ビジネスに限らず人生においても共通することですが、『運』に左右されることも多いと感じたことはありませんか?
良いことも悪いことも、自分でコントロールすることができない要素に関しては『運』の力だと感じざるを得ない出来事も起こります。ですがもし、その『運』を味方にする力を付けられるとしたら、興味はありませんか?
『運も実力のうち』という言葉は、『運任せ』ということじゃない!
私たちが生活している中で、『運』が良かった・悪かったと感じる出来事は、誰にでも起きるものでしょう。
そもそも『運』は、成り行き任せで起こる物事や現象なので、私たち自身が意図的にコントロールすることができません。
運良く目の前にチャンスが巡ってきたとしても、ほとんどの場合は「チャンスですよ!」と誰かが教えてくれることはなく、あとで振り返ってみたときに「チャンスだった」「運を掴むことができた」と感じるものなのです。
しかし世間的にもよく誤解されがちなのですが、『運』という概念については、自分でコントロールすることができないのであれば何もしないでただ待つしかないのかというと、そうではありません。せっかく巡ってきたチャンスを掴むためには、しっかりと準備をしておかないといけないのです。つまりその準備こそが『運も実力のうち』の『運』を味方にする力なのです。
幸運のチャンスは誰にでも平等に訪れるわけではない!
例えば、あなたの部署に新人が入社してきたとします。
そうすると当然、そのマネージングをする適切な社員も必要になるのですが、その候補としてマネージング経験がないAさんとBさんがいたとします。
Aさんは、社歴は短いけれどマネージングなどの本を読んだりセミナーに通ったりしています。
BさんはAさんよりも社歴は長いのですが、仕事やビジネスの勉強をしたり、自己投資をすることもほとんどなく、マネージングの知識も経験もありません。
そのようなAさんとBさんの、どちらに新人のマネージメントを任せたいですか?
このような場合には、当然Aさんに任せたほうが安心感がありますよね。
そしてAさんは、新人や他のメンバーをマネージメントする立場の仕事という次のステップに進んでいくのです。
つまり新人が入社してきたという『運』が訪れたタイミングで、しっかりと準備ができていたので、ランクアップするチャンスを掴むことができたということです。
逆にBさんは、たまたま『運』が悪かったのではなく、マネージングという次のステップの仕事への準備ができていなかったのでチャンスが来なかったのです。
どのような状況においても、チャンスはそれを掴み取る準備ができている人にしか訪れません。
そして、そのチャンスを逃さずしっかりと掴む力が『運も実力のうち』という言葉の実力にあたる部分なのです。
チャンスを逃さず掴み取る力を鍛える2つの要素!
「運任せ」という言葉もあるように、『幸運』というチャンスが訪れるタイミングはコントロールすることができません。それに、そもそもチャンスは頻繁に訪れるものでもないので、数少ないチャンスは確実に手中に収めないと〝次のチャンス″はいつになるか分かりませんし、永遠に来ないなんてこともあるかもしれません。(チャンスに年齢制限があるものなどは、それを逃してしまうと次のチャンスはもうないですよね。)
なので、後悔しないためにも突然訪れた『幸運』をしっかりと掴み取る必要があるのですが、そのためには2つの要素があります。言い換えれば、この2つの要素を鍛えることで、『幸運』を逃さずにチャンスをものにする実力が身に付けられるのです。
・いつ『幸運』が訪れてもいいように、しっかりと準備を整えておく
前述したAさんとBさんの例のとおり、『幸運』は、それを掴む準備ができている人に突然巡って来ます。そのチャンスがいつ来てもいいように、自分が専門としている分野や特に成長したいという分野については、勉強するなどしてしっかりと準備しておくことが必要です。
また、どんな分野でも難易度をレベル分けすることはできるはずなので、それを一つずつ確実に実践して、実績を積み上げて自信を付けておくおくことも有効です。誰かに物事を依頼するときは、実績に裏打ちされた自信たっぷりの人にお願いしたいものです。その依頼が『幸運』をもたらすものだとすれば、コツコツと実績を積み上げることも『幸運』を掴み取るための準備と言えますよね。
・せっかく訪れたチャンスという『幸運』を見逃さない
『幸運』というと物事や現象にフォーカスしがちですが、人間関係が『幸運』をもたらすことも多くあります。
チャンスが訪れるのをただ待つだけでなく、自らチャンスを掴むための行動を起こしている人に対しては、それに気が付いた周りにいる人たちから思いがけないチャンスが与えられることもあります。『幸運』は何がきっかけとなって訪れるかは誰にも分からないので、視野を広く持ってチャンスを見逃さないようにしなければなりません。
チャンスが来るのは信頼の証
『運』が人によってもたらされることも多いのであれば、その『幸運』をもたらす側の視点から見ることもできます。たとえ物事を依頼して、きっかけやチャンスを与えようと考える人でも、できないと思う人にわざわざ頼むというリスクは侵したくないでしょう。それはつまり、『幸運』を掴むチャンスが与えられたということは、相手からはできるはずと信頼されているということでもあります。
『運』を味方にする力とは、信頼してくれる相手を裏切らないための実力を兼ね備えているということであり、「運も実力のうち」という言葉の実力という言葉が差す本質の部分でもあるのです。
「運任せ」で『幸運』をただ願うのではなく、しっかりと掴み取るための準備を始めてみませんか?