今の仕事に対して「イマイチやり甲斐がない」と感じている人もいるのではないでしょうか。
一方で、同僚はやりたい仕事を任せて貰えて毎日生き生きと見える、そんな日々が続くと「転職しようかな」という気持ちも湧いてくるでしょう。
今の会社で自分がやりたい仕事をやらせて貰うには何が必要なのでしょうか。
何故やりたい仕事をやらせて貰えないのか?
・仕事をする上での2つのタイプとは?
やりたい仕事をやらせて貰う為の行動を取る前に、「やりたくない仕事を任される訳」を知っておきましょう。
仕事をする人のタイプは大きく分けて2つあり、「既存の仕事をこなす人」と「自分から作り出す人」です。
「既存の仕事をこなす人」は、上司から与えられた仕事をきっちりとこなしていきます。
任せっぱなしにしておいても、やり方を勝手に変えたり大きなミスをすることもないので安心していられます。
「自分から作り出す人」は、上司から与えられた仕事をしながら、様々な点で改善点や問題点を見つけ出し、自分で解決策を練り出します。合理性を追求した場合省ける作業もあるでしょうが、「こうしたらどうでしょうか」と提案したことが、今後部署にとって価値があると判断された場合には、現在の仕事プラス提案した仕事を受け持つことになります。
もしもその仕事が成果を上げた場合、新しい仕事の中心メンバーとなって働くことになります。最初に上司から与えられた仕事は誰か他の人に、という話も出るでしょう。
・自分の強味を考えていないから
毎日与えられた仕事を右から左へと流している人は、既存の仕事プラス「自分から作り出す人」から外れた仕事を貰う可能性が高くなります。なぜならば、普段自分からそれ以上の成果を求めていないからです。
それが「やりたくない仕事を任される訳」なのです。
実はこのような人の場合、いざ上司から「どの仕事がやりたい」と言われても、即答できない人が多いのです。
もしできたとしても、「その仕事をすることで、会社にとってどんなメリットがあるのか」と訊かれると返事に詰まってしまうでしょう。
やりたい仕事をやらせて貰えない人は、単に仕事への不満をやり甲斐にすり替えているだけで、そこから先の生産性を考えていないのです。
やりたい仕事をやらせて貰いたいと思ったら、段階的にアピールすることが大切です。
以下の様な3つのステップを試してみましょう。
?どんな仕事でも気持ち良く引き受ける
どんな会社でも、新人にいきなり得意先との交渉や発注データの管理を任せる訳ではありません。経験が浅いのですから、単純でミスをしてもすぐにカバーができる入力作業やサポート業務等を任されます。
まず最初から自分のやりたい仕事を任されることはありません。
しかし、多くの人は「データインプットか面倒だな」「資料集めか地味だな」等と思いながら仕事をしています。
上司はその姿勢や態度を見ていて、やる気の有無を判断しているのです。つまらない仕事をつまらなさそうに行っている部下は、上司にとっていつまでも「経過観察段階」で終わってしまいます。
まずはどんな仕事でも気持ち良く引き受けて、上司に「チャンスをやろうかな」という気持にさせる様にしましょう。
適度に余裕を見せる
現在の日本の企業では、慢性的な残業が習慣化しています。終業時刻にっても誰も席を立たず、まるで「誰が先に帰るか」という我慢大会をしている様子です。
「自分は精一杯仕事をしているのだから評価して欲しい」「これ以上雑用を振らないで欲しい」と必死に自分のテリトリーを守っているのです。
しかしそれでは上司はいつまで経っても重要な仕事を与えようとは思いません。「こいつにはそろそろ今の仕事は役不足だから、新しい仕事をさせてみよう」と思わせる必要があります。
適度に仕事を終えた時には定時で帰るなど、余裕を見せてチャンスを引き寄せましょう。または、雑務ばかり任されて一杯一杯になっている時ほど、仕事を効率化させて上司を納得させるチャンスだと言えるのです。
上司との交渉術
上司から新しい仕事を任されると、今までの仕事が回せなくなってくることもあります。引き受けるだけ引き受けてしまい、結果できないとなると周囲に人に迷惑がかかってしまいます。
このタイミングで、自分が手放したいと思う仕事を上司に話して交渉しましょう。あくまで上司から新しい仕事の打診が来た時に行動するのがコツです。
「その仕事を引き受ける代わりに手放したい仕事がある」と言えば、上司も聞き入れてくれる可能性が高くなるからです。
仕事を手放す時には、事前にしっかりと引き継ぎマニュアルを作成しておいたり、最も効率的なやり方に整理しておきます。会社によっては派遣社員やパートに任せることもありますので、スムーズに引き継げる様にしておきましょう。
やりたい仕事は自分で引き寄せる!
上記の様にして、少しずつ仕事を貰いながら手放すを繰り返していけば、1年も経てばかなりの仕事が入れ替わっています。
意図的に自分がやりたい仕事を手元に残す様にしておけば、「やりたい仕事をやらせて貰えている状態」になるでしょう。
やりたい仕事をやらせて貰うには、どんな仕事でも任せられる様な人材になることが大切ということです。