問題が起きたらすぐに相談すること
上司や先輩は一日中べったりとくっついて仕事を教えてくれる訳ではありません。
自分の仕事もありますので、一通りやり方を教えたら「終わったら教えてね、分からないことがあったら訊いて」と言って離れてしまうものです。
一人で仕事をしている時にどうしたら良いのか迷うことがあれば、すぐに相談しましょう。
会社には色々なルールがあり、コピー1枚にしても取り方が決まっていることがあります。
自分勝手に判断をして「これでいいだろう」と作業を進めてしまうと、自分の部署だけではなく他部署や取引先に迷惑をかけてしまうこともあります。
初めての仕事があれば、まずは上司や先輩に相談して指示を受けてから行う様にしましょう。
おわりに
新入社員のうちはミスをしても上司や先輩が責任を取ってくれます。
しかしそれも「仕事を早く覚えて欲しい」という期待があってこそ成り立つものです。
見栄を張らずに誠実に仕事をこなし、毎日少しずつでも確実に仕事を覚えていく様にすることが大切です。