社会人になると必然的にある程度の責任を負うようになります。
例えば、セールスマンであれば自分の会社の商品に詳しくなっている必要があるし、お医者さんだったら「いや?新人なんで・・・」と言っても患者さんからしたら”お医者さん”であることは変わりません。
こう聞くとちょっと怖くなりますよね。
「社会人になると責任を負うようになるのか・・・、学生の方が気楽だったな・・・」と思う方もいるかもしれません。
しかし向上心がある、ないに関わらず、自分の人生全体を通して、自分の人生に責任を負うのは自分自身なので責任感を培うことは必須と言えるでしょう。
「責任感って言葉が怖い!」という方はぜひこの記事を読んでください。
仕事を含め、自分自身の行動や言動に責任を負うことはそんなに怖いことでは無いですし、仕事をスムーズにこなす、人生を楽にするスキルにもなります。
責任感は信頼される人の絶対条件
まず、仕事をしていて責任感の無い人って客観的に見ても関わりたく無いですよね。
例えば「お前のせいで?になってしまっただろ!」などと部下に責任を押し付ける上司や、「?さんの指示がなかったのでできなかったのですが・・・」という風に指示をされないと動けいない部下など。
もちろん状況によって千差万別のシチュエーションがありますが、誰かに責任を求める人って信頼できないですよね。
信頼されている人って、誰かのせいにせず、自分を常に客観的に見て責任を負っています。
先日ある企業の役員の方(仮にAさんとしましょう)と打ち合わせをした時の話です。
私は打ち合わせの前にAさんと都内の駅で朝の10時に待ち合わせていました。
1週間前に「〇〇駅で10時に待ち合わせでよろしくお願いします」とメールをいただいていたのですが、なぜか私は”11時”と勘違いしてしまい待ち合わせに遅れてしまったのです。
10時にAさんから「待ち合わせ場所に着きました」というメールがきて「あれ・・・?」と思い、1週間前にもらったメールを再確認してビックリ。そこで待ち合わせは10時だと気づいたんですね。
私は慌てて用意をして駅に向かったのですが、結局11時前になってしまいました。
この時点で、勘違いをしていた私が悪いのは一目瞭然です。しかしAさんはこう言いました。
「すみません、1週間前にメールを送ったきりでした。前日にも確認のためのメールを差し上げるべきでしたよね。」
私はこの言葉を聞いてめちゃくちゃAさんに好感が持てました。もちろんスゴく謝りましたが、その度にAさんは「私が決めた待ち合わせだったので、私が前日に再度確認のメールをいれるべきでした」と言います。
つまり、何がいいたいのか?というと、”全てのことは自分の責任”というマインドで過ごしているんですね。
Aさんは企業の役員としては年齢的に若いのですが、「ああ・・・この人は信頼されるはずだな」とはっきりわかりました。
学校教育は責任感を欠如させる
確かに自分の行動に責任を持つことって最初は難しいかもしれません。
というのも、私たちは学校教育の中でかなり理不尽なことを教養されます。
・勉強したくないものを勉強させられる
・従いたく無いルールに従わされる
・みんなと同じことをさせられる
いろんな「こうやるべき」を押し付けられながら長年生活するので、「これは自分のせいじゃない!」というマインドが育ってしまうんですね。
しかし社会人になると全ては一転します。自分で選んで、自分で考えて、自分で行動する。
「学生時代は自由だったな?」と思うかもしれませんが、実は社会人の方が圧倒的に自由です。
イメージで例えるのであれば学校教育は檻の中で管理されてた動物園のようなもの、社会は広大な草原で生き方は自分で決めていくようなものです。
自動的に課題ややるべきことを決めてくれる学校教育に慣れてしまって、その状態で社会に出ると「ちょっと!今までは先生が決めてくれたし、教えてくれたんだけど!」と依存体質のマインドが染み付いてしまうのです。
「だとしても社会人よりも学生時代の方が楽だったよな・・・」と思うかもしれませんが、これを逆転させると社会人生活はもっと楽しくなります。
全ては自分で選んでいるという意識を持つ
じゃあどうやって責任感を育てるのか?というと、答えは簡単で『全ては自分で選んでいる』という意識を持つことです。
例えば依存体質が「会社の上司が?でさ?、困っちゃうよ?」と愚痴っているのを見かけたことはありませんか?
恥ずかしながら20代前半の私もそうでした・・・。でも愚痴っても愚痴っても状況って改善されないし、自分も成長しない、信頼もされない。最終的に愚痴っている自分が嫌になってきます。
自分で責任を持つということはどういうことか?自分で選んでいるというのはどういうことか?というと、例えば前述の話でいえば
「上司に自分の意見をちゃんと伝えないのも自分の責任」
「上司をうまく信頼関係を構築できていない自分の責任」
「この会社に入った自分の責任」
という風に、今選んでいる人生は全て自分の行動から成り立っているんだ、と意識するということです。
自己責任を負うと逆に楽
私が学生マインドの時に同じように「全ては自分の責任と思いなさい」と言われた時は正直「うわ?・・・辛そう・・・」と感じました。
しかし、驚くかもしれませんが、「全ては自分の責任だ」と思うとスゴく楽になります。
なぜ楽になるか?というと、人のせいにしている時というのはコントロールできないものにフォーカスするのでめちゃくちゃストレスが貯まります。
・あの人がこうだったら
・あの人がこうしてくれたら
・あの人がこうしてくれなかったから
という風に、ある種宝くじの当選を待っているような感覚で、それらはもしかしたら変わるかもしれませんが、願っても変わらないことがほとんどです。
逆に『自分に問題がある』というマインドを持っていれば改善点が見つかります。
・自分がハッキリと意思表示をしよう
・信頼されるように自分が頑張ろう
・自分で責任を持つから、自分の好きなようにやろう
など、変えられる自分にフォーカスしているので、コントロールに権利は常に自分があるという”楽さ”があるんですね。
例えば歩けない赤ちゃんは、おもちゃが遠くにあるとギャーと泣いて大人におもちゃを取ってもらいます。しかし、歩けるようになると自分で遠くにあるおもちゃを取りに行くんですね。
なんでこんな話をしたのか?というと、成長するということは、自分で行動して現実をコントロールするということです。
その過程を繰り返して行くことで自分のできることが広がっていきます。
■まとめ
人によっては今回の記事はグサッときたのではないでしょうか。
これは実際に私が20代の後半で言われたこと、気づいたことです。
自分で責任を持つようになると人生はスムーズに進むようになるし、信頼されるようになるし、自分のスキルも伸びる。つまり自然と成長していきます。人生が好転していきます。
もちろん初めから完璧にできるわけでは無いですし、「ふざけんな!」と思うような気持ちになる時もありますが、意識的に自己責任のマインドを育てて行くと周りの人が応援してくれるよになるので、是非意識してみてください。