今回の記事では人間関係のテーマでご紹介します。
職場の人数にもよりますが、「この人苦手だな…」という人は必ず一人はいるはずです。
人間関係の問題は人間が2人以上いるなら絶対に発生して来る問題です。
「嫌いな人なんて無視すれば良いじゃん!」とあっけらかんと言ってくる人もいると思いますが、確かにそうだとしても中々そうできないのが人間です。
今回は人間関係のストレスを減らす方法をご紹介します。
ストレスの原因は相手を変えようとすること
まず、人間関係のストレスってどこから来ているのか?という原因を探っていくと、ストレスの発生元は相手を変えようとする自分自身の気持ちや考えから来ています。
「まあ、この人はこういう人だよな。笑」と思っている人はストレスを感じません。
最初に言った「嫌いなら無視すれば良いじゃん」と同じ理論になってしまいブーイングを受けそうですが、まずはストレスの原因を認識することで対処の方法が分かって来るので、少し我慢して読んでもらえればと思います。
人間関係で悩んでいる人は「この人を自分の思い通りにしたいけど、出来ない…!」ということで悩み、ストレスを抱えてしまいます。
この世で一番難しい「人を変える」という難題に挑戦しているので、これはスゴく大変で苦しい挑戦です。
例えば、子育てでノイローゼになる親は、子供を自分の思い通りに動かしたいと思っている親です。
大声で泣く赤ちゃんは健全ですが、「何でこの子はこんなに泣くの!!」と心を病んでいくのは、赤ちゃんがどうこうではなく、自分の思い通りにならないことにストレスを感じているのです。
嫌われることは法律違反ではない!
じゃあなぜそのようなストレスを発生させてしまうのかというと、無意識に「嫌われたくない!」と思っているからです。
これはある種当たり前の感情ですよね。
人間であれば誰だって人からは嫌われたくないものです。
しかし、学校のような狭い空間や、利害関係がない空間であればお互いの意見をぶつけなくても何とかやって行けますが、社会に出るとそうはいきません。
仕事を進めるためにある程度意見を主張したり、相手の意見に反論する必要性が出てきます。
つまり、人間関係を悪くするのはある種社会人になって初めて遭遇するステップアップであり、人生にとって必要なスキルと言えます。
学校では「みんな仲良くしなさい」という不可能な幻想を教え込まれますが、これを守ろうとすることから『人間関係の悩み』が発生します。
しかし、「法律でみんなと仲良くしなければ逮捕します」なんて法律は無いワケです。
社会人の段階で『誰とでも良い関係を築くのは無理だ』という現実を受け入れるのは自分を守る必要スキルと言えるでしょう。
自分が変われば相手も変わらざるを得ない
じゃあ、険悪な関係でいなければいけないのか?相手を変えることはできないのか?というとそういうワケではありません。
100%相手を変えられる方法ではないですが、1つ心理テクニックをご紹介すると、”目の前の相手は自分の態度に反応している”という心理学をご紹介します。
心理学では『ペーシング』という風に言われていますが、例えば、あなたが「こんにちは」と頭を下げれば、目の前の人はそれに合わせた反応を反射的にしますよね?
「え?そんなの当たり前じゃない?」と思うかもしれませんが、こういう反射・反応は人間の習性として無意識レベルで起こってしまうものです。
何が言いたいのか?というと、目の前の「苦手な人」もあなたの行動・態度に反応している可能性があります。
例えば、もし会社で怒られやすい同僚や部下がいたら観察してみてください。
腰を低くして、気が弱そうに小さな声で「はい…すみません…」と言ったり、目は相手の目を見ていなかったりしませんか?
これは、相手に『私は怒られるべき人です』というような”暗示”になっています。
もし、「ハイ!ご指摘ありがとうございます!」というようにハキハキとして胸を張り、目を見る人であればそんなに怒られないはずです。
つまり、相手の人の態度は目の前の人の態度に反応しているのです。
これは自分もそうです。
なので、相手の態度を変えるには、自分の態度を変えることで変えることが出来る可能性があります。
人間関係はゲーム感覚で楽しむ
もうひとつのおすすめは、人間関係をゲームで楽しむ方法です。
例えば、目の前に強いボスが現れたら自分のレベルを上げたり、新しいアイテムを使ったりして倒しますよね。
人生も同じように、目の前の人のレベルを落とすことは出来ませんが、自分のレベルを上げるのは簡単です。
相手の態度が変わるのを待っているのはある種のギャンブルですが、自分のスキルを上げたり、何かしらの結果を出して相手を認めさせるのは自分の努力次第でどうにでもなります。
そのボスを倒した時には、次に同じようなボスが現れてももう簡単に倒せるようになっているのです。
そういう感覚で人間関係を楽しむと、社会人になってからの人間関係は楽しめるようになります。
まとめ
この記事をまとめると
①人間関係のストレスは相手を変えようと思う時に発生する
②「嫌われること」は社会人にとって必要なスキル
③相手は目の前の人の行動や態度に反応している
④自分の行動や態度を変えることで相手が変わる可能性が高い
⑤人生はゲーム感覚で楽しむ
ということです。
人間関係に関しては、紀元前の時代の書物にも残されているくらい、大昔からある問題で、未だに悩んでいる人がいる問題です。
つまり、「解決しよう」と思うことがそもそも間違っているのかもしれません。
「ウザいやつは世の中にはいるんだ!」くらいの軽い気持ちで人間関係を楽しんでいきましょう。