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マネジメントはまず部下と1対1で向き合うことから
初めて部下をもってマネジメントをするようになった人、あるいは今の自分のマネジメント方法に限界を感じている人は、まず、自分の部下と1対1で向き合うことをおすすめします。
マネジメントというと、どうしても、自分がピラミッドの頂点にいて下に向かって号令をかける、というイメージがありますが、それは場合によっては正しいですが、その「場合」はめったなことでは来ませんので、日常の場面ではたいがいこの方法はうまくいきません。
ではどういう方法に自分のマネジメントを変えていけばいいのかというと、まず部下と1対1の場面を作って「面談」をすることです。
1(上司)対多(部下)ですと、言いたいことがうまく伝えれられくても、1対1ならゆっくりと相手の反応をみながら指導したり、アドバイスしたり、指示したりすることができます。
これならマネジメント初心者でも成果を出すことができます。まず、マネジメントはそこから始めましょう。
面談の最大の目的は、相手のことを「知る」こと
マネジメントするうえでは、まず部下のことをよく知っていなければなりません。
相手の心の状況、仕事に何を求めているのか、どういうことにやりがいを感じているのか、といったことを理解しているといないとでは、指導の成果が全く変わってきます。
また、人間は自分のことを知ろう、理解しよう、という人に好感を抱くものです。上司が自分に興味をもっていろいろと聞いてくれたら、それだけで上司に対する信頼感を抱くようになり、マネジメントする下地ができます。
あくまで面談の最初の目的は「相手を知り、理解すること」にあると肝に銘じてください。指導するのはそれからです。
面談のための基本スキルは「傾聴」
面談をする上では、それを効果的に行うスキルがあります。ただ漫然と聞けばいいというわけではありません。
それが「傾聴」のスキルです。
具体的には、まず姿勢です。相手の話を聞くときには、だらしない恰好は論外ですがそうならない程度にリラックスした姿勢をとりましょう。
ただし腕組み、足組みはNGです。それは「相手の話を評価する態度」というボディランゲージなので、相手は必要以上に緊張してしまいます。
また、話が始まったら、しっかりと相槌を打ちましょう。それも「うん」ではなく「なるほど!」「そうなんだね!」と前向きな相槌がベストです。
ワンランク上のスキルは「オウム返し」
その上、できるなら「オウム返し」のスキルも身に着けられればさらに良いです。
これは相手の話をおうむ返しに返してあげる相槌です。
例えば「つらかったんです」「そう、つらかったんだね」という具合です。
これができると、相手は「この人は本当に真剣に自分の話を聞いてくれる」と思うはずです。
ここまでできてから指導に入るが、内容は「2ストライク1ボール」で
ここまで信頼関係ができたら、面談の第2の目的である「相手の課題を指摘して改善させる」というステップです。
ただこれも単純に相手の欠点を指摘するのでは、せっかくの信頼関係が崩れてしまいます。
それをするときには、「良い点、長所」を2つ言い、「欠点、課題」を1つ言う、「2ストライク1ボール」を心がけましょう。
それをすれば、相手は素直に課題の指摘にも耳を貸してくれるはずです。
以上が面談の基本的なスキルです。
ぜひ実行して、1対1の信頼関係から始まるマネジメントを実践してください。