「何であの人は人に好かれるんだろう…?」と感じたことはありませんか?
学生時代は好きな人とだけ付き合っていればそれだけで生活できたし、苦手な人がいても基本的には無視していてもOKな環境だったでしょう。
しかし社会人になり、会社という組織で働くとなると「嫌い・苦手だから無視しよう」なんて事は基本的に通じません。
学生時代に言われていた「コミュニケーション能力は重要だよ」という大人の言葉が、社会人になって身に染みている人も多いのではないでしょうか。
しかし、そう感じてこのような記事を読んでいる方は全然大丈夫です。
本当にマズい人は「自分がコミュニケーションは上手い、悪いのは相手だ」と問題意識さえ感じない人です。
この記事では、
・人に好かれる人はどんな人?
・人に嫌われる人はどんな人?
ということを、人間心理の観点から簡潔にご紹介します。
人に嫌われるコツ
まず1つ目に人に嫌われる方法ですが、結論から言うと人に嫌われるコツは、相手の人を『否定・批判』することです。
「当たり前じゃん!」と思うかもしれませんが、以外と無意識のうちに他人を否定してしまっていることは日常茶飯事なのです。
例えば、会話の中で無意識に「でも」とか「だって」、「ですが」などという接続詞を使うことは誰でもあると思います。
この「でも」「だって」「ですが」はいわゆる『逆接』で、言葉の裏には「あなたの意見は間違っています」という暗示を含んでいます。
もし人に嫌われたいのであれば、「でも」「だって」「けど」などという接続詞を連発すればすぐに嫌われることができるほど、相手にネガティブなイメージを与えることができます。
「じゃあ自分の意見は相手に言えないじゃん!!」と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
ここから先が超重要です!
人に好かれるコツ
誰もが知りたい「人に好かれるコツ」ですが、結論から言うと、人に好かれるコツはたった2つで『理解』と『共感』です。
思い浮かべてみてください、あなたが好きな人、信頼している人、コミュニケーションが取りやすい人は、あなたに理解や共感を示してくれる人でしょう。
・好きだった学校の先生
・好きなアーティストの歌詞
・好きな漫画のキャラクター
全て「わかる?!」と理解・共感できる人、言葉、行動のはずです。
つまり、人は理解・共感出来るものを好きになっていきます。
大人・子供関係なく、全ての人類の共通心理として『自分の事を分かって欲しい』という心理があります。
裏を返せば、相手に理解・共感を示す人は必然的に好かれるという事です。
自分の意見を通したいのであればまずは理解・共感を示せ!
ここで話を戻して「相手の意見や価値観を否定すると嫌われるなら、自分の意見を通す方法は無いのか?」ということについてですが、自分の話を聞いてもらう最高の方法が「理解・共感」です。
先ほどは「『でも』とか『ですが』などの相手の意見を否定する逆接はダメ!」と言いましたが、実は使って良いパターンがあります。
それが『でも』とか『ですが』の前に『理解』や『共感』を入れるパターンです。
例えば、電車が遅れて会社に遅刻したとしましょう。
【A君のパターン】
上司「A君!遅刻なんて社会人として失格だぞ!」
A君「でも○○さん、電車が遅れてしまってどうしようもなかったんです…」
【B君のパターン】
上司「B君!遅刻なんて社会人として失格だぞ!」
B君「すみません○○さん!他の皆さんにもご迷惑を掛けてしまって。確かに気が緩んでいました。しかし、電車が遅れるとは思っていなくて。次回からは一本早い電車にも間に合うように朝起きます!」
どうでしょうか、電車が遅れたのは確かにどうしようもないことですが、言い方一つで印象はガラッと変わるはずです。
A君とB君で何が違うか?というと、逆接の前文に理解・共感があるか無いかの違いです。
つまり、A君はいきなり否定に入るので相手の与える印象はマイナスイメージのみ、B君は最初に理解・共感を示すのでプラスイメージを与えたうえで、自分の意見を言っているので印象が良くなるのです。
イチローの何故好かれるのか?
分かりやすい例を1つ。
イチロー選手は、野球界では普通の人では考えられないくらいの成績を残し、世界中から「天才」と呼ばれています。
天才という一般レベルから桁外れたイチロー選手は
『僕は天才じゃない、毎日努力をしています。何もしないでこの成績を出すことを天才というなら、僕は天才じゃありません。でも、毎日努力する人を天才というなら、僕はそうかもしれません。』
などという名言を残しています。
この文章は一般の人にも「あのイチローでさえ、毎日絶え間ない努力をしているのか…」という共感を呼び、好感を得るのです。
もし「は?こんなの誰にもでできるでしょ、馬鹿なの?」とイチロー選手が言ったらムカつきますよね?
つまり、前文に共感を入れると相手は「この人は共感できる、してくれている」と感じてくれ、後の意見を聞いてくれやすくなります。
いきなり「でも」「しかし」と共感を入れずに自分の意見だけを言うと相手の人は「この人は何も分かっていない!自分の意見ばかりを通そうとしてくる!」と感じて敵対してしまうのです。
■まとめ
全ての人間と仲良くすることはできませんし、仲良くする必要もありません。
ですが、無理に仲を悪くする必要もないですよね。ですから、自分ができることは精一杯やって、それで仲良くできなければそれでOKです。
今回の人間関係をよくするコツは一生使えるスキルなので、是非日常生活で使ってみてください。