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上司をも動かす発言力とは~空気を読む?読まない?KYの使い分け~

空気が読めない人の意味として“KY”という言葉が使われることがありますが、これは「空気」の頭文字の「K」と「読む」の頭文字の「Y」からなる略語であり、若者を中心に使われ始めた後に一般化した頭文字略語の一つです。

この言葉が使われるケースは、その場の状況や雰囲気、或はそこにいる人(達)の立場や心情を察することなく発言する人に対して「空気を読めよ!」と忠告するような場合でしょう。

確かに空気を読まずに発言することはその場をシラケさせ、雰囲気を悪くしてしまうことがありますので“KY”とそっと伝えてあげることは良い忠告と言えるでしょう。

空気を読んだ発言は人間関係の潤滑剤

Business People Meeting Corporate Digital Device Connection Concept人間関係を良好に保つには、必ずしも正直に本音の発言をすればよいとは限りません。

「嘘も方便」とか「嘘でも嬉しい」との言葉があるように、心にもないお世辞やおだてであっても上手く使えば相手との摩擦を避けて良好な関係を維持することに役立ち、人間関係の潤滑剤になるものです。

父の日に娘からプレゼントされた少し派手なネクタイを締めて翌朝出社した上司に「あれ、今朝は珍しいネクタイしていますね、でも少し派手過ぎませんか?」と言うよりも「今日のそのネクタイ素敵ですね」若々しい感じでとても良いですね」と言った方が良い潤滑剤になることは明らかですし、上司を正に「嘘でも嬉しい」の気持ちにさせることしょう。

空気を読んだ発言とは、その場の状況や雰囲気、或はそこにいる人(達)の立場や心情を察した上で、そうした潤滑剤をも含んだ発言ということですが、それによって人との摩擦を避けて良好な関係を維持出来るという大きなメリットがあるのです。

空気を読まない発言の必要性

社会生活に於いて人と人とが良好な関係を築き、それを維持させることは大切なことではありますが、その為の潤滑剤を使い過ぎるのには問題があります。

「あの人はいつもお上手ばかり言って本音が見えない」とか「あの人は相手に合わせるばかりで、その発言から自分の意思が見えない」などと言われ、発言に対する信用度が落ちてしまうことがその問題です。

日々の挨拶や世間話であればKYと言われない発言として潤滑剤を多用するのもまだよいのですが、自分の発言によって相手を動かしたり従わせたりする、即ち発言力を発揮する必要がある場合には空気を読まない発言も必要になるのです。

良い事は良い、悪い事は悪い、と言うこの本音の発言こそが発言力を高め、人を動かす言葉となるのです。
従って、社内の会議での公式な発言や上司への提案、更にお客様や取引先との面談時などでは決して潤滑剤を使い過ぎず、自分の意思をしっかりと伝える発言が必要になります。

コミュニケーション能力の高さが発言力を高める

Lecture and training in business office for white collar colleagues日々の挨拶や世間話以外では空気を読まない本音の発言も必要とは言え、それは単に歯に衣着せぬ発言をすればよいということではありません。
相手の立場や心情も考えずに「あなたの考え方は間違っている。私の考えではこうすべきなのです」との言い方では人は簡単に動きません。
ましてはその相手が上司であったり、お客様や取引先であった場合には大きな問題に発展してしまうこともあり得ます。

そこで発言の仕方については十分気を遣い、発言の内容についてははっきりと本音を言うことが必要なのです。
これを言ったら相手との良好な関係が崩れるとの懸念から本音の発言をしないのであれば、自分の考えている方向に人を動かすこと、即ち発言力を発揮することは出来ません。

その場の雰囲気や相手の立場などには十分配慮した言い方で、自分の考えや本音を伝えることが出来る力こそがコミュニケーション能力であり、その高さが発言力を高め、人を動かすことにつながるのです。

KYの使い分けで発言力を高めよう

立場が上の人が下の人を、例えば上司が部下を動かすためにはそれほど高い発言力を必要としないかも知れません。
何故ならばそこには命令権という大きな力があるからです。
ところが、逆の場合、即ち部下が上司を動かしたい場合にはやはり発言力の高さが必要になります。

繰り返しになりますが、上司に対する発言の仕方については空気を読んで十分に気を遣い、発言の内容については空気を読まずにはっきりと自分の意見を伝えること、このKYの使い分けで是非発言力を高めてほしいと思います。


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