社会人になったばかりの頃は高いモチベーションをもって、仕事に向かっていく事ができるかもしれません。
しかし社会人生活は長いです。
一時のやる気やモチベーションの高さだけでは、最終的に大きな成果を手に入れる事はできません。
社会人として最も必要なビジネススキルは「自己管理能力」です。自分が誰よりも自分を律する事ができる管理者になる、このような能力を持たないと社会人として成功する事はできないでしょう。
そこで自己管理能力を身に着けるために、大切な事を紹介していきます。
「目標を持つ」事が自己管理能力を身に付ける第一歩です!
自己管理能力があれば、仕事の間は仕事だけに集中し、時間内に必要な仕事を終わらせる事ができるようになって、翌日以降に疲れを残したり、ストレスを溜めてしまう事も少なくなります。仮にストレスを感じたとしても、家に帰って眠るまでの間に流してしまう事もできるようになるでしょう。
逆に自己管理能力がなければ、仕事時間に遅れて出社をしたり、仕事に集中せずに「早く帰りたい」と考えたり、勤務時間が終わっても仕事が終わらずに残業をする事になり、疲れが溜まって、次の日の朝目覚めても体がスッキリしない…このような悪循環を起こしてしまいます。
自己管理能力を身に付けるために必要な事は、「目標を持つ」事です。
人生に目標がなければ、自己管理能力を持つ事も難しいでしょう。
「仕事で成功をする」「幸せな家庭を持つ」という目標を設定すれば、その目標を達成するためにすべき事が浮かんできます。
行き当たりばったりの生活ではなく、その日すべき事が分かり、逆算して前日にすべき事も見えてきます。
「感情」に流されない
例えば仕事で成功するためには、上司や同僚から高い評価を受ける必要がありますよね?そういった目標を持つ事で、「自己管理」という概念を持つ事ができます。
反対に、目標なしに自己管理をしようとすると、何をモノサシにして物事を「するか」「しないか」を決めて良いか分かりません。結果、「楽しそう」「好きだから」といった「感情」をモノサシにして行動を決める事になります。
例えば人生に目標がなければ、「その時が楽しければいい」という考えに陥ってしまい、平日の夜にもかかわらず飲み会で翌日に影響しそうな飲み方をしてしまったりするかもしれません。
また、周囲の人に流されて、漂流するような人生を送る事になるかもしれません。地味で日が当たらないような準備期間や、スキルアップのための勉強、社会的なマナーの向上のための自己啓発などの努力をする事もないでしょう。
優先順位をつけると、自己管理をしやすくなります
目標を持つ事で、優先順位がつけられます。
仕事で成功するという目標があれば、長期間健康で、仕事に集中できる体作りの必要性を感じるかもしれません。となると、「週に3回、ランニングをする」というタスクを日常生活に取り入れようとするかもしれません。
また、将来的に仕事で活躍するために、「資格取得」というタスクが浮かぶかもしれません。人脈を増やすために、「交流会やパーティに参加する」というタスクも取り入れようとするかもしれません。
そうすると例えば、月・水・土の夜はランニング、火・木は資格取得のための勉強、金曜日は交流会やパーティの予定を入れるというスケジュールを組む事ができます。
このような優先順位の高いタスクがある人は、急な予定が入った時も、正しい対応をする事ができます。
例えば、学生時代の友達からコンサートに誘われたとします。
そのとき、「ランニングより大事か?」「資格取得のための勉強よりも大事か?」と優先順位をつける事ができます。そして友人とのコンサートが日常のタスクよりも優先順位が上だと判断した場合は、「ランニングは木曜日の朝にして、友人と楽しい時間を過ごそう」と予定を組み換えてコンサートに行く事ができます。
すると翌日の朝に影響を残さないように、今回はお酒を控えて早めに家に帰ろう、と自己管理の意識が働きます。
優先順位をつけずに、目標達成のためのタスクも持っていない人は、「楽しそう」とか「断りにくいから」という理由で、流されてコンサートに行く事になります。楽しさにまかせて、あるいは友人に流されて深夜までお酒を飲み、翌日の仕事に悪い影響を及ぼしてしまうかもしれません。
こうなってしまっては、自己管理能力が全く発揮されていない状態と言えます。
目標を達成したいと思えば、自然と自己管理能力は高くなります!
目標を持ち、優先順位をつける事で、自然と自己管理の概念が浮かび、重要性を認識する事ができるようになります。そして、そのためのタスクを思い浮かべて優先順位をつけ、実行していく事で、自己管理能力は高くなっていきます。
もし優先度の高いタスクを実行できない場合には、もう一度、人生の目標に立ち返って、目標達成の大切さをかみしめるようにしましょう。
本当に実現したい目標があれば、誰でも自己管理能力を身に付ける事ができるはずです。