ビジネススキル マネジメント

環境が変化しても過去の成功に固執すると失敗する

仕事で早く成果をあげたい場合に過去の成功体験を取り入れたり、成功者の真似をしてみることが大切だということはwakusの記事内でもいくつか紹介してきました。

例えば、ビジネス社会で手っ取り早く結果を上げるコツではこんな事を書いています。

パクってパクってパクりまくる

学校でカンニングをすると当たり前ですが怒られます。(怒られるだけで済まない可能性も)

ですがビジネスの世界ではとにかくパクる事がとても大事です。

語源は諸説ありますが、トリンプの元社長である吉越さんがTTPという言葉を使ったとの事ですが、これは何かと言うと「徹底的にパクる」の略で、要はビジネスで早く成功するには上手くいっている人の真似をするべしと言っているのです。

茶道の言葉でも「守破離」という言葉がありますが、これも最初は達人の技をとにかく完全コピー出来るようになるまで修行してからでないと、オリジナルを越える事は出来ないという意味で、やはり最初はパクってパクってパクリまくる事が大事という事です。

逆に上手くいかない人の考え方は自己流やオンリーワンが好きだからという理由で、誰かの真似をする事が出来ない人でしょう。

仕事に限らず初めてのスキーやゴルフをする場合も、コーチから基礎を教わってからじゃないと上達はしないでしょう。

また「好き嫌い」で判断してしまうというのも上手くいかない事が多いものです。何か仕事を依頼された時に、結果を出す事が重要なのに「嫌い」だからという考えに縛られてしまうと行動出来なくなってしまうのです。

ビジネス社会で手っ取り早く結果を上げるコツ http://wakus.jp/post-7965より

しかし逆説ではありますが、時と場合によっては無条件に過去の成功体験にしがみつくことで失敗になりえるケースもあります。

そこで本日は過去の成功体験をあえて取り入れない方が良い場合の対処法方を紹介していこうと思います。

ビジネス・政治・戦争・スポーツすべてにあてはまる原則

Businessman Builds a Tower

一度確立した手法で成功を治めると、たとえ多少うまくいかないことが続いたとしてもすぐに今までのやり方を変えるという発想にはならないものです。

またそういった方ほど過去の成功体験に固執してしまうと、新しい取り組みや制度の誕生に対して過剰な拒否反応を示したりします。

ビジネス・政治・戦争・スポーツ…すべて過去の歴史を紐解けば一時代を築いた最強組織や人物でも過去の成功体験が大きければ大きいほど、過去の成功体験にしがみつき、その結果自滅したり他の勢力に押し負けていくといったケースはいくらでもあるのです。

ドラッカーも「体系的廃棄」の重要性を説いていましたが、現時点で成功しているものは良いとしても、その手法が古くなって通用しなくなっていたりした場合に、新しい手法を考案する必要性があるのです。

環境の変化に対応する方法とは

高い役職者(例えば社長や役員や部長)であれば環境の変化をつぶさに観察し、変化に順応に対応出来るのではないかと思われるかもしれませんが、実際はそれほどうまくいかない事の方が多いものです。

なぜなら今の組織で高い役職にいる人たちはヘッドハントでもない限り、基本的には現在の枠組みの中で育ち成功を治めてきた人達なので新しいやり方や手法でやった方が良いとなった場合に、古いやり方をすんなりと捨てる事が出来ないものです。

ウィンドウズ95が世の中に発表され、他の職場ではパソコンが導入されるようになったとしても自社には自部署には不要と固辞したリーダーもいたのではないのでしょうか。

もちろん「言うが易し、行うは難し」です。そこでどうすれば変化を察知し変化に対応出来るようになるのか記していきます。

世の中の動きを観察する

数あるニュース媒体がありますが、自分の興味ある分野だけではなく、自分たちの事業にもエッセンスを取り入れる事が出来ないか検討するため新聞や業界紙や雑誌など目を通しておきましょう。そのほかテレビも「カンブリア宮殿」や「ガイアの夜明け」などテレ東の情報番組は未来を予見するのに役立つ番組だと思います。

結果に対する原因を追求する

一時期は成長分野で売上が伸びてきていたにも関わらず、売上が数ヶ月減少してきたといった動きがあった場合にはその原因を追求する必要があります。もしかしたら時代のトレンドを過ぎた商品やサービスになりかけていたりするかも知れません。いずれまた上昇に転じるだろうという期待は捨てる事です。

諸行無常の心境で臨む

永遠に勝ち続けた組織が居ないように永遠に続くものは存在しないという事を認識する事です。したがって変化に対する心の準備と、行動出来るよう準備が必要なのです。

今までの成功体験に多大な時間やコストをつぎ込んでいたとしても関係ありません。変化を躊躇したら負けてしまうのです。

最後に

時として、「成功者の真似をした方が良い」と書いたり「過去の成功体験にしがみついてはいけない」と書いたり矛盾するような内容かと思われるかもしれませんが、簡単の言うと「上手くいかなくなったら見つめ直して捨てる勇気を持ち、新しい事に挑戦する事」が重要だと思います。

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