今、会社が抱えやすい悩みの1つに人手不足があります。十分な報酬と待遇を用意しているにもかかわらず人が集まらない、アルバイトも正社員も人手不足の状況に陥ってしまっている会社は少なくありません。
現場から人手を増やすように要請しても、思い通りに人員が補充されるとは限らない状況ですよね。
人手が足りないと1人当たりの業務量が確実に増えますから、仕事は間違いなく辛くなります。ですが辞めない以上は、その苦境をどうにかして乗り切っていかないといけません。
では人手が足りない苦境を乗り切るために個人ができるビジネススキルとは何なのか、3つ挙げて紹介していきます。
他の人が行っている仕事を普段からよく観察しておく
人手が足りない時は、普段担当していない仕事を急にやらなければいけないこともあります。普段担当していない仕事を急にやらされることになっても、そう簡単にはスムーズに仕事ができないものです。人手不足を理由に普段やっていない仕事をさせられるのですから、スムーズにできなくても仕方ありません。
ただ人手不足の苦境を乗り切りたいなら、普段から他の人の仕事をよく観察し一通りできるようにしておくと、いざという時すんなりと対応できます。備えあれば憂いなしで、準備しておくことで人手不足の影響を極力小さくできます。
他人のしている仕事は関係ない仕事だからと考え普段から関心を持っていなかったら、仕事を急に振られた時に一から覚えないといけなくなってしまいます。それでは余計な時間がかかってしまいますよね。
反対に急に振られた仕事でも一通りこなすことができるなら、教えてもらう時間と慣れるまでの時間をカットできます。たとえ担当していない仕事でも興味を持って観察し、仕事ができるようにしておくことで、無駄な時間を使ってしまうことを回避できるのです。
人手不足でない時にどのような準備をしておくか、それがいざ人手不足になった時の対応力の差となって如実に表れます。
人手が足りない時は効率重視の仕事を
人手が十分足りていれば人海戦術のようなやり方で仕事をこなしていくことができますが、足りなければそうはいきません。人材を無駄に使うわけにはいかないので、1人1人が仕事にどう向き合っていくかよく考える必要があります。
その状況で最も大切なのは、仕事の効率を重視することです。「いかに少ない時間で多くの作業量をこなせるか?」人手が足りない時はその考え方を最優先させないと仕事はあっという間に滞ってしまいます。
仕事をのんびり何も考えずにこなすなどもってのほかで、そんな仕事をしていたらいつまで経っても終わりません。
効率重視の仕事を実行するためには、まず仕事の無駄を省くことから始めましょう。仕事の無駄を省き、余計なことはどんどんカットしていきます。
人手が十分足りていない時は心がどうしても焦ってしまいがちですが、焦ったところで仕事の効率はよくなりません。急がば回れではありませんが、仕事を早く終わらせたいからこそ効率重視の仕事を心がけ、人手が足りないことをカバーするにはどうすればいいのかを常に考え続けることが大事です。
また1つの仕事の作業時間が少しでも短くなるように、仕事の工程をすべて見直してみると効率アップにつながりやすいですよ。
こなしやすい仕事から着手していく
仕事の優先順位はもちろん意識しないといけないですが、人手不足の時はとにかくこなしやすい仕事から着手していくのがおすすめです。たとえば難しい仕事に着手してしまいいきなり時間をとられてしまったら、その後のスケジュールが押し押しになってしまい、1日の作業量が結果的に減ってしまいます。
それならこなしやすい仕事から着手し、作業量を確実に増やしていったほうが無駄がありません。
難しい仕事はよほど急ぎでない限りあえて後回しにしてしまうのも、人手不足の時の乗り切り方です。
特に性格がまじめな人は、難しい仕事が終わるまで他の仕事を着手できなくなってしまいがちです。人手や時間に余裕があるならそのような取り組み方でもいいのかもしれませんが、そうでない場合は目の前のこなしやすい仕事から着手していくのが現実的です。人手不足の時は与えられた時間が何よりも大事になってきますので、時間を無駄にしないような仕事の選択をしていかないとダメです。
人手不足の時は時間を意識して効率重視の作業を!
会社は1度人手不足なるとなかなか解消されないものですが、働いている以上は解消されることを信じて辛抱するより他ありません。
ただ人手不足になってしまったら、上司に言われたことをただやっていただけでは不十分です。人手不足のカバーに限界があるのは事実ですが、かといって無策で流されるままだと苦しくなってしまいます。
人手不足の状況になったら仕事の効率を重視し、こなしやすい仕事から着手していくことが求められます。また普段から他の人の仕事ぶりをよくチェックして準備しておくと、急に仕事を振られてもある程度は対応できます。
人手不足でも乗り切れるように、しっかりと対策して取り組んでいきましょう。