事前に立てたスケジュール通りに仕事が進行していけばいいのですが、時にはそうスムーズにいかないこともあります。何らかのアクシデントが発生すれば、先に進まなくなってしまいますよね。
アクシデントが発生したら対処しないといけないのですが、アクシデントによっては自分の力ではどうにもならないこともあります。例えばシステムがダウンすればシステムに詳しい社員に頼るしかないですし、交通事情で配送が遅れたりするのはどうにもなりません。
このような不可抗力で対処できないアクシデントに直面したら、臨機応変な考え方が求められます。
ではどのように考えればいいのか、そのビジネススキルを取り上げていきます。
目次
手に負えないアクシデントは、こだわらず早々に諦める
システムのダウンや配送の遅れなど自分では手に負えないアクシデントに直面した時は、早々に諦めて気持ちを切り替えないといけません。対処できるのなら全力で対処すればいいのですが、自分では対処できない仕事のアクシデントもあります。
その時はアクシデントにこだわるのではなく、諦めて別の仕事に目を向けたほうが実利的でしょう。
対処できないのにそのアクシデントにこだわっていたら、どうしても不満の言葉しか出てきません。タイミングの悪さや不運を嘆き、どんどんイラついてきてしまいます。
ですが、そのような精神状態になっても得になることはなく、ただ周りから怖がられてしまうだけです。
それならばいっそ、手に負えないアクシデントは諦めてしまい、復旧するのを待つより他ありません。
諦めてしまえばそこで気持ちが切り替わり「じゃあ空いた時間を使ってどんな他の仕事をやろうか」と、他の仕事へと意識を自然と向けられます。
事前に立てたスケジュール通りに仕事が進行しなかったら、それを修正するのは簡単ではないかもしれません。フレキシブルに考えなければ、時間ばかりがどんどん経ってしまいます。諦めて目の前の状況をすべて受け入れられれば、次にどんな一手を打てば最善なのか、答えが自ずと見えてくることもあります。
どのぐらいで元通りになるのかだけは確認しておく
自分では手に負えないアクシデントに直面した時、不安な点があるとすれば「どのぐらいで元通りになるのか」です。自分ではどうにもできないとはいえ、それだけはせめて確認しておかないといけません。
他の仕事に取りかかる前に復旧までにかかるであろう時間が想定できれば、気持ちの面で落ち着きますし、どんな他の仕事に取りかかればいいのかの目安にもなります。
とはいえアクシデント状態からの復旧なので、正確に何時何分に元通りになるとは言えないことが多く、対処に当たっている人や当事者からは、復旧までのだいたいの時間しか知らされないことになりがちです。
ただそれだとしても、何も把握できていないよりはマシですし、状況さえ把握できていればどういう身の振り方をすれば良いのかで迷わなくて済みます。
また、復旧までに時間がかかりそうな場合には、アクシデントに対応している人から進捗状況を定期的に聞き、その都度どうすればいいのかを考え直すことはとても大事です。
自分で手に負えない時は基本的に人任せになってしまいますが、だからといって状況の把握を怠っていいわけではありません。他の仕事をやりながら、アクシデントがどうなっているのかだけは確認しておくべきです。
アクシデントで手の空いた人に仕事を割り振ることを忘れない
もしも自らが仕事を割り振る立場にあったら、アクシデントが起った時に自分が何をするかだけでなく手の空いた人に仕事を割り振ることを忘れてはいけません。
正社員なら自らどんどん動いて仕事を探すのが一般的ですが、派遣社員やアルバイトは指示されない限りに勝手には動けない側面があります。そのため仕事を進められないアクシデントが発生すると急に手持ち無沙汰になってしまい、何もしないでただ待つだけになってしまいがちです。
そのような時は、仕事を割り振る立場にある人間が手早く指示して仕事を割り振らないといけません。
アクシデントによって混乱をきたしている現場でも、上の立場にあるならその混乱に惑わされてはいけないのです。
割り振る仕事は簡単なものでも構いません。雑用でもいいので、とにかく仕事をしてもらうように仕向けましょう。仕事が急にできなくなったからといって現場が弛緩した雰囲気になるのはよくないので、何でもいいから仕事を探して割り振るように心がけましょう。
アクシデントには臨機応変に対処するのがベスト
予測不能でなおかつ自分では手に負えないアクシデントに直面すれば、スケジュールの進行にはどうしても遅れが出てしまいます。それはとても不運ですが、嘆いてばかりもいられません。アクシデントに直面しても「それなら何ができる?」と自分に問いかけ、臨機応変に対処するのがベストです。
アクシデントそのものの対処には諦めつつも、しっかりと現在の状況だけは把握しておき、必要とあらば手の空いた人に仕事を割り振っていきます。
これができれば、スケジュールの遅れをそれなりにカバーできるでしょう。