今の仕事は、データを上手く活用していくことがキーポイントです。企業レベルでみてもビッグデータを活用したマーケティングや販売戦略は、まったく珍しくありませんよね。今はネットワークを使いさまざまなデータを簡単に入手できる時代ですから、昔と比べてデータは非常に活用しやすくなったといえるでしょう。
仕事におけるデータですが、企業レベルだけではなく個人レベルでももちろん活用可能です。データの長所は、とにかく客観的な分析ができる点に尽きます。印象や感情に左右されないデータをもとにした客観的な分析ができれば、仕事を進めやすくなるとは思いませんか?
そこで、さまざまなデータを活用した仕事との向き合い方についていくつか紹介していきましょう。
データ分析で仕事の忙しいタイミングを知っておこう
たとえば飲食や販売の仕事では、忙しいタイミングというのがありますよね。超人気店なら開店から閉店までずっと忙しいということもありますが、だいたいは特定の時間帯のみ忙しいというのが一般的です。
そして、この忙しいタイミングがいつになるのかわかっていれば、仕事を進めやすくなります。
これはデータ分析によって可能です。
何曜日のいつが一番忙しくなる、天気は関係するのかどうか、そもそも1日の中でいつが最も忙しくなりやすいのかなど、データを取ってさえいれば事実をそのまま知ることができます。この事実を頭に入れてあらかじめ準備をしておけば、データ通りに忙しくなったとしてもしっかり対応することができるでしょう。
忙しくなった時急に対応するのと、すでにあらかじめ準備している状態で対応するのは、仕事ぶりが雲泥の差になります。
データ分析を取り入れるかどうかはもちろん管理職の判断をあおぐことになりますが、もしもデータを積極的に取っていてそのデータを閲覧できる立場なら、データを上手に活用して仕事を少しでも進めやすくしていくのがおすすめです。
従業員の仕事の効率もデータ分析で把握できる
従業員の勤怠管理はもちろんのこと、仕事の効率がどうなのかは成果に直結する重要なポイントです。もしも従業員の勤怠が乱れていてなおかつ仕事の効率も悪かったら、人件費ばかりかかってしかたがないでしょう。
ただ、従業員の仕事の効率を知るのに、目視だけでは限界があります。目視ではどうしても見落としてしまいますし、たとえ自分と関係のある従業員のみをチェックするだけでも、相当大変なのはいうまでもありません。
また、従業員の仕事の効率のことばかり気にかけていて自らの仕事が疎かになってしまったのでは、本末転倒ですよね。
そこで、従業員の仕事の効率を、データで分析していきましょう。
勤怠管理にデータを導入している職場なら、従業員がどんな仕事をしているのかすぐにわかります。
例えばコールセンターの場合、入電から終話までの時間がどれぐらいかかっているのか、すべてデータで記録されている場合が多いです。一人の顧客とずっと長く話し込んでいたのでは、とても効率が悪いですよね。これでは残念ながら非効率です。
また、休憩の時間がやたら長かったりする場合は、規定の時間以上に休んでしまっていることも考えられます。バイトの従業員は勤務態度にややルーズなところがありますので、そこはデータ分析によってしっかり管理していきましょう。
データは客観的であるがゆえに説得力がありますので、従業員の仕事の効率を見定める時に活用していくととても役に立ってくれます。
プレゼンでもデータが大いに役立つ
希望的な推論や楽観論でプレゼンをしても、残念ながら説得力がありませんよね。そのような主旨のプレゼンでは「思い込みじゃないの」と、反論されかねません。そうならないようにしたければ、データをどんどん使っていくのが上手いやり方です。
データを使って見やすくグラフにでもすれば、一目瞭然の説得力が出ます。データばかりにあまり頼り過ぎるのも考えものですが、あくまで補足説明の一環として出すなら抜群のインパクトがあります。
プレゼンでデータを活用するのは、明確な事実を示すことにより提案に具体性をもたらせられるというのが最も大きな利点です。単なる推測でプレゼンをしているのではなく、すでにある結果をもとに論理的思考を行っていると周りに知らせることができます。
なので、仕事の中でデータを使うなら、やはりプレゼンで使うのが最も身近な使い方といえるでしょう。
データを活用できればビジネスがやりやすくなる
今は社会全体がデータを活用することに前向きですので、個人としてもデータを無視することはできないです。データ分析というと難しく感じてしまうかもしれませんが、要はデータという数字からどんなことがわかるのかを考えれば良いだけの話です。
仕事をしていれば、何かしらの数字を見る機会は当然あるでしょう。それは紛れもなくデータの1つですので、それをビジネスに上手く活用していくことを考えたほうが良いです。
今はデータを手に入れやすい時代になっているのですから、そのデータは活かしていかないともったいないです。仕事が忙しいタイミングの把握、従業員の仕事の効率分析、プレゼンなど、データが活躍する場面は多々ありますので、データの活用術をぜひとも覚えておきましょう。