会社に入った当初は新しい環境に身も心も引き締まり「さあがんばるぞ」とやる気になるものです。
ところが数か月すると段々と努力する気がなくなり、だらだらと残業をして毎日を終える日々になってしまう人もいます。
あなたの努力はなぜ続かないのか、その原因について探っていきましょう。
目次
1. 他人から与えられた目標である
目標がきちんと決まっているのにやる気が起きないという人は、その目標が上司や先輩など他人から与えられたものであることが多くなります。
まだ経験が浅いうちは指導の一環として上司がその人に見合うと思われる目標を考えてあげるものです。ところが自分で考えた目標ではないので積極的に努力をして達成しようという気持ちになりません。期日までに終らせれば一定の評価が貰える、その程度にしか考えていません。
目標とはそれを達成することにより自分が成長できる糧になるものなのですが、それが理解できていないので努力が続かないのです。
2.「努力をすること」を目標と取り違えている
仕事で「新規契約数を5%増やそう」となったら、一生懸命メルマガを送ったりキャンペーンを計画したりするものです。その結果無事に契約数が5%増えれば目標達成なのですが、その後はどうするべきか理解しているでしょうか。
新規顧客が増えたならば、リピーターになって貰うために更なる努力を続けなければなりません。
商品を購入した後の問合せなど、アフターケアも増えることでしょう。
その目標を達成するために努力することが目標となってしまっていて、何のために新規既契約数を増やすのかという点が明確になっていないと、一時的な努力で終わってしまいます。目標を達成した時点で全て終わりと思っていると、努力は続かないものです。
3.すぐに目に見える結果を求める
仕事というのは努力をしてすぐに結果に表れるものではありません。
営業ならばまずは顧客との信頼関係を結び、その結果、契約に結び付きます。
企画や開発ならばアイデアが通って試作品を経て、商品化されることがほとんどです。
大きな結果を望むならば、小さな努力を毎日積み重ねていくことが大切なのですが、すぐに目に見える結果を求めている人は、モチベーションが続かないことが多いのです。
4.目標が高すぎる
設定した目標が高すぎると、相当な努力をしても達成できないことがあります。
どうせやっても無理だろうと思うとやる気が無くなり、努力することを諦めてしまうのです。
目標を設定する時には今のレベルより少し上を目指すことが大切ですが、高すぎて達成が困難なものは避けましょう。
頑張ったのにうまくいかなかったという経験があると、自分に自信がなくなってしまい何をやってもできないと思い込んでしまう人もいます。高い目標を達成したかったらステップを踏んでいく様に、上司とよく相談しましょう。
5.飽きっぽい
飽きっぽい性格の人は結構いますが、努力が続かない人は「仕事が習慣化する前に飽きてしまう」傾向があります。
毎日メールを確認する、入金を確認して消込みをする、オーダーを取りまとめる、納品書を送付するなど、大体同じタイミングでその作業を行うということが習慣化される前に、飽きてしまいあれこれと違う手順で仕事をしてしまうのです。
朝起きたら取りあえず顔を洗うのと同じ様に、仕事を習慣化させてしまえばその習慣を守る為に努力が付いてくるでしょう。
6.他人と自分を比較する
他人が上司から褒められたり良い評判を聞くと「負けた」と思ったり、人のやっている仕事の方がやり甲斐がありそうで羨ましいと思うタイプです。
少しでも他人の方が優れていると思うと「自分にはできない」と思って努力が続かなくなってしまうのです。
人にはそれぞれ強味と弱みがあり、上司もそれが分っていて仕事を任せているはずです。
人の評価を気にするよりも、自分に与えられた仕事をどれだけしっかりと出来る様にするかを考えなければなりません。
また、「人がサボっているから自分も手を抜いていいや」と思うような人は、甘えが強く努力ができません。
7.ものごとを先延ばしにする
目の前にやるべき仕事があり、時間に余裕があっても「明日やろう」と思ってしまうタイプです。
仕事には優先順位があり、今日やらなくてもいいことはする必要はありません。
ただし、時間に余裕があってその仕事を早く終らせておけば他の仕事をするのが楽になるという時には手を付けておいた方が、次の努力につながるのです。
8.努力が続かない時の対処法
努力が続かない人は、目標の設定をできる限り細かくします。
「新規契約数を5%増やそう」というのが最終目標ならば、その下にサブの目標をいくつか立てます。
「顧客層を分析して絞る」「それぞれの顧客層に見合ったPRを考える」「顧客がどんなサービスを望んでいるのか調査する」など、実際にどんな行動を起こすのかをリストアップしていくのです。
それを一つずつ達成するごとにラインを引いていくと、小さな成功体験の積み重ねにより努力につなががっていくでしょう。
小さなことからコツコツと!
努力を続けるには、毎日小さなことを積み重ねていくことが大切です。
「必要な部署に連絡をしたか」「書類に不備はないか」「日付や数量に間違いはないか」など、作業の一つ一つをクリアしていくことから始めるようにしましょう。