多くの男性が、会社勤めをする時にはビジネススーツを着用しています。
ビジネススーツはファッション性を求めるものではなく、女性の様に毎日洋服選びをする必要はないので気楽だと思う人も多いでしょう。
しかしそんなビジネススーツにも、基本的なマナーがあります。
今回は男性向けに、ビジネススーツを着る時に守るべきマナーについて紹介します。
ビジネススーツの基本マナー5つ
普段ビジネススーツを着る上で、必ず抑えておきたいマナーがあります。これらを守れないと、面接や他社を訪問する時に「非常識な人」と思われてしまいます。
・ジャケットのボタン
基本的なマナーとして、ジャケットを着る時は一番下のボタンは留めません。ジャケットのボタンが2つならば上1つだけ、3つあれば上から2つ目まで留めます。
中には襟にボタンホールがあり、ボタンが襟の裏にあるタイプのジャケットがあります。これは「段返り3つボタン」と呼ばれ、あくまで飾りですのでカウントに入りません。
・ポケットのフタ
ジャケットのポケットには「フラップ」というフタが付いています。これはポケットの中にゴミが入るのを防ぐ為にあるので、屋外にいる時に出して使用します。
室内ではフラップはポケットの中に入れるのがマナーです。また、屋外でもフォーマルな場面ではフラップは出しません。
しかし現在では面倒臭いと思ったら「出す・出さない」どちらかに決めておけば特に問題はありません。迷ったら出しておけば良いでしょう。
ときどき片方はしまい、片方は出したままの男性がいるのですが、これは避けましょう。
・ポケットの中身
ポケットに小銭やレシート、丸めたハンカチなどを入れて膨らんでいたり垂れ下がっている男性もいます。
だらしなく見える上に、スーツが傷み易いのでスッキリさせましょう。
・黒は着ないこと
最近では黒のスーツも販売されていて、就活の時にブラックスーツを着ている学生を見かけます。スタイリッシュでカッコ良く見えるのですが、まず基本的にビジネススーツに黒はNGです。
黒というのはフォーマルやパーティーの時に着るものと決まっています。特に海外では黒を着ると「不吉」と思われるので、海外のビジターと接したり、海外出張に出かける時には避けましょう。
・夏のジャケット着用について
最近ではクールビズが提唱されています。
しかしビジネスの場では、今でもジャケットを着るのがマナーになっています。ジャケットを持たずに出かけて、訪問先で他の人達が全員ジャケットを着ていると浮いてしまいます。ジャケットは持ち歩き、いつでも着られる様に準備しておきましょう。
Yシャツのマナー
Yシャツは元々スーツを地肌の汚れから守る為にありました。こちらも共通のマナーがありますので知っておきましょう。
・訪問先では白が基本
最近ではカラーYシャツが流行っていますが、これはあくまで社内の人に対してのみです。
ビジネスで社外の人に会う時には、白の無地が基本です。薄い水色ならば特に問題視されませんが、清潔感を大切にするならば白の方がおすすめです。
・ボタンダウンはNG
学生時代のノリでボタンダウンのシャツを着ている男性もいますが、ビジネススーツにはNGです。
ボタンダウンはスポーツ競技用で、乗馬の時に襟を固定する為に作られたものであり、オフィス向けではありません。
どうしても着たいのならば、ネクタイなしのカジュアルデーにしましょう。
・ジャケットの袖からシャツが見えること
腕を下ろした時に、ジャケットの裾からYシャツが1.5センチ程見えるのがマナーです。
逆に見えすぎても貧相なイメージになってしまいます。
・半袖の場合
ジャケットの下に半袖のYシャツを着ている人がいますが、これもNGです。
ビジネススーツを着る時にはジャケットの袖からシャツが少し見えるのがマナーであり、半袖ではジャケットから腕だけが見えてしまいます。
半袖シャツは元々クールビズやカジュアルデーの為にあるもので、ネクタイもジャケットもナシで着るものです。
ジャケットのマナー
ジャケットのマナーで迷うのは、シングルかダブルかと言う点でしょう。
結論として、どちらでも好みで構いません。人によっては「ダブルの方が格上」と思っている人もいます。職場に合わせて目上の人がダブルを着ているならば、シングルにしておいた方が良いでしょう。
ただし、フォーマルのスーツはシングルが基本です。これは、ダブルだと悪いことが「重なる」ことを意味しています。
パンツのマナー
パンツのマナーでも「裾がシングルとダブルどっち?」と迷う人もいます。スーツの裾上げの時に訊かれて悩む人も多いのですが、基本的にはどちらでも問題はありません。
ただし、フォーマルな場面ではシングルと決まっています。
ダークスーツやフォーマルならばシングル、青系やストライプ系ならばダブルにしておけば良いでしょう。
靴のマナー
意外と靴のマナーを知らない男性が多くいます。
基本的にビジネススーツはひも靴です。つま先に横の線が入っている黒のひも靴はフォーマル向きで、靴ひもが内側に入っているものは更にフォーマルになります。
学生の様にローファーやデッキシューズはNGとなります。唯一「モンクストラップ」というベルトが付いたタイプの靴はビジネス用として使えますが、冠婚葬祭には不向きです。
スーツ姿がキマれば、できるオトコ度もUP!
つい学生時代からの流れで、ビジネススーツにありあわせの小物で着こなしている人もいます。
マナーがしっかりとしている男性は「デキる男」に見られるので、是非一度自分のスーツのコーディネートを見直してみましょう。