新人への研修やOJTなどで新人さんに仕事を教える場面が多々あると思います。
自分としてはしっかりと教えているつもりなのになかなか伝わらなかったり、言ったことをやってなかったり、そのことを上司から責められストレスになったり…。
ですがもし、教えられる側にもベストな教えられ方や苦手な教えられ方があるとしたらどうでしょうか?
そこで今回は教えるのが上手な人の特徴をまとめました。
上手に教えることが出来ない人の特徴
教えてもらっても腹落ちしなかったり記憶にすら残らない時があります。
それは教えてもらっている人の能力の問題よりも、教え方の問題のほうが大きいかも知れません。
教え方が下手な人の特徴をまとめると、
・話す事柄の背景・目的を把握していない
・教える事に対して知識が十分にない
・教える事を体験したことがない
・話す内容が難しすぎる
・話す内容が多すぎる、何でもかんでも教えようとする
・知識も体験もあるが話す前に整理されていない
・教えてもらう人の事を考えていない
こんなところでしょうか。
教えてもらった時に何かわからない事を質問して、答えに詰まったり、知りたい答えと違う内容を取り留めもなく話されたり、あるいは質問するタイミングすら与えられずに一方的に教えられたりされた事は誰でも一度はあると思います。
学校でも、一方的に授業を進めるタイプの先生の授業は今となれば全く記憶に残っていないものです。
それでは逆に教え方が上手な人はどのような特徴があるのでしょうか?
教え上手な人の特徴とは
教え方の上手な人の特徴ですが、共通して言える事は相手の立場を考えて教えているという部分です。
相手のバックボーン(どのようなビジネスキャリアを歩んできたか)や理解度を確認しながら教育を進めていくのです。
「ここまでで何か分からなかった事や質問したいことはありますか?」とポイントポイントできちんと聞いてきます。
そのような人は人の心を掴んで離さない高い感性を持ち合わせているでしょうし、質問を多く受ける事でより知識量もストック出来ることとなるのです。
教え方もスキル、練習次第で向上も出来る
うまく教えるためには、前述した「上手に教えることが出来ない人の特徴」の逆を意識するだけです。
・話す事柄の背景・目的を把握しておく
・教える事に対して知識を蓄えておく
・教える事を体験しておく
・話す内容を簡単にする
・話しすぎないように意識する
・話す内容を事前に整理しておく
・教えてもらう人の事を考える
また教え方はプレゼンと同じで、落語や芸人の漫才と同じく練習を重ねることで必ず上達出来るものです。
落語や漫才のように楽しませながらも腹落ちさせたり記憶に残させるようにするために、ポイントとなる場面で比喩を使って説明したり、自分が経験した笑える失敗談を話したりすることで相手との距離感が一気に縮まることがあります。
いずれにしろ、まずは人間関係を築く必要性を感じる場合は、自分の事を開示してことが一番の近道です。
きっと教わる側も最初は緊張していることと思います。そこで笑えるエピソードを話すことで安心感が増すのです。
このようなエピソードをいくつもストックしておくと面白い人とも思われるでしょうし、記憶に残りながらも腹落ちして教わったことを従順にこなしていく事になるでしょう。