今年の大河ドラマといえば「西郷どん」で西郷隆盛がモデルですが、西郷隆盛のイメージといえばどんな事を想像するでしょうか?
ズバリ私の場合は「人望が厚い人」というイメージです。
何か問題が起きた時やアドバイスを求めたい時に、「あの人だったらどう解決するのか」とか「あの人に聞いてみたい」と思う人物をあなたも何人か想像出来ると思います。
まさにそのようなイザとなった時に頼られるような人望の厚い人材になるために必要な事とはどんな事があるのか、本日は人望の厚い人になるために必要な方法を紹介していきます。
1.約束を守り期待を裏切らない
- いつも会議に遅れて来る人
- 頼んでおいた仕事をしておらず、ツッコミを入れたらようやく提出してくる人
- 仕事のクオリティが低くやっつけ仕事をする人
こんな人、あなたの周りにも一人や二人いるのではないでしょうか。
きっとこのような特徴のある人は会社からの評価も低いはずです。
仕事をしていると中には「これは私の仕事?なんでこんな事までしないといけないの?」といった仕事もあるでしょうが、決して手を抜いてはいけません。
オーダーされた仕事の内容をキチンと守る事、まずはこれが最低限必要なことです。
さらにオーダーされた仕事の仕上がりについて期待以上の結果を残すように全力を注ぐよう意識しましょう。
このような姿勢で取り組み、結果も上がっていれば周囲は必ず評価し、確実によりやりがいのある仕事を任せられるようになっていくのです。
2.謙虚に振る舞う
人望が厚い人は、仕事で高い成果を残したとしても、それを自分だけの成果として自慢せず謙虚に振る舞うものです。
「●●さんのフォローがあったので何とかやり遂げる事が出来ました。」などお世話になった人への感謝も忘れません。
またもしどちらが悪いとも言えないようなミスが起きた時には「すみません、私の確認不足でした」と謝罪も忘れません。
あなたの周りに尊敬出来ない上司はいませんか?例えばこんな感じです。
高い成果を上げてきた事に対し自慢が多く、部下が手伝った事が多くあったとしても感謝の一つもない。逆に威張ってばかり。きっと能力は高くてもそのような自分勝手な振る舞いをする人に人望はついてこないでしょう。
調子に乗っているヤツは反面教師にして謙虚に振る舞う事を意識しましょう。
3.主体性を持って行動する
上司から気乗りのしないような仕事を振られた時はモチベーションが下がることもあるでしょう。
ただしそんな仕事でも当事者意識を持って取り組むことが重要になってきます。
例えば面倒な社内報の記事作成を依頼された場合に「規定の文字数を埋め合わせ出来ればそれでOK」という思考で取り組むと「ランチでこんなの食べました~」のような何の学びのない記事が出来上がるかもしれません。
そうではなく「この社内報はどんな人がよく読んでいて、どんな内容の記事が喜ばれるのか」という視点で考えながら取り組むと内容の濃い記事が出来上がり、一目置かれることになる可能性もあるのです。
ただ「依頼されたことをやればいい」という観点ではなく、この仕事はどう仕上げればターゲットとなる人に喜ばれるのかを意識しながら取り組みましょう。
そのためには自分の立場を一つまたは二つ上の役職目線で考えるとグンと視野が広がっていきます。
「課長であればどう考えるか?」「部長であればどう考えるか?」「社長であればどう考えるだろうか?」
こんな意識で取り組むと、主体性を持った行動につながることでしょう。
4.何気ない気配りが上手
気配りが上手な人ほど好意的に見られますよね。
もちろんそれが役職が上の人ばかりに対して気配りしているようであれば、それはゴマスリと言われてしまうかも知れません。従って気配りは上役だけでなく同僚や部下に対しても行われるべきでしょう。
そもそも気配りとは何でしょう?
難しく考えずシンプルに言えば、「それをされれば嬉しいと感じる事」だと思います。
飲み会をセッティングした同僚に対して「こんな美味しい店知ってたなんて凄いね」と感謝の気持ちを伝えたり、資料チェックを手伝ってくれた部下に対してしっかり感謝するといった事です。
鈍感な人はそんな場面でもやり過ごしてしまうものです。そう考えれば気配りも一種のスキルであると言えるでしょう。
5.人の話をきちんと聴く
自己主張が強い人というのはある一定のレベルを超えると敬遠されてしまうものです。
何か相談した時に、ほんの少しだけ聞いて自分の価値観を押し付けられたら、もう二度とその人に相談なんてしたくなることでしょう。
人の話をきちんと聴き、深く共感してくれる。結果的に明確な解決方法がその場では出なかったとしてもこちらの人のほうが相談しやすいはずです。
つまりそのような誠実な態度が人を引きつける要素となるのです。
6.陰口を言わない
人の信頼を損なう簡単な方法は陰口を言い振らかすことです。
何かのきっかけで陰口の話題になった人の耳にその情報が入ったら簡単に信頼が損なわれるからです。
また陰口を聞いている方も「きっとこの人はこんな感じで自分の事も他の人に悪く言っているんだろうな」と思うことでしょう。
そんな事が続けば当然人望は得られませんし、そんな陰口の多い人からはどんどん人が離れていくことでしょう。
もちろん気に入らないことはたくさんあるでしょうが、何の得にもなりませんので、ネガティブな考え方を変えポジティブな面に焦点を当ててみるようにしましょう。
たいていの場合、仕事の進め方の考え方が違っているだけで、成果をあげるという方向性は間違っていないものです。
7.一貫性を持っている
言うこととやることがコロコロ変わる人はなかなか人望が得れません。
仕事のテーマや大切にすべき価値観や進め方がブレると一緒に仕事をするメンバーは戸惑い、信用出来なくなってしまいます。
特にブレるのがその時の損得勘定だけで意見を変えているようであれば最悪です。
言動には責任が伴います。コロコロ意見を変えるようであれば無責任のレッテルを貼られることでしょう。
だからといって当初の発言を絶対に曲げてはダメだということではありません。
メンバーからの意見や提案に対して良いものは取り入れることは大切です。ただし本当に大切となるビジョンや理念といった部分は一貫性を持って取り組む必要があります。
最後に
人望を得るための方法を紹介してきましたが、正直なところ人望を得るためには長い時間を必要とします。
仕事で成果を出すことはもちろん大事なことですが、それだけではビジネスパーソンとして次のステージへ進むことが難しいかもしれません。
なぜなら次のステージへ進むためには人望という要素が絡んでくるからです。
例えばマネジメントを任せようと思った時にはその人の人間性を見られるからです。
決してゴマすりだけではない本物の人望の築き方を意識することであなたの人間的魅力も向上していくことでしょう。