ビジネススキル

心が軽くなる!仕事の失敗を引きずらない方法

誰しもが仕事で失敗する経験をするでしょう。
全く失敗したことが無い!というスーパーマンのような人はいません。
特に出世している人や成功している人ほど普通の人とは比較にならないほどの強烈な失敗をしているものです。

じゃあ「みんな失敗してるんだから、ヘコまなくていいいよ」と言われたら気持ちが晴れるのか?といったらそういうワケではないですよね。

「引きずっちゃいけないことは頭では分かってるんだけど…」という人がほとんどなんじゃないでしょうか。
今回の記事ではそんな気持ちを軽くするメンタルトレーニングの方法をお伝えします。

「みんな同じなんだから我慢しろ!」なんて根性論ではなく、心理学の世界でも証明されている科学的根拠に基づいた心の鍛え方です。

自分がどう考えるかで良いことか悪い事かは決まる

ちょっと哲学的な話をすると「人生ってどうやって決まっているの?」と心理学者さん達が長年研究した結果、あるひとつの答えが導き出されました。

『人生は起こった出来事できまるのではなく、起こった出来事をどう解釈するかできまる。』

私はこの言葉を聞いたとき、最初は「え?どういうこと?」と頭が混乱しました。
ですが、周りの人を観察していると、その意味がハッキリとわかりました。

例えば、富士山にのぼったときの話です。
ちょうど台風が去った後だったので、富士山の頂上の景色は超絶景。
綺麗な朝日にうっとりしていた時、横からこんな言葉が聞こえてきました。

「あ~あ、明日からまた仕事か…、何か朝日が切なく見える…。」

つまり、富士山の景色は綺麗でも悲しくもありません。見た人がどう思うかで決まるのです。
何か当たり前のことですが、これは富士山だけでなく、日常的に起こっていることなんです。

例えば、仕事で失敗した時に、「あ~あ、怒られた…」とヘコむのか、「失敗したことで改善点が見つかった!」と思うのかはその人次第です。
これは、ハッキリいって最初は難しいです。

私も経験したのですが、最初はイヤなことが起きると反射的に「うわ…最悪」とネガティブになっていました。しかし、続けているうちに「あれ…でも良かった面もあるな…」という風な良い面を見る思考回路が発達してきます。

「よかった!」と言えばよかったことになる

Man holding cardboard paper with happy smiley face printed on. Happiness and joy concept.ここまで読んでも「いやいや。それは言い得て妙だよ…」と思う人もいると思いますが、3秒で実感できる脳科学をご紹介します。

イヤことが起こった時に「良かった!」と声にでして言ってみてください。
バカバカしいかもしれませんが、これが超強力です。

脳科学では『認知的不協和』と言われているのですが、自分の頭からポッと浮かんでくる考えは、あなたの言葉に反応します。
イヤなことが起こった時に「良かった!」と口に出したあと、ポッと浮かんでくる自分の思考に注目してください。
無理矢理にでも「良かった面」を見つけるはずです。

自分では「イヤなこと」と思っているのに、言葉では「良かった」ということで、脳みそが矛盾を解消しようとして、「良かったこと」を反射的に見つけ出してきます。
※気になる方は『認知的不協和』で調べてみてください。

これは実際にやったことがある人だけが実感できる脳の機能です。

ダメな自分にあだ名を付ける

blankじゃあ何でも「よかった」「よかった」と言ってしまえば良いのか?と言ったらそういう訳ではありません。
そうしているとポジティブ過ぎる人になってしい、現実逃避しているような感じになってしまいます。

次にご紹介するのも心を軽くする、かなり効果的な方法です。
何で引きずってしまうのか?という、極論をいうと「自分のこと」と思うからです。

例えば野球のイチロー選手がメジャーリーグの大事な試合で空振り三振した場合と、自分が仕事で失敗した場合、どちらがヘコむかといったら自分に起こった出来事の方がヘコむはずです。
規模がどうのこうのではなく、「自分が失敗した」という事実が辛いのです。

じゃあどうすればいいのか?というと、ダメな自分にあだ名をつけるという方法があります。
完璧な人間はいないし。はじめから全てが上手くいく人はどこにもいません。
なので失敗してOKなのです。

つまり、その未熟な自分を客観視するためにあだ名をつけるのです。

例えば、ダメな自分に「Aさん」というあだ名をつけてみたとします。
失敗したのはAさんです。

もし分離せずにいると「ああ、なんて自分はダメなんだ…」と自分を責めてしまって落ち込み、負のスパイラルに入ってしまいます。
しかし、分離した「Aさん」を客観的にみることができると「Aさんは失敗したのか、じゃあ次回は○○を改善した方が良いかもね」と客観的なアドバイスをすることができます。

これはある種セルフマネージメントにも通ずるところがあります。
愛着のあるもう一人の自分を作れば、「ああ、なんて自分はダメなんだ…」という自己嫌悪ではなく、ある種育成ゲームのように「この子を育てよう!」という意識が芽生えます。

そうするとヘコむ時間は圧倒的に短くなります!

まとめ

Silhouette image of a businessman with broken chains in sunset人生において「失敗しない」ということはほぼ有り得ません。
特に会社員になると、学生時代のように机のうえでのシュミレーションではなく、リアルの『実践』なので、深くへコんでしまう人もいるはずです。
ですので、今回ご紹介したようなメンタルトレーニングは馬鹿にならないくらい重要です。

①イヤなことが起こっても「良かったこと」を探す
②実際に「良かった!」と言葉にだしてポジティブな思考回路を作る
③失敗する自分にあだ名をつけて客観視する

是非参考にしてみてください。

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